香港馬の短距離での強さ ~高松宮記念

今年の高松宮記念は12年ぶりの外国馬の出走となりましたが、その香港馬エアロヴェロシティが先行して抜け出し、粘るハクサンムーンに1/2差をつけて優勝しました。

香港馬といえば特に短距離での強さは印象的で、過去にはスプリンターズS(サイレントウィットネス:2005年、ウルトラファンタジー:2010年)や安田記念(フェアリーキングプローン:2000年、ブリッシュラック:2006年)で複数の馬が優勝しています。当時はその強さにかなりの衝撃を受け、香港馬が来日すれば必ず重視していたのですが、のど元過ぎれば熱さ忘れるで、最近はあまり活躍していない印象があり、少し狙いを下げてしまいました。
エアロヴェロシティはG1こそ1勝ですが、芝1200mの成績は7・2・1・1と香港でもトップクラスで、もしかしてあっさり勝つこともあるかもとは思っていたのですが・・・。

それにしても、その強さの秘密はどこにあるのでしょう。もちろん確かなことはわかりませんが、一つ大きく印象に残ったのは、その馬体の迫力でした。馬体重は-16kgとはいえ524kgと、今日の18頭の中では最重量だったのですが、そのがっしりとした体と、太目なのではと思わせるほどゆったりとした腹回り、さらに落ち着き払った態度は、ある意味印象深いものでした。

重い馬と言えば、個人的にはヒシアケボノが記憶に残っていますが、そのヒシアケボノがスプリンターズSを制したときの馬体重は560kg。今日のエアロヴェロシティはそれよりも36kgも少ないのですが、印象としては決して負けていないように思います。
重いから短距離レースに強いというわけではありませんが、ガッシリした体は短距離に向いているイメージがあります。そういうノウハウがもしかしたら香港には豊富にあるのかもしれません。あくまで想像ですが。

しかし今後も短距離戦では香港馬に注意が必要ですね。忘れないように肝に銘じておかなければ。

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