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状況

3歳牡馬の第2冠。東京の芝2400mは底力が要求され、真に力のある馬が勝つレース
皐月賞1番人気2着のクロワデュノールがやや抜けた人気で、皐月賞馬ミュージアムマイルが続く。さらに皐月賞上位と別路線組が人気を争う
過去10年で1番人気は2勝2着3回3着2回と勝ちきれないが、4番人気までの上位人気の信頼度は高く総崩れは少ない

人気

1. クロワデュノール（2.1倍）：東スポ杯、ホープフルSと連勝。皐月賞1番人気2着も負けて強し
2. ミュージアムマイル（5.7倍）：朝日杯FS2着で皐月賞は中団から差して1着。東京初めて
3. マスカレードボール（6.8倍）：共同通信杯1着で皐月賞追い込んで3着。上り上位
4. ファンダム（10.8倍）：3戦3勝で毎日杯1着。間隔をあけて万全も2000m以上は初
5. サトノシャイニング（12.3倍）：東スポ杯2着もきさらぎ賞圧勝。皐月賞差のない5着
   以下ショウヘイ（14.4倍）、ジョバンニ（15.9倍）、エリキング（17.0倍）までが50倍以下

パドック

• クロワデュノール：落ち着いて集中しており伸びやかな歩様で外目を歩く。トモの踏み込み深く力強い
• マスカレードボール：落ち着いており適度な気合乗りでクビを使い伸びやかな歩様。トモの踏み込み力強い
• ファンダム：落ち着いて素軽い歩様でクビを使ってゆったり歩く。トモの踏み込み力強い
• ミュージアムマイル：気合乗りよくややテンション高めでツルクビで集中して歩く。トモの送り浅めも力強い
• ショウヘイ：気合乗りよく時折クビを振って伸びやかな歩様。トモの踏み込み力強い
• ジョバンニ：気合乗りよく小脚を使ってテンション高め。トモの送りは浅めも力強い

レース

ほぼ揃ったスタートだがトッピボーン、ファウストラーゼンがダッシュ効かず後方。内からショウヘイが前へ行くが、外から押してサトノシャイニングが1コーナーまでに先頭。さらに外からホウオウアートマンが上がって行き、2コーナーでハナに立つ。サトノシャイニング、ショウヘイ、クロワデュノールが先団。ファンダム、ファイアンクランツ、エムズなどが続き、中団にマスカレードボール、ジョバンニなど。後方にミュージアムマイル、ばらけてカラマティアノス、エリキングなどがいて、最後方が離れてファウストラーゼン。
向こう正面は一列の縦長で続くが、1000mは1.00.0と平均ペース。馬順は変わらず流れるが、先頭のホウオウアートマンが徐々に離していき、6,7馬身離して3コーナーへ。
3コーナーから後方の馬がペースをあげ、徐々に馬群が固まってくる。そのままやや横に広がりながら4コーナーを回って直線へ。

直線に入るとホウオウアートマンのリードは2馬身ほどで、単独2番手がサトノシャイニング。3番手のクロワデュノールは騎手の多が動いて早めに追い出し、その後ろは内にショウヘイ、外にファイアンクランツ。
残り400mで先頭のホウオウアートマンに1馬身差でサトノシャイニングが迫り、外からクロワデュノールが差を詰めてくる。残り300mで馬場中央のサトノシャイニングが内ラチ沿いのホウオウアートマンに並びかけるが、外からクロワデュノールが差し脚を伸ばしてきて先頭に立つ。しかし内のサトノシャイニングも粘り、クロワデュノールに1/2馬身差のまま2頭とも必死に追う。
残り200mでもクロワデュノールが3/4馬身抜けて先頭だが、サトノシャイニングも離されずついていく。3番手はショウヘイが1馬身差までつめてきて、その後方外からようやくマスカレードボールも差してくる。

残り100mでクロワデュノールが1馬身差先頭で、サトノシャイニングは手ごたえ悪くなり、代わって外からマスカレードボールが2番手に上がってくる。そのままじわじわとマスカレードボールがクロワデュノールに詰め寄っていくが、クロワデュノールは先頭を譲らず1着でゴール。2着は3/4馬身差でマスカレードボールが入り、ゴール直前で3番手に上がったショウヘイが1 1/2馬身差3着。クビ差4着にサトノシャイニングで、5番手は2頭が並ぶも外のエリキングが5着で、クビ差6着はミュージアムマイル。

クロワデュノールはサトノシャイニングの外で積極的に先行すると、直線は早めに追い出して外を伸びると、差してきたマスカレードボールを抑えて1着。正攻法で勝ちきる強い勝ち方。
マスカレードボールは中団外を折り合って追走。直線は外に出して追うがクロワデュノールには一気に離される。最後は詰め寄るも2着まで。
ショウヘイは先行してクロワデュノールの内を回るが、直線はじりじりと離される。それでもあきらめず追って3着確保。沿いを狙って伸びてきて、残り300mで抜けて先頭に立つと力強く脚を伸ばして勝ちきる。脚色衰えず強い勝ち方。

次走へのヒント

• クロワデュノールは先行しながら勝負所で末脚を繰り出して後続を突き放す理想的な勝ち方。距離伸びて良く高いレベルでの走りが可能
• マスカレードボールはやや勝負所での反応鈍く、それでも末脚は素晴らしく確実に差してくる。直線長いコースが合っている印象
• ショウヘイはやや決め手に欠ける印象。それでもスタミナはありしぶとく末脚を伸ばすタイプ。距離伸びて良さそう

来年へのヒント

基本的にレベルの高いレースで実績残してきた馬が実力を発揮する舞台で安定感が重要。また馬場適性は大切で、末脚が切れないタイプや折り合いに難がある馬は狙いが下がる。東京実績あるのが望ましい。騎手との関係も大切で、乗り代わりはマイナスとなることが多い。人気薄の食い込みは毎年あり、ペース次第だが皐月賞上位の先行馬の粘りこみや切れる追い込み馬の末脚には要注意

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