第85回 皐月賞(2025年)
  4/20 中山 芝2000m 曇り・良 18頭

状況

牡馬クラシックの第1弾。速い馬が勝つと言われるが、小回り中山への対応が鍵
3戦3勝でホープフルS1着のクロワデュノールが抜けた人気。初対戦組か、負けた馬の巻き返しあるか
比較的固い決着が多いが、中山は紛れ多く、近10年で5番人気以下が4勝し、やや荒れ気味。近5年は無敗馬が4勝2着2回。

人気

  1. クロワデュノール(1.5倍):東スポ杯、ホープフルSと連勝中で3戦3勝。先行して末脚良い
  2. サトノシャイニング(8.6倍):東スポ杯2着できさらぎ賞は3差で圧勝。末脚上位
  3. ミュージアムマイル(10.6倍):朝日杯FS2着で1番人気の弥生賞はやや重で4着。モレイラで人気
  4. マスカレードボール(13.7倍):ホープフルS4番人気11着も共同通信杯1着。右回り初めて
  5. エリキング(18.7倍):3戦3勝で京都2歳S圧勝。その後軽い骨折で休養も間に合った
    以下ヴィンセンシオ(19.8倍)、ジョバンニ(23.4倍)、ファウストラーゼン(39.8倍)までが40倍以下

パドック

  • クロワデュノール:落ち着いて適度な気合でクビを使って柔らかな歩様。トモの踏み込み深く力強い
  • ミュージアムマイル:気合乗りよいが落ち着きあり。トモの送りはやや浅めも力強い
  • サトノシャイニング:気合乗りよくクビを使って伸びやかな歩様。トモの踏み込み力強い
  • ヴィンセンシオ:気合乗りよくややテンション高めで小脚を使う。トモの送りは浅めも力強い
  • マスカレードボール:気合乗りよくクビを使って伸びやかな歩様。トモの送りはやや浅めも力強い
  • ジョバンニ:気合乗りよくときどきチャカついて小脚を使う。トモの送りは浅めも力強い

レース

ほぼそろったスタートからジュタが前に行くが、外からピコチャンブラックがハナに行きジュタ、ジーティーアダマンが2、3番手。好位にクロワデュノール、ジョバンニなど。中団にミュージアムマイル、サトノシャイニングなどがいて、その後方にエリキング、マスカレードボール、ヴィンセンシオ、キングスコールなど。さらに離れてマジックサンズ、アロヒアリイで最後方はファウストラーゼン。
ピコチャンブラックは先頭に立つとややペースを落とすも、向こう正面は縦長で進む。するとファウストラーゼンが最後方から外を一気に上がって行き2番手の外へ。つれてアロヒアリイも動いていく。1000mは59.3と平均ペース。
3コーナー手前から後方の馬が動き出し徐々に馬群が詰まってくる。4コーナー手前でファウストラーゼンがピコチャンブラックを交わして先頭。4コーナーでは大きく横に広がって一団で直線へ。

直線に入ると最内でファウストラーゼンが2馬身ほど抜けて先頭。外からジュタとクロワデュノールが迫ってくるが、ジュタは手ごたえ悪くなり、残り200mでクロワデュノールがファウストラーゼンを交わして先頭。後方からはミュージアムマイルとサトノシャイニングが並んで迫ってくる。
残り150mでクロワデュノールが1馬身抜けて先頭だが、そこからの伸びが一息。そこにサトノシャイニングを置き去りにしたミュージアムマイルが一気に迫ってくる。
残り100mでクロワデュノールを交わしてミュージアムマイルが先頭に立つと、ぐんぐん引き離していき、1 1/2馬身差で1着ゴール。クロワデュノールが粘って2着を確保し、最後に外から追いこんできたマスカレードボールがクビ差まで迫るも3着。外から脚を伸ばしたジョバンニが1/2差4着で、内から伸びたサトノシャイニングはアタマ差5着まで。

ミュージアムマイルは中団外のクロワデュノールを見る位置で進めると、3コーナー過ぎからクロワデュノールが動いてもワンテンポ遅らせて、4コーナーは大きく外に出してメンバー4位の上りで最後に差し切る。
クロワデュノールは4番手の外で進めて3コーナー過ぎから早めに動き、4コーナー2番手から直線先頭に立つも、反応一息で外から差され2着まで。
マスカレードボールは後方内で進め、直線に入って外に出すとメンバー2位タイの上りで馬群の中を伸びて惜しい3着。ジョバンニは中団から直線外に出しミュージアムマイルを追って伸びるが4着まで。サトノシャイニングは中団から外を懸命に伸びるが後方から交わされ5着。

次走へのヒント

  • ミュージアムマイルは中団から追い出しを遅らせ、末脚を発揮して差し切る。強い勝ち方で直線伸びる東京でも期待できる。距離延長も問題ないか
  • クロワデュノールは人気の分早めに動き差されたが、先行勢では唯一上位で力は見せた。ダービー狙うローテで東京実績あり期待できる
  • マスカレードボールは後方から馬群を伸びて末脚を発揮。東京は実績があり距離伸びて良く、上位3頭では最も条件向くか

来年へのヒント

年によって傾向が変わるが、年明け初戦は前走G1で強い勝ち方をした馬のみで、共同通信杯か弥生賞組が中心。共通項として先行して長く脚を使う馬か実績ある差し馬が上位で、前走のレベルの見極めと、そこでのパフォーマンスを見て選ぶ必要あり。

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 6 11 ミュージアムマイル 牡3 モレイラ 57 1.57.0 栗・高柳大 3
2 5 10 クロワデュノール 牡3 北村友 57 1 1/2 栗・斉藤崇 1
3 3 6 マスカレードボール 牡3 横山武 57 クビ 美・手塚久 4
4 3 5 ジョバンニ 牡3 松山 57 1/2 栗・杉山晴 7
5 8 16 サトノシャイニング 牡3 西村淳 57 アタマ 栗・杉山晴 2

払戻金

単勝 11 1,060円 3番人気 馬連 10-11 680円 2番人気
馬単 11-10 2,470円 8番人気 枠連 5-6 700円 4番人気
3連複 6-10-11 2,730円 6番人気 3連単 11-10-6 22,670円 59番人気
複勝 11 200円 2番人気 ワイド 10-11 280円 1番人気
10 110円 1番人気 6-11 1,280円 14番人気
6 280円 5番人気 6-10 490円 5番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)