なぜこんなに荒れる? ~NHKマイルC

今年のNHKマイルCは、1着こそ圧倒的な1番人気のミッキーアイルが逃げ切ったものの、2着はブービー17番人気のタガノブルグ、3着は12番人気のキングズオブザサンが入り、馬連・馬単は万馬券、3連単は60万円超えと昨年ほどではないにしても、荒れた結果となりました。
NHKマイルCは、昨年までの10年で馬連万馬券は4回、3連単は4桁が1回あるものの、10万円超えは6回(うち100万円超えは3回)とかなりの荒れ模様。10番人気が2勝、2着1回に、17番人気が1勝と、数あるG1の中でも、かなり荒れるレースといえるのではないでしょうか。

では、なぜこんなに荒れるのでしょう。ちょっと思いつく理由をあげてみました。
(1)さまざまな過程を経て出走してくるので力関係が把握しづらい
(2)脚質が確定していなかったり掛かる馬もいて展開が読みづらい
(3)安田記念を見てもわかるように、そもそも東京の芝1600mは荒れやすい

(1)さまざまな過程を経て出走してくるので力関係が把握しづらい
これがもっとも大きな理由のような気がします。短距離から距離を伸ばしてきた馬や、クラシックを目指していながら距離に限界を感じて路線を変えてきた馬、それも牡馬だけでなく牝馬も混じると、さらに力関係がわかりにくくなります。
さらに3歳の春ぐらいだと、距離適性よりも絶対能力の差の方が、結果に与える影響が大きいのではないかと思います。そのため、短距離が得意な馬や、逆に2000m以上に適性がある馬でも、マイルをこなしてしまうことはよくあります。これらも予想を外す大きな要因となるのではないでしょうか。

(2)脚質が確定していなかったり掛かる馬もいて展開が読みづらい
今年は人気のミッキーアイルが逃げ馬ということで展開のカギを握っていましたが、同じ逃げ脚質のダンツキャンサーがからめばペースが上がる可能性がありました。しかし結果としてミッキーアイルのマイペースの一人旅になったことで、ギリギリ逃げ切ることができたと言えるのではないでしょうか。
またその影響か、サトノルパンなどは掛かってしまい、4番人気ながら9着と期待に応えられませんでした。

(3)安田記念を見てもわかるように、そもそも東京の芝1600mは荒れやすい
よく言われるのが、東京のマイルは最後の直線が長く坂もあるので、普通のマイル以上のスタミナが要求されるということです。そのため、短距離しか実績のない馬には厳しく、1800m以上に実績のある馬が有利とされています。
実際にその傾向があるのは確かですが、それにこだわりすぎると、短距離実績しかない馬を買い逃したり、スタミナはあるがスピードのない馬に乗ってしまって外すということになります。こんなはずじゃないのにと思う経験をしたことは、よくあるのではないでしょうか。
よく東京は実力が出やすいコースといわれますが、マイルは上記のようなことから、難しいイメージがあります。

とはいえ、NHKマイルCでは過去10年で1番人気が5勝しており、キングカメハメハやディープスカイのように、その後にダービーを勝つような力のある馬は、ちゃんと人気に応えて快勝しています。他にもグランプリボスやカレンブラックヒルなど、その後も活躍するような強い馬も人気で勝っており、力が抜けている馬がいれば、固く収まるわけです。
そういう意味では、1番人気に応えて一見辛勝とはいえきちんと勝ちきったミッキーアイルは、今後の活躍が大いに期待できるのではないでしょうか。

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