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状況

春のマイル王決定戦で、アジアのマイル王を決める戦い。今年は海外からの参戦はなし
昨年の最優秀マイラーで前走ドバイターフ1着のソウルラッシュが人気だが、上位3頭は差なくやや混戦
過去10年で1番人気は2勝2着3回と一息。人気薄の好走多く、馬連3桁は1回。馬連万馬券は1回だが、一筋縄ではいかない

人気

1. ソウルラッシュ（3.3倍）：昨年のマイルCS1着、安田記念3着。前走ドバイターフ優勝
2. ジャンタルマンタル（4.3倍）：昨年のNHKマイルC1着。前走香港は大敗も間隔開けて立ち直る
3. シックスペンス（4.4倍）：昨年の毎日王冠、今年の中山記念と連勝。G1以外はすべて1着と底見せていない
4. ブレイディヴェーグ（9.4倍）：2年前エリザベス女王杯1着。昨年マイルCS、今年東京新聞杯ともに4着好走
5. ウォーターリヒト（13.0倍）：東京新聞杯後方から追い込んで1着。京都金杯2着と直線長いマイル合うか
   以下ジュンブロッサム（13.7倍）、エコロヴァルツ（18.8倍）、トロヴェトーレ（29.6倍）までが30倍以下

パドック

• ジャンタルマンタル：落ち着いているが適度な気合乗り。クビを使って伸びやかな歩様で集中しておりトモの踏み込みも深い
• ソウルラッシュ：落ち着いているが気合乗りよく素軽い歩様で集中している。クビを使いトモの踏み込みも深い
• シックスペンス：落ち着いておりクビを使って素軽い歩様。トモの踏み込み力強い
• ジュンブロッサム：気合乗りよくクビを使って素軽い歩様。トモの送りは浅めも力強い
• ブレイディヴェーグ：気合乗りよくクビを使ってきびきび歩く。トモの踏み込み力強い
• ガイアフォース：気合乗りよく時々小脚を使い前進気勢ある。トモの送りは浅めも力強い

レース

ほぼそろったスタートだがシャンパンカラーが3,4馬身大きく出遅れ。内からマッドクールがじわっとハナに立ちウインマーベルが2番手。外にジャンタルマンタル、内にシックスペンスが続き、さらにブレイディヴェーグ、トロヴァトーレ、エコロヴァルツ、ガイアフォースなどがひとかたまりで続く。後方はややバラけてソウルラッシュ、ジュンブロッサム、ウォーターリヒトなどがいて、最後方はシャンパンカラー。
600mは35.0とスローペース。向こう正面は縦長で進み、3コーナーから馬群が縮まり、4コーナー手前では固まって一団となり直線へ。

直線に入ると内ラチ沿いでマッドクールが先頭で、外からウインマーベルが並びかける。その外からジャンタルマンタルが馬なりで迫り、内にシックスペンス。
残り400mでも前4頭の位置は変わらず、後方外からはソウルラッシュ、その内のブレイディヴェーグが並んで伸びてくる。残り300mを過ぎてジャンタルマンタルが追い出すと、前のマッドクール、ウインマーベルに一気に迫り、その2馬身後方では内のシックスペンスに外からブレイディヴェーグ、ソウルラッシュなどが並びかける。

残り200mでジャンタルマンタルがマッドクールを捉えて先頭に立ち、その後方ではシックスペンス、ブレイディヴェーグ、ソウルラッシュが横一線。さらに後方からガイアフォースがいい脚で伸びてくる。
残り100mでジャンタルマンタルは1馬身半抜けだして先頭。内のマッドクール、ウインマーベルも必死に粘るが、外からブレイディヴェーグ、ソウルラッシュが馬体を合わせて伸び、さらに外から一気にガイアフォースも2頭に並びかけてくる。
先頭のジャンタルマンタルはそのまま伸びて先頭をキープし1着でゴール。外からソウルラッシュがじりじりと伸びるが、ゴール直前で外からガイアフォースが交わして2着でゴール。最後に競り負けたソウルラッシュはクビ差3着。内で伸びたブレイディヴェーグが4着に入り、最内で粘ったウインマーベルが5着、大外から伸びてきたシャンパンカラーは6着まで。


ジャンタルマンタルは3番手外を折り合って進み、直線は追い出しを待って外からじりじり脚を伸ばす。追い出すと突き抜け先頭に立つと、後続の追撃を抑えて強い勝ち方。
ガイアフォースは中団から直線はソウルラッシュを先にやって、残り200mからは一気に脚を伸ばして内のソウルラッシュと馬体を合わせて前を追い、最後はソウルラッシュの前に出て2着確保。
ソウルラッシュは後方から直線は外目を伸び、途中からはブレイディヴェーグと馬体を合わせて差してきたが、ゴール直前でかわされ3着まで。

次走へのヒント

• ジャンタルマンタルは先行して余裕を持ったレース運びで完勝。ペースにも恵まれたが脚質も安定しておりマイルでは上位の力を持つ
• ガイアフォースは安田記念で連続4着と好走しており相性の良いレース。マイルで末脚を活かせる展開なら上位のポテンシャルある
• ソウルラッシュは調教も良くピークの出来と思われるが、それでも勝てず東京では勝ちきれない印象。マイルでは安定勢力として期待できる

来年へのヒント

マイルは短距離馬も中距離馬も参戦してくることがあるが、短距離馬は力が抜けており、掛かり癖がなくスタミナもある馬なら通用。中距離馬は栗東坂路で4ハロン50秒そこそこで走れるようなスピードの持ち主なら対応可能。ただし近走で1400m～マイルの重賞好走（連対かG1上位）と東京実績は必要。前年の人気馬や上位馬は近走不振でも注意が必要。

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