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状況

秋の芝中距離のNo.1を決める戦いで、古馬中長距離G1 3戦の初戦
3歳馬のダービー2着マスカレードボール、皐月賞馬ミュージアムマイルが人気で、古馬はやや小粒で混戦
まぎれが少ないコースだが一筋縄では収まらない。しかし1,2番人気が揃って消えたのは2009年が最後。ややひも荒れの傾向も

人気

1. マスカレードボール（2.7倍）：皐月賞3着、ダービー2着と3歳では力上位。共同通信杯1着など東京得意
2. タスティエーラ（6.6倍）：2年前のダービー馬でその後不調も昨年の天皇賞(秋)2着で復活。4月香港G1制覇
3. ミュージアムマイル（7.4倍）：皐月賞差して1着。ダービー6着もセントライト記念1着と復調
4. ブレイディヴェーグ（7.7倍）：2年前のエリザベス女王杯1着。近走不調も東京得意で調教良し
5. メイショウタバル（8.6倍）：宝塚記念逃げ切って1着。東京初めてだが展開向けば好走も
   以下シランケド（10.7倍）、ホウオウビスケッツ（14.6倍）までが20倍以下

パドック

• ミュージアムマイル：クビを使って適度な気合乗りだが落ち着きありリズミカルな歩様。トモの踏み込み深い
• ジャスティンパレス：適度な気合乗りで落ち着いて伸びやかな歩様。トモの踏み込み深く力強い
• マスカレードボール：気合乗りよくクビを使って素軽い歩様。トモの送り浅めも力強い
• タスティエーラ：適度な気合乗りで落ち着いておりよくクビを使って歩く。トモの踏み込み力強い
• メイショウタバル：適度な気合乗りでクビを使ってリズミカルな歩様。トモ伸びやかで力強い
• シランケド：落ち着いておりクビを使って伸びやかな歩様。トモの送り浅めも力強い

レース

揃ったスタートから外のメイショウタバルが前に行きハナを切る。ホウオウビスケッツが抑えながら2番手。ジャスティンパレス、タスティエーラなどが好位で続き、中団にクイーンズウォーク、マスカレードボール、セイウンハーデス。後方にマスカレードボール、アーバンシック、ブレイディヴェーグなどで、最後方がシランケド。向こう正面は馬群がやや詰まった縦長で淡々と流れる。1000mは1.00.2とかなりのスローペース。

3コーナーすぎからもあまりペースは上がらず、4コーナー手前で横に広がって直線へ。
直線に入って1馬身差でメイショウタバルが先頭でホウオウビスケッツが抑えたまま続くが、外から徐々にタスティエーラが上がってきて残り400mを切ってメイショウタバル、ホウオウビスケッツを交わして先頭。しかし内でメイショウタバルも粘り、2頭で並んで先頭争い。
そこに外からマスカレードボールが脚を伸ばしてきて、残り200mを切って内の2頭を捉えると、タスティエーラが後退。マスカレードボールとメイショウタバルの先頭争いとなる。しかし残り100mでマスカレードボールがマイショウタバルを突き放して単独先頭。3番手でタスティエーラが粘るところ、外からミュージアムマイル、ジャスティンパレスなどが迫ってくる
先頭のマスカレードボールは後続を突き放し、そのまま脚を伸ばして先頭でゴール。外から伸びてきたミュージアムマイルが最後に内の馬を交わして2着。さらにその内から伸びたジャスティンパレスが3着で、最後に大外を一気に伸びてきたシランケドが4着。5着は最内のメイショウタバルを最後に交わしたアーバンシック。

マスカレードボールは中団内を進み4コーナーで外目に出して、前を行くタスティエーラを追って脚を伸ばすとじわじわと伸びて長く脚を使い、最後は突き放す強い勝ち方。
ミュージアムマイルはマスカレードボールのやや後ろ外を進むが、直線は前のクイーンズウォークを交わすために外に出し追い出しが遅れる。最後は外から伸びるが2着まで。
ジャスティンパレスは好位を抑えながら進み4コーナーは中団の真ん中。直線は前が詰まるがじりじりと伸びて3着確保。

次走へのヒント

• マスカレードボールはうまい位置取りもあり直線もスムーズに伸びて1着。騎手の指示にも素直で中長距離で安定して活躍が期待できる
• ミュージアムマイルはマスカレードボールとはスムーズさの違いで力差はない。2000m前後で末脚を活かす展開が合っている
• ジャスティンパレスは抑えながらも最後まで脚を使いスタミナはある。2000m以上で直線長いコースではまだ力を発揮できる

来年へのヒント

基本的にはG1馬かG2で複数連対ぐらいの実績は必要。また2000m前後での実績は大切で1800～2000mG2以上の連対同等の実績は必須。東京での1800m以上の重賞実績も望ましい。スピードも必要で、長めの距離のみでの実績はやや割引だが、2400m以上のG1連対馬は好走の可能性が高い。

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