第66回 宝塚記念(2025年)
  6/15 阪神 芝2200m 曇り・やや重 17頭

状況

上半期の古馬中距離のチャンピオンを決める夏のグランプリ。2週繰り上がったが、季節柄馬場が重くなりやすい
昨年有馬記念を勝ったレガレイラと大阪杯を連覇したベラジオオペラが人気も、実績馬と海外帰りが多く混戦
今年から時期が繰り上がり、3歳馬やマイラーの出走が減るなど変化の見極めが必要。人気馬の思わぬ凡走やヒモ荒れも多い

人気

  1. ベラジオオペラ(4.0倍):大阪杯を連覇し阪神芝は4戦4勝。2000m超は未勝利
  2. レガレイラ(4.9倍):昨年有馬記念を3歳牝馬で優勝も、その後に軽い骨折あり6か月ぶり
  3. ロードデルレイ(6.2倍):今年日経新春杯で初重賞制覇。その後大阪杯2着など堅実
  4. ドゥレッツァ(6.7倍):2年前菊花賞1着で昨年JC2着。前走はドバイSC3着
  5. ヨーホーレイク(8.8倍):7歳だが休養期間長く、今年京都記念1着、大阪杯3着と好調
    以下アーバンシック(10.6倍)、メイショウタバル(11.4倍)、ソールオリエンス(18.6倍)までが20倍以下

パドック

  • ベラジオオペラ:落ち着いて適度な気合乗りでクビを使って伸びやかな歩様。トモの踏み込み力強い
  • ドゥレッツァ:気合乗りよくクビを使って素軽い歩様。トモの踏み込み深く力強い
  • ロードデルレイ:落ち着いておりクビを使って堂々と歩く。トモの踏み込み力強い
  • レガレイラ:落ち着いており伸びやかな歩様。トモの踏み込み力強い
  • メイショウタバル:適度な気合乗りでクビを使ってリズミカルで伸びやかな歩様。トモの送りは浅めも力強い
  • ジャスティンパレス:適度な気合乗りでクビを使って伸びやかな歩様。トモの踏み込みは力強い

レース

ほぼ揃ったスタートからメイショウタバルがゆっくりと出て行ってハナへ。リビアングラスなどが続き、好位の内にベラジオオペラ。中団にドゥレッツァ、ヨーホーレイク、レガレイラなど。さらにローシャムパーク、ショウナンラプンタなどが続き、後方にチャックネイト、ロードデルレイ、ジャスティンパレス、アーバンシックなどで、最後方はソールオリエンス。
メイショウタバルは2馬身差で軽快に逃げて、向こう正面では縦長の展開。1000mは59.1とやや重では平均ペースで進む。3コーナー手前からベラジオオペラ、ヨーホーレイクなどが外から早めに動いて、メイショウタバルに接近。3コーナー過ぎて前の5頭ほどのペースが上がって引き離すが、後続もペースを上げて一気に馬群が詰まってくる。4コーナー手前で大きく横に広がって直線へ。

直線に入ってメイショウタバルは内ラチ沿いに進路を取り、後続を一気に突き放す。2番手のベラジオオペラは馬場中央に持ち出し、懸命にメイショウタバルを追う。その後方はやや離れる。
残り300mでメイショウタバルはベラジオオペラに1馬身差で先頭。その後方でリビアングラスが3番手で粘るが、最内からチャックネイト、大外からショウナンラプンタが伸びてくる。レガレイラ、ヨーホーレイク、ドゥレッツァなどは伸び一息。
残り200mでもメイショウタバルは内ラチ沿いで先頭に立って粘り、逆にベラジオオペラは脚色が悪くなり2 1/2馬身ほど離される。内ラチ沿いでチャックネイトが3番手に上り、外からショウナンラプンタ、さらにその後方からはジャスティンパレスが上がってくる。
先頭のメイショウタバルは残り100mで3馬身ほど抜けてセーフティリード。ベラジオオペラも2番手で懸命に前を追うが差が詰まらず、3番手は最内のチャックネイトで、外からショウナンラプンタも差を詰めてくるが、大外から一気にジャスティンパレスが伸びてくる。
メイショウタバルは最後まで脚色衰えず、3馬身差で1着ゴール。2番手で粘るベラジオオペラに最後は一気に大外からジャスティンパレスが迫るが、ベラジオオペラが2着を確保。クビ差3着がジャスティンパレスで、最後にショウナンラプンタが3/4馬身差4着に上り、差されてアタマ差5着がチャックネイト。

メイショウタバルは1コーナーまでに無理なくハナに立つと道中はマイペースの逃げ。直線で後続を突き放すと追ってくる馬もおらず悠々と逃げ切った。重い馬場も有利に働き強い勝ち方を見せた。
ベラジオオペラは好位から3コーナー手前で積極的に動き、4コーナーでは勝ち馬に並びかけるが、突き放されて2着まで。馬場と距離の両方がこたえた印象。
ジャスティンパレスは後方追走から4コーナーでは外に出し、じりじりと差を詰めてくると、ゴール直前で一気に伸びて1番の上りで3着。初ブリンカーの効果もあったか実力馬が久々の馬券内。

次走へのヒント

  • メイショウタバルはマイペースで逃げて、父譲りのスタミナと道悪適性、鞍上の好騎乗も手伝って完勝。中距離の道悪では無類の強さを誇る
  • ベラジオオペラは好位から正攻法のレースを見せたが、道悪と距離の適性が勝ち馬に劣った印象。良の阪神芝2000mがベストと思われる
  • ジャスティンパレスは後方からの末脚に賭けて久々のG1での好走。ブリンカー効果もあるが2000m以上で末脚を活かせる舞台が合い、道悪もこなせる

来年へのヒント

近年は大阪杯組の活躍もあるが、天皇賞(春)組は負けていても中長距離重賞実績がある馬は注意が必要。G2勝ちかG1連対実績がある馬(牝馬は牝馬G1複数勝ちか牡馬混合G1、G2での連対、末脚鋭いタイプ)で、かつ時計の掛かる馬場や重馬場に実績がある馬は高く評価する必要がある。

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 6 12 メイショウタバル 牡4 武豊 58 2.11.1 栗・石橋 7
2 1 1 ベラジオオペラ 牡5 横山和 58 3 栗・上村 1
3 4 7 ジャスティンパレス 牡6 ディー 58 クビ 栗・杉山晴 10
4 8 16 ショウナンラプンタ 牡4 58 3/4 栗・高野 11
5 3 5 チャックネイト せ7 レーン 58 アタマ 美・堀 14

払戻金

単勝 12 1,140円 7番人気 馬連 1-12 2,370円 10番人気
馬単 12-1 5,380円 23番人気 枠連 1-6 880円 2番人気
3連複 1-7-12 23,200円 79番人気 3連単 12-1-7 127,550円 433番人気
複勝 12 370円 7番人気 ワイド 1-12 960円 11番人気
1 160円 1番人気 7-12 6,520円 60番人気
7 640円 10番人気 1-7 2,080円 26番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)