第42回 マイルチャンピオンシップ(2025年)
  11/23 京都 芝1600m 晴・良 18頭

状況

秋のマイルNo.1を決める戦いで、短中距離の両方の路線から参戦することもありやや混戦
G1馬は外国馬含み6頭だが、年長馬や近走不振な馬が多く、安田記念を勝ったジャンタルマンタルが抜けた人気
比較的固い決着が多かったが、近3年は1,2番人気が連対できず波乱含み。ただし前走5着以内しか連対していない

人気

  1. ジャンタルマンタル(1.8倍):マイルG1 3勝で安田記念1着。今回勝てば牡馬マイルG1完全制覇
  2. ソウルラッシュ(5.2倍):昨年マイルCS勝って連覇を狙う。過去10年7歳馬の3着内なくどうか
  3. アスコリピチェーノ(7.5倍):今年ヴィクトリアM1着だが着差少。前走仏G1 6着でどうか
  4. ガイアフォース(8.6倍):安田記念2着で前走富士Sで59kgのジャンタルマンタル下して1着
  5. レーベンスティール(19.3倍):前走毎日王冠1着。1800m得意でマイル実績ないのがどうか
    以下ラヴァンダ(20.2倍)、オフトレイル(34.1倍)、チェルヴィニア(45.4倍)までが50倍以下

パドック

  • ソウルラッシュ:素軽くリズミカルな歩様でクビを使って適度な気合乗り。トモの踏み込み深く力強い
  • ジャンタルマンタル:落ち着いているが適度な気合乗りで集中して歩く。トモの踏み込み力強い
  • エルトンバローズ:落ち着いているが適度な気合。素軽い歩様でトモの送りは浅めも力強い
  • オフトレイル:落ち着いておりクビを使って伸びやかな歩様。トモの送りは浅めも力強い
  • ガイアフォース:気合乗りよくややテンション高め。トモややアンバランスも力強い
  • アスコリピチェーノ:気合を表に出しクビを使って力強い歩様。トモの送りは深い

レース

ほぼ揃ったスタートからソウルラッシュが1馬身ほど出るが徐々に下げて、内から押してトウシンマカオがハナへ。エルトンバローズ、ジャンタルマンタルが続き、好位から中団にアスコリピチェーノ、ソウルラッシュ、ラヴァンダ、ガイアフォース。さらにウォーターリヒト、チェルヴィニア、ウインマーベルなどが続き、後方にオフトレイル、レーベンスティール、ドックランズなどが続き、最後方はロングラン。
トウシンマカオが6,7馬身離して逃げ、2番手以降も一列の縦長の展開となり、600mは34.2と平均ペース。

3コーナーから後続のペースが上がって馬群も横に膨らみはじめ、4コーナー手前では馬群が一団となり、大きく横に広がって4コーナーを回る。
直線に入りトウシンマカオが馬場中央で2馬身差で先頭で、ジャンタルマンタル、エルトンバローズ、アスコリピチェーノなどが続くが、外に出したジャンタルマンタルが末脚を発揮して、残り200m手前で先頭。さらに内からアスコリピチェーノ、外のトウシンマカオを挟んでエルトンバローズ、ガイアフォースも差を詰める。
残り150mでジャンタルマンタルが1馬身ほど抜け、内でアスコリピチェーノが2番手で粘るが、外からガイアフォース、エルトンバローズが伸びてきて、さらにウォーターリヒト、ソウルラッシュも差を詰めてくる。

残り100mでジャンタルマンタルが混戦の2番手争いをしり目に力強く2馬身抜けて先頭。ゴール直前で2番手争いからガイアフォースが抜けて、外からウォーターリヒト、さらに大外からソウルラッシュが伸びてくる。
しかし先頭のジャンタルマンタルはそのまま力強く伸びて1着でゴール。2番手はガイアフォースにウォーターリヒトが並びかけたところがゴールだったが、ガイアフォースがハナ差おさえて2着。4着は最後に内から伸びてきたオフトレイルが入り、大外を伸びたソウルラッシュは5着まで。

ジャンタルマンタルは先行して直線は脚を伸ばしメンバー5位タイの上り33.1で突き放し快勝。安定したレースぶりでマイル最強であることを証明した。
ガイアフォースはジャンタルマンタルの直後を追走。直線の反応は今一つもゴール直前で伸びてG1では3回目の2着。やや決め手に欠け勝ちきれない。
ウォーターリヒトは中団からじりじり伸びて惜しい3着。東京新聞杯制して安田記念5番人気と決め手あり、それを発揮した。オフトレイルは1番の上りでゴール直前で猛追するも脚余して4着。

次走へのヒント

  • ジャンタルマンタルは先行抜け出しの安定した脚質でマイルでは安定した強さ。ペース上がった時どうかだがセンス良く対応できそう
  • ガイアフォースは勝ちきれないが力はあり、安定して走れるようになってきた。先行して押し切る富士Sのような競馬が理想
  • ウォーターリヒトはもともと力あり末脚も切れる。近3走の走りで人気急落していたが、はまればG1でも上位に来る。マイルが最適

来年へのヒント

今年の上位は富士S組と1400mG2を勝った馬。基本的に前走はG1か先の富士S、毎日王冠で掲示板確保した馬。マイルでの連対率が高いことは必須で、末脚鋭い好調な馬に注意。馬場は使っているため悪く、前半の時計も速く、力のない先行馬には厳しい傾向。

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 7 15 ジャンタルマンタル 牡4 川田 58 1.31.3 栗・高野 1
2 3 6 ガイアフォース 牡6 横山武 58 1 3/4 栗・杉山晴 4
3 2 3 ウォーターリヒト 牡4 高杉 58 ハナ 栗・石橋 15
4 6 11 オフトレイル 牡4 菅原明 58 クビ 栗・吉村 7
5 5 9 エルトンバローズ 牡5 西村淳 58 クビ 栗・杉山晴 12

払戻金

単勝 15 180円 1番人気 馬連 6-15 640円 2番人気
馬単 15-6 870円 2番人気 枠連 3-7 340円 1番人気
3連複 3-6-15 23,090円 58番人気 3連単 15-6-3 52,470円 139番人気
複勝 15 110円 1番人気 ワイド 6-15 340円 2番人気
6 230円 4番人気 3-15 3,930円 36番人気
3 1,370円 14番人気 3-6 9,530円 61番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)