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状況

秋の牝馬No.1を決める戦いで、ヴィクトリアマイルよりも中長距離向きのスタミナが問われる
3歳馬が斤量有利もあり連対率上だが数は4歳馬。有馬記念勝ちのレガレイラ実績抜けているが関西は良績なし
過去10年3番人気以内は7回連対したが、3年前、4年前は荒れた。近年1番人気の好走率は低下。2番人気連対なし

人気

1. レガレイラ（2.3倍）：昨年3歳で有馬記念1着。今年宝塚記念大敗もオールカマーで復活。関西良績なし
2. リンクスティップ（5.8倍）：1勝馬だが春はきさらぎ賞2着、桜花賞3着と好走。紫苑Sたたいて上昇
3. ココナッツブラウン（6.2倍）：重賞未勝利だがクイーンS、札幌記念ともに2着と好調。末脚良い
4. パラディレーヌ（10.0倍）：重賞未勝利だがオークス4着、秋華賞脚を余して僅差3着。末脚良い
5. エリカエクスプレス（12.2倍）：フェアリーS1着で桜花賞1番人気。秋華賞スローで逃げて2着
   以下ステレンボッシュ（13.2倍）、カナテープ（26.5倍）、オーロラエックス（26.7倍）までが30倍以下

パドック

• レガレイラ：落ち着いているが適度な気合乗りで伸びやかな歩様。トモの踏み込み深く力強い
• ライラック：落ち着いているがクビを使ってキビキビとした歩様。トモの踏み込み力強い
• オーロラエックス：適度な気合のりでクビを使って伸びやかな歩様。トモの踏み込み深く力強い
• パラディレーヌ：気合乗りよくややテンション高めでクビを使って歩く。トモの送り浅めも力強い
• リンクスティップ：ややテンション高めでクビを使って周回。トモの送り浅めも力強い
• ココナッツブラウン：テンション高めで小脚を使ってちゃかつく。毛づや良くトモは力強い

レース

ほぼ揃ったスタートから内のシンリョクカが前に行くが、それを交わしてエリカエクスプレスがハナ。フェアエールング、セキトバイーストなどが続くが、2コーナー手前でリンクスティップが好位まで押し上げる。中団にパラディレーヌ、カナテープ、ステレンボッシュ。後方にレガレイラ、ココナッツブラウン、ボンドガール、ヴェルミセル、ライラックなどがいて、最後方がオーロラエックス。向こう正面ではかなりの縦長で順番はかわらず淡々と進む。1000mは59.9と平均ペース。

3コーナー手前から後方の馬が動き出し、徐々に馬群が詰まってくる。3コーナー過ぎからの下りで一気に馬群が固まってきて、横に広がり4コーナー回って直線へ。
4コーナーで外目に持ち出したエリカエクスプレスが1馬身差先頭で直線に入るが、すぐに内からセキトバイースト、外からパラディレーヌが並びかけ、残り250mでパラディレーヌがが抜け出して先頭。

残り200mでパラディレーヌは1馬身抜けて先頭だが、大外3馬身差でレガレイラが迫ってくる。先頭のパラディレーヌは懸命に逃げ込みを図るが、外からレガレイラがぐんぐんと差を詰めてきて、残り100mを切ってパラディレーヌを捉えて先頭。3番手は内でセキトバイーストなどが粘るが、大外から一気にライラック、ココナッツブラウン、さらにその内からリンクスティップも差を詰めてくる。
先頭にたったレガレイラはどんどん後続を離していき、そのまま先頭でゴール。2番手は1 3/4馬身差でパラディレーヌが粘り、最後に大外から伸びてきたライラックが1馬身差3着。その内を伸びてきたリンクスティップはゴール直前でかわされてアタマ差4着で、その外のココナッツブラウンが1/2馬身差5着。

レガレイラは中団後方外を折り合って進み、直線は外に出すと1番の上り34.2で一気に前を交わして1着。安定した末脚で着差以上の完勝。京都の馬場への不安も杞憂だった。
パラディレーヌは中団内を進むと4コーナーは早めに仕掛けてうまく外に出し、早め先頭に立つが、レガレイラに力の差を見せつけられた。
ライラックは4コーナー最後方から直線は外に出すと、勝ち馬と同じ上りで追い込み、最後は2着馬に迫る3着。

次走へのヒント

• レガレイラは1番の上りで中団後方から差し切る。脚を余して負けることも多かったが、スタートが安定して強さを発揮。2000m超が合う印象
• パラディレーヌは中団から早め先頭で力は見せた。ためれば切れるので、脚の使いどころが難しいが力はある。2000mが合うか
• ライラックは4年連続の好走で相性の良さがうかがわれる。スタミナありしぶとく伸びて大敗は少ないが勝ちきれない

来年へのヒント

斤量差もあり3歳馬が若干有利だが、世代間の力差は考慮が必要。3歳馬は3冠で好走した馬や同等の馬には注意が必要だが秋華賞連対馬は割引。また前年の好走馬は続けて好走する確率が高い。牡馬混合G2上での好走は高い評価が必要で、逆に連勝中でもOPまでは割引。アイルランドT組は、必ずしも連対しなくても、末脚鋭い馬には注目する必要あり。京都ではスローになること多く、先行馬を重視する必要あり。

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