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状況

春の古馬牝馬No.1決定戦。マイルなので、短距離馬から中距離馬まで多くの馬にチャンスがある
4歳馬が中心でG1馬2頭とG1好走馬が人気。前哨戦の勝ち馬も多く参戦し、やや混戦模様
1番人気はまずまずだが、2,3番人気の連対率低い。4歳が良績で連対は4,5歳中心。前年上位馬の好走多い

人気

1. アスコリピチェーノ（2.5倍）：阪神JF1着、桜花賞、NHKマイルC2着。前走サウジでG2優勝
2. ボンドガール（6.2倍）：1勝馬だが秋華賞、東京新聞杯など重賞2着5回。前走阪神牝Sは5着
3. ステレンボッシュ（8.0倍）：桜花賞1着、オークス2着、秋華賞3着。前走大阪杯は13着大敗
4. クイーンズウォーク（8.5倍）：牝馬3冠はいずれも着外だがローズS1着で前走金鯱賞1着
5. アルジーヌ（9.1倍）：2走前ターコイズSで重賞初制覇。阪神牝S2着と力をつけている
   以下アドマイヤマツリ（16.7倍）、シランケド（18.1倍）までが20倍以下

パドック

• アルジーヌ：素軽い歩様で気合乗りよくクビを使って前進気勢目立つ。トモの送り浅めも力強い
• ステレンボッシュ：落ち着いているが適度な気合で闘志うかがえる。クビを使って柔らかな歩様でトモの踏み込み力強い
• アスコリピチェーノ：気合乗りよくクビを使って伸びやかな歩様。トモの送り浅めも力強い
• ボンドガール：適度な気合で落ち着いておりクビを使って素軽い歩様。トモの踏み込み深く力強い
• クイーンズウォーク：適度な気合でクビを使ってゆったり歩く。雄大な馬体でトモの送り浅めも力強い
• クリスマスパレード：落ち着いているが適度な気合乗り。クビを使って歩きトモの踏み込み力強い

レース

ほぼそろったスタートで、外から押してアリスヴェリテがハナへ行き、アドマイヤマツリ、ビヨンドザヴァレーなどが続く。中団前にシンリョクカ、サフィラなど。その後ろにアルジーヌ、ステレンボッシュなど。後方にクイーンズウォーク、クリスマスパレード、シランケド、アスコリピチェーノなどがいて、最後方はボンドガール。
向こう正面はアリスヴェリテが4,5馬身離して逃げて縦長の態勢で進み、600mは33.9と平均やや速めのペース。

3コーナーから徐々に後方馬群が詰まってくるが、アリスヴェリテとの差は変わらず、集団は横に広がって4コーナーを回って直線へ。
直線に入ってアリスヴェリテは馬場中央に出して4馬身差で先頭で、アドマイヤマツリが抜け出して2番手。ビヨンドザヴァレー、サフィラなどが続く。残り400mでもアリスヴェリテは4馬身ほど差をつけて先頭。2番手のアドマイヤマツリの手応えが怪しくなり、外からアルジーヌが3番手に上り差を詰めてくる。その後ろはずらっと横に並ぶ。
残り200mでアリスヴェリテが3馬身ほど抜けて先頭。2番手のアドマイヤマツリに外からアルジーヌが並びかけ、外からクイーンズウォークが1馬身差まで詰めてくる。さらに2馬身後方外にアスコリピチェーノ。残り100m手前でアリスヴェリテの脚色が悪くなり、外からアルジーヌ、クイーンズウォーク、さらにアスコリピチェーノ。内からはシンリョクカ、ステレンボッシュ、さらに後方からシランケドが一気に差を詰めてくる。
残り50mでアルジーヌとクイーンズウォークが並んで一気にアリスヴェリテをかわすと、内からもシランケドが一気に後方から追いこんでくる。さらに大外のアスコリピチェーノも並びかけてくる。
ゴール直前でクイーンズウォークが先頭に立ちアルジーヌ、シランケドの前に出るが、最後にアスコリピチェーノが伸びて1着でゴール。クビ差2着がクイーンズウォークで、内から追い込んだシランケドはハナ差3着。アルジーヌは最後に及ばず4着で、粘ったアリスヴェリテが5着。


アスコリピチェーノは後方の外を追走すると、直線は大外からクイーンズウォークを追って脚を伸ばし、ゴール直前で内の馬を交わして1着。いつもより後方だったが速めのペースを2番の脚でぎりぎり差し切る。
クイーンズウォークは後方の外から直線はスムーズに脚を伸ばす。一瞬先頭に立ったが、マイル適性の差かゴール直前で勝ち馬に差される。
シランケドは後方から内目をついて、1番の上りで追い込むがギリギリ届かず3着まで。

次走へのヒント

• アスコリピチェーノは国内では常に安定して2着以内。特にマイルは得意でコースを問わず。今回追い込みで勝ち展開も問わず
• クイーンズウォークは後方から長く脚を使ったが切れ負けた印象で、距離は2000mの方が合う。時計のかかる馬場も良い
• シランケドは後方から1番の上りで僅差の勝負に持ち込みマイルでも対応した。末脚安定しておりマイルから2000mまで上位

来年へのヒント

4～5歳が中心で、G1（特にクラシックおよび東京のマイル）実績か重賞連続好走や連勝中のような勢いが必要。牡馬相手の敗戦は気にする必要ないが、牡馬相手の重賞連対はポイント高い。近走不振も東京マイル実績あればここで復活するパターン多い。5歳以上はG1好走か重賞勝ちが望ましい。4歳馬が有利で、マイルでのG3勝ちあるいはG2連対、G1好走（6着以内ぐらい）が望ましい。2桁人気もコンスタントに好走するので注意。

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