« 2009年05月 | メイン | 2009年08月 »

2009年06月28日

アグネスタキオン産駒はやはり早熟? ~宝塚記念

2009年の宝塚記念は、2番人気のドリームジャーニーが鮮やかに差しきって、自身2勝目のG1制覇となりました。
4コーナーでの手ごたえは抜群で、その内のディープスカイがもがくのを尻目に、鋭い末脚を繰り出して、前を行くサクラメガワンダーをあっさりととらえ、最後はおさえる余裕さえありました。これぞステイゴールドの晩成の血のなせる業でしょうか。もっともドリームジャーニー自身は、朝日杯FSを勝っているので、決して晩成とはいえませんが。
毎年重賞は勝っているものの、G1はなかなか縁が無かったのですが、今回は今までのうっぷんを晴らすような、見事な勝利でした。おめでとうございます。

対する1番人気のディープスカイですが、最終的に1.6倍という支持を得たものの、4コーナーから直線に向いての行きっぷりが悪く、それでも最後は差を詰めてきましたが、1 3/4馬身+クビ差の3着に終わりました。
今回は先週亡くなった父アグネスタキオンの弔い合戦的なニュアンスもあり、かなりのプレッシャーがあったと思います。しかし調教もすばらしく、体もきっちり絞って、パドックの様子もなかなかよかったので期待したのですが、意外と伸び切れませんでした。

アグネスタキオン産駒といえば、3歳重賞では活躍するものの、特に牡馬は古馬になると尻すぼみになる馬が多く、一時は早熟説がささやかれました。一応牝馬はダイワスカーレットが4歳暮れの有馬記念を制し、マイネカンナ(マイネルキッツの妹)が福島牝馬Sを勝っているものの、牡馬は4歳2月の京都記念を勝ったアドマイヤオーラが、唯一の古馬での重賞勝利となっているのです。

今回ディープスカイが早熟説を一掃することを期待されていたのですが、残念ながら早熟説に根拠を与えるような結果になってしまいました。
確かに安田記念はウオッカが強かったとはいえ、並ぶまもなくあっさりと交わされたのにはすこし不安を感じてはいたのですが・・・。

これで古馬の中距離路線は、ますます混沌としてきました。ただでさえ層が薄いのに、ウオッカに次ぐ馬が見えてきません。秋のG1はどうなるのか。3歳や夏の上がり馬が出てくるのか。悩みながらも、楽しみに待ちたいと思います。

2009年06月07日

切れる末脚と外差しの馬場が勝因? ~安田記念

ある程度予想されていたように、安田記念はウオッカの圧勝で終わりました。しかし武豊Jの心中は、オークスの安藤勝J同様に、ちょっとヒヤっとしたのではないでしょうか。

中団の内を追走したウオッカは、直線に入ると馬場のよいちょっと外目に出しましたが、みんなが同じようなところを狙ったため、前がふさがれてしまいます。対するディープスカイは、ウオッカの後ろにいたものの、うまく内から抜けて、早めに先頭に立ってゴールを目指します。
思えばオークスのレッドディザイアも同じような競馬をしたわけで、鞍上の四位Jはそのときのことを意識していたのかもしれません。

その後もウオッカは馬群が壁になってなかなか抜け出せず、ディープスカイとの差はどんどん開いていきます。ようやく前があいたのは、残り200mを切ってから。そこからの末脚は、ブエナビスタ以上のインパクトがありました。(上がり3ハロンのタイムは遅いですが、最後の100mは切れました)

ウオッカの勝因ですが、やはりまずはマイルに適した、牝馬らしい切れのある末脚でしょう。一時は包まれたまま終わるかと思いましたが、すごい脚で差しきってしまいました。
ディープスカイも東京得意で、末脚もよいほうですが、やはり本質は中距離馬なので、マイルの切れではウオッカにはかなわなかったと思います。

もうひとつは、先週までと違って、外目のほうが伸びる馬場だったというのが、あげられると思います。先週のダービーウィークに重~不良でレースが行われたため、内目がかなり悪くなっているようで、前のレースでも結構外差しが決まっていました。
武豊Jもそのあたりをわかっていて、やや外目を追い込んできたのだと思います。同じように3着のファリダットも外を差してきましたし、カンパニーにいたっては大外を追い込んできました。

これでウオッカは牝馬としては1位となる、G1 6勝目をあげました。次にどこに向かうのかはわかりませんが、秋も国内専念ということなので、ぜひG1 7勝そして新記録となる8勝を目指してほしいと思います。
ただし最近はマイラー仕様になってきているので、距離伸びることと、小回りコースはやや不安があります。宝塚はパスして、毎日王冠、天皇賞(秋)から、マイルCSという路線が望ましいのではと、個人的には思いますが・・・。