第85回 桜花賞(2025年)
  4/13 阪神 芝1600m 雨・やや重 18頭

状況

牝馬クラシックの第1弾。この時期のマイル戦は、距離適性はあまり関係ないがマイル実績は必要。
フェアリーS1着エリカエクスプレス、阪神JF1着アルマヴェローチェ、クイーンC1着エンブロイダリーが人気。
3枠から外の連対馬が多く、4コーナー10番手以下の末脚鋭い追込脚質が毎年連対する。

人気

  1. エリカエクスプレス(3.4倍):無敗2連勝でフェアリーS3差1着。持ちタイム上位
  2. アルマヴェローチェ(3.8倍):阪神JF1番の上りで1 1/4差1着。末脚良く重実績もあり
  3. エンブロイダリー(5.0倍):クイーンC先行して2 1/2馬身差1着。持ちタイム1番。栗東滞在
  4. リンクスティップ(6.8倍):きさらぎ賞先行して3差2着に粘る。マイル初めて
  5. ビップデイジー(12.8倍):阪神JF後方から1 1/4差2着に追い込む。チューリップ賞3着好走
    以下ショウナンザナドゥ(21.1倍)、クリノメイ(27.3倍)、ブラウンラチェット(29.4倍)までが30倍以下

パドック

  • エリカエクスプレス:落ち着いているが適度な気合でクビを使い伸びやかな歩様。トモの踏み込み深い
  • アルマヴェローチェ:落ち着いて適度な気合乗り。馬体大きく見せ力強い歩様でトモの踏み込み深い
  • エンブロイダリー:気合乗りよく集中して歩く。伸びやかな歩様でトモの踏み込み力強い
  • マピュース:落ち着いてゆったり伸びやかな歩様。トモの送り浅めも踏み込み力強い
  • ビップデイジー:落ち着いているが適度な気合乗り。トモの送り浅めも踏み込み力強い
  • ブラウンラチェット:落ち着いて適度な気合で伸びやかな素軽い歩様。トモの送りは深く力強い

レース

ややバラついたスタートでマピュース、リンクスティップ、プリムツァール、ブラウンラチェットが後方。好スタートからエリカエクスプレスがハナへ。ショウナンザナドゥ、ヴーレヴーなどが先行し、クリノメイ、ビップデイジーなどが続く。中団にエンブロイダリー、アルマヴェローチェ、その後ろにマピュース。後方はばらけてプリムツァール、チェルビアット、ブラウンラチェットなどで、最後方がリンクスティップ。

600mは34.5とやや重では平均からやや速めのペースで、縦長で向こう正面を進むが、3コーナーから徐々に馬群が詰まってくる。4コーナー手前で一気に馬群が詰まり、横に広がって直線へ。

直線に入ってエリカエクスプレスは馬場中央に出して1馬身差先頭。先行勢はショウナンザナドゥ、ヴーレヴーなど横に広がって追うが差が詰まらない。残り300mでエリカエクスプレスの直後でエンブロイダリーが外目に出し、大外からはアルマヴェローチェ、つれてリンクスティップが伸びてくる。残り250mでエンブロイダリーと外のアルマヴェローチが馬体を接してエリカエクスプレスに迫る。
残り200mでエンブロイダリーとアルマヴェローチが一気にエリカエクスプレスを交わして先頭に立つと、やや馬体を離して2頭の追い比べに。残り100mを切っていったんエンブロイダリーが1馬身ほど抜けて先頭に立つが、外のアルマヴェローチェも再度じりじり差を詰めてくる。最後はクビ差まで迫るが、エンブロイダリーが振り切って1着でゴール。
アルマヴェローチェがクビ差2着で、外から脚を伸ばして来たリンクスティップが2 1/2馬身差3着。最内を伸びたマピュースが2 1/2差4着で、粘ったエリカエクスプレスはさらに1 1/2差5着まで。

エンブロイダリーはスタート今一つも懸命に押して中団内につけると、直線は内目の馬群を突き、前のエリカエクスプレスの外に出すとアルマヴェローチェとのたたき合いを制して1着。2位タイの末脚で突き抜けた。
アルマヴェローチェは中団外を追走すると、直線は外に出して1位の末脚で差すが、エンブロイダリーとの追い比べに敗れる。しかし最後差を詰めており、位置取りの差もあり力は互角。
リンクスティップはスタートで後手で向こう正面は離れた最後方。3コーナーから差を詰め直線は大外から2位タイの末脚を発揮も離れた3着まで。

次走へのヒント

  • エンブロイダリーは前半反応今一つも、直線は鋭い脚で一気に伸び勝負根性もあって、血統的にマイルベストもある程度の距離の融通も効きそう
  • アルマヴェローチェは折り合いに問題なく、直線は1番の上りを使い最後は差し返す根性もあり、距離伸びて良さそう。馬場悪化も問題なし
  • リンクスティップはスタート課題も、長く脚を使い距離伸びて良さが出そう。末脚良く能力も高い

来年へのヒント

近年は阪神JFやクイーンC、きさらぎ賞、エルフィンS等2月以前に強いパフォーマンスを見せて間隔をあけた方がよい傾向。トライアルはどれがレベルが高かったかの判定が必要だが、チューリップ賞組が基本。また3枠から外の好走率が高いが、内が伸びる馬場は要注意。上りの切れる馬と長く脚を使う馬が上位に来やすく、マイルから1800mの好走歴は必須。牡馬相手の重賞好走も評価が必要。

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 4 7 エンブロイダリー 牝3 モレイラ 55 1.33.1 美・森一 3
2 5 9 アルマヴェローチェ 牝3 岩田望 55 クビ 栗・上村 2
3 6 12 リンクスティップ 牝3 Mデムーロ 55 2 1/2 栗・西村 4
4 2 3 マピュース 牝3 田辺 55 2 1/2 美・和田勇 9
5 1 2 エリカエクスプレス 牝3 戸崎 55 1 1/2 栗・杉山晴 1

払戻金

単勝 7 500円 3番人気 馬連 7-9 1,000円 2番人気
馬単 7-9 2,000円 6番人気 枠連 4-5 860円 2番人気
3連複 7-9-12 2,200円 3番人気 3連単 7-9-12 11,060円 17番人気
複勝 7 200円 3番人気 ワイド 7-9 490円 3番人気
9 150円 1番人気 7-12 690円 7番人気
12 200円 4番人気 9-12 400円 2番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)