第171回 天皇賞(春)(2025年)
  5/4 京都 芝3200m 晴・良 15頭

状況

春の古馬長距離No.1決定戦。古馬G1では、唯一の3000m超の長距離戦
昨年の菊花賞上位の4歳勢と、天皇賞(春)連対ある6歳勢が人気だが4歳中心
近10年すべてで1,2番人気どちらかが連対しているが、2桁人気が2回連対。4,5歳馬が中心

人気

  1. ヘデントール(3.1倍):昨年菊花賞2 1/2差2着。前走ダイヤモンドSは4差圧勝
  2. サンライズアース(4.5倍):前走阪神大賞典先行して6差の圧勝。ダービー4着と能力高い
  3. ジャスティンパレス(4.9倍):2年前優勝。その後未勝利もG1ではほぼ5着内と安定
  4. ショウナンラプンタ(9.7倍):昨年菊花賞4着。阪神大賞典も4着と勝ちきれないが安定
  5. ブローザホーン(11.4倍):昨年2着に追い込み宝塚記念快勝。その後不振も阪神大賞典3着と復活傾向
    以下ビザンチンドリーム(11.6倍)、ハヤテノフクノスケ(17.5倍)、マイネルエンペラー(19.7倍)までが30倍以下

パドック

  • ジャスティンパレス:落ち着いておりクビを使って伸びやかな歩様。毛づや良くトモの踏み込み力強い
  • ヘデントール:ツルクビで気合乗りよく時々小脚を使うが素軽い歩様。トモの送りは浅めも力強い歩様
  • ビザンチンドリーム:気合乗りよく時々小脚を使う。トモの送りは浅めだが力強い
  • マイネルエンペラー:気合乗りよく前進気勢強めだが素軽い歩様。トモの踏み込みは力強い
  • サンライズアース:落ち着いており適度な気合で雄大な馬体。トモの送りは浅めも力強い
  • ショウナンラプンタ:おとなしくやや気合不足にも見える。トモの送りは浅めも力強い

レース

揃ったスタートだがジャスティンパレス、ビザンチンドリームがやや立ち遅れ。ヘデントールが好スタートもプラダリアが前に行き、それを制してジャンカズマがハナ。プラダリア、マイネルエンペラー、サンライズアースなどが先行し、中団にヘデントール、ハヤテノフクノスケなど。その後方にシュヴァリエローズ、ブローザホーン、さらにショウナンラプンタ、ジャスティンパレスなどがいて、最後方はビザンチンドリーム。前方がややばらけた縦長で最初の直線へ。

1000mは1.00.7と平均やや遅めのペース。直線外をショウナンラプンタが少しずつポジションをあげる。向こう正面ではサンライズアースが押して先団はややペースが上り、全体に隊列が伸びる。さらにマイネルエンペラーがハナに立ち、外からジャスティンパレスが上がっていく。
3コーナー手前で各馬がペースをあげて馬群が詰まってくる。3コーナーすぎで力のない馬たちが遅れていき、10頭ほどが固まって一団となり横に広がって4コーナーから直線へ。

マイネルエンペラー先頭で直線に入り、1馬身差外にサンライズアース。その後方外にジャスティンパレスとショウナンラプンタが並び、その後ろにヘデントール。いったんマイネルエンペラーが突き放すが、離れた外からサンライズアース、ショウナンラプンタが並んでくる。ジャスティンパレスは後退し、外からヘデントール、さらに後方からビザンチンドリームが伸びてくる。

残り200mを過ぎたところで内で離れて並ぶ3頭を交わしてヘデントールが先頭。外からビザンチンドリームが伸びてくる。残り100mでヘデントールに3/4馬身差でビザンチンドリームが迫り2頭が抜けてマッチレース。ヘデントールにビザンチンドリームがじりじりと迫る。最後はビザンチンドリームがアタマ差まで迫るが、ヘデントールが振り切って先頭でゴール。
3着は3馬身離れてショウナンラプンタが入り、さらに2馬身差4着がサンライズアース、1 1/4差5着がマイネルエンペラーで、最後に盛り返したジャスティンパレスがクビ差6着。

ヘデントールは中団内を折り合って追走し3コーナーから追い出されると、直線は外を差してきてメンバー2番の上りでビザンチンドリームを抑える。安定感のあるレースぶりで長距離王者に。
ビザンチンドリームは最後方を追走すると3コーナー手前からポジションを上げ、4コーナーは外に出して中団から1番の上りで追い込む。ぎりぎり交わせなかったが1頭だけ34秒台の上りで力は見せた。
ショウナンラプンタは道中で徐々にポジションを上げて直線は早めに先頭で逃げ込みを図るが、切れる2頭に交わされる。

次走へのヒント

  • ヘデントールは折り合いに問題なく、中団から末脚を伸ばす安定感あるレースで今後も中長距離で好走が期待できる
  • ビザンチンドリームは後方から末脚を活かす形で力を発揮できる。距離は長い方が良く今後は2000~2400mへの対応が課題か
  • ショウナンラプンタは切れる脚は使えないがスタミナあり長く脚を使う。G1で勝ちきるにはポジション取りがカギになる

来年へのヒント

京都は直線が長いが平坦ということもあり、スタミナと切れる脚を両方持っている馬が上位に来る。基本的には先行有利だが後方からでも末脚良い馬は上位には来られる。サンデーサイレンス系の、切れがありスタミナ豊富な馬が優位。特に前年の菊花賞上位の末脚良い実績馬と阪神大賞典上位馬、前年上位馬には注意が必要

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 4 6 ヘデントール 牡4 レーン 58 3.14.0 美・木村 1
2 8 14 ビザンチンドリーム 牡4 シュタルケ 58 アタマ 栗・坂口 6
3 5 8 ショウナンラプンタ 牡4 武豊 58 3 栗・高野 4
4 3 5 サンライズアース 牡4 池添 58 2 栗・石坂 2
5 6 11 マイネルエンペラー 牡5 丹内 58 1 1/4 栗・清水久 8

払戻金

単勝 6 310円 1番人気 馬連 6-14 1,810円 6番人気
馬単 6-14 2,800円 8番人気 枠連 4-8 900円 3番人気
3連複 6-8-14 5,500円 16番人気 3連単 6-14-8 22,360円 58番人気
複勝 6 140円 1番人気 ワイド 6-14 680円 6番人気
14 290円 6番人気 6-8 630円 5番人気
8 260円 4番人気 8-14 1,690円 23番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)