1~4番人気どおりの決着も実は1強? ~皐月賞

今年の牡馬クラシック戦線は、2歳戦の終了時点では、デビュー3連勝でラジオNIKKEI杯を制したエピファネイアと、東スポ杯を完勝し朝日杯はクビ差2着のコディーノの2強という構図でした。
しかしこの2頭が、当然1,2着を占めるかと思われた弥生賞で掛かってしまい、僅差とはいえ3,4着に破れて、にわかに混戦模様となりました。
スプリングSを完勝したロゴタイプも、19年間クラシック勝ち馬を出していない朝日杯の優勝馬で、かつ1800mが得意だったローエングリン産駒ということで、今ひとつ信頼できない感じもあったと思います。

結局ロゴタイプが3.7倍の1番人気に支持され、エピファネイア、コディーノ、そして弥生賞を勝ったカミノタサハラまでの4頭が、単勝1桁の人気で、4強ということになりました。

レースは、アーリントンCを勝ったコパノリチャードが1000mを58.0というハイペースで飛ばします。しかしコディーノは好位の内に入れるも掛かり気味で、前に壁が作れなかったエピファネイアもやや行きたがって、向こう正面ではコディーノをかわす勢い。
それに対してロゴタイプはこの2頭をマークするような位置で、ぴったり折り合って進みます。
直線に入ると、早めに追い出したエピファネイアが先頭に立つも、すぐに外からロゴタイプがかわし、あとは後ろから3頭が懸命に追いますが差はつまらず、結局1~4番人気どおりの順位で、しかもレコードで決着しました。

1着のロゴタイプと2着のエピファネイアの差は1/2馬身で、さらにコディーノ、カミノタサハラは1馬身1/4ずつの差となりました。しかし、2,3着馬と違ってロゴタイプは道中はしっかりと折り合い、しかも上がりは4頭の中では最速の35.3で、着差以上の強さを感じさせました。これは、まさに1強と言ってもよい結果ではないでしょうか。

次の舞台は東京の芝2400mに移ります。ロゴタイプは、さらに距離不安がささやかれるでしょう。しかし、今日の2,3着馬は折り合いに難があるのも確かです。また4着のカミノタサハラは、距離伸びて良さそうでありますが、瞬発力はやや疑問でもあります。

過去に距離不安と言われながら、ダービーを勝った馬も多く、3歳のこの時点では距離適性云々よりも、調子や勢いの方が大事ともいわれます。
ロゴタイプが、そして今日は負けた3頭を含む各馬が、はたしてどんなレースを見せてくれるか、今から楽しみです。

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