第76回 朝日杯フューチュリティステークス(2024年)
  12/15 京都 芝1600m 晴・良 16頭

状況

2歳牡馬マイルNo.1決定戦。距離延長を見据えてホープフルSを狙う馬も多く、必ずしもクラシックには直結しない
阪神競馬場が改装のため今年は京都で開催。例年サウジRC組が強く1着のアルテヴェローチェが人気
阪神では1,2番人気のどちらかが必ず連対してきたが、京都に替わってどうなるか

人気

  1. アルテヴェローチェ(3.3倍):デビュー2連勝でサウジRC後方から差して1差1着
  2. ミュージアムマイル(3.7倍):京都芝2000m1勝C黄菊賞3差1着。阪神JF距離短縮組上位で注目
  3. トータルクラリティ(6.6倍):デビュー2連勝で新潟2歳S差し返して1着。4か月ぶりがどうか
  4. パンジャタワー(9.0倍):デビュー2連勝で京王杯2歳Sクビ差1着。マイルは初
  5. アドマイヤズーム(9.1倍):2戦目の京都芝1600m未勝利先行して1番の上りで1着
    以下ニタモノドウシ(10.9倍)、アルレッキーノ(12.7倍)、タイセイカレント(12.7倍)までが40倍以下

パドック

  • ミュージアムマイル:気合乗りよくクビを使って素軽い歩様。トモの踏み込み力強い
  • タイセイカレント:がっしりした馬体で適度な気合で落ち着いて周回。トモの送りは浅め
  • ドラゴンブースト:適度な気合でクビを使ってしっかりした歩様。トモの踏み込み力強いめ
  • アドマイヤズーム:気合乗りよいが落ち着いておりクビを使って力強い歩様。トモの送りは浅め
  • トータルクラリティ:ややテンション高めで小脚を使う。トモの踏み込み力強い
  • アルテヴェローチェ:テンション高く常に小脚を使って歩く。トモは力強い

レース

ややバラついたスタートからミュージアムマイル、エルムラントが出遅れ。クラスペディアが好スタートから前に行くが、内から押してダイシンラーが先頭。アドマイヤズーム、クラスペディアが続き、好位にトータルクラリティ、内から押し上げてきたミュージアムマイル、ランスオブカオスなどが続く。中団にパンジャタワー、アルテヴェローチェ、タイセイカレントなど。後方にアルレッキーノ、ドラゴンブースト、ニタモノドウシなどがいて、最後方は離れてエルムラント。

ダイシンラーが離し気味で逃げて、エルムラント以外はひとかたまりの展開となり、600mは35.4と例年より遅めのペース。3コーナー手前から後方の馬はペースを上げて、馬群が詰まってくる。4コーナー手前では固まって大きく横に広がり、一団となって直線へ。

直線に入ってダイシンラーが馬場中央に持ち出し1馬身差先頭だが、残り300mで外からアドマイヤズームが交わして先頭。その後方外にミュージアムマイルが続き、その後ろにトータルクラリティなど。そこからアドマイヤズームが一気に抜け出し、ダイシンラーは失速気味で、ミュージアムマイルが必至に前を追う。
残り200mでアドマイヤズームは2馬身ほど抜け出して先頭で、2番手は外のミュージアムマイル。3番手はダイシンラーが粘るが、外からランスオブカオスが迫る。内のクラスペディア、ニタモノドウシなどは伸び悩み、馬場中央をアルテヴェローチェが後方から差してくる。
先頭のアドマイヤズームは独走態勢となり、残り100mで3馬身ほど抜け出す。2番手はミュージアムマイルで後方は離れてランスオブカオスがダイシンラーを交わして3番手に上がってくる。
アドマイヤズームは最後まで末脚を伸ばし、後続を突き放して先頭でゴール。2着は2 1/2馬身差でミュージアムマイルが入り、さらに2 1/2馬身差の3着がランスオブカオスと、3頭が離れた等間隔でゴールイン。4着は2馬身差でダイシンラーが粘り、最後にアルテヴェローチェがクラスペディアをクビ差交わして5着。

アドマイヤズームは最初やや行きたがったが2番手で折り合い、直線はすぐに抜け出して2 1/2馬身差完勝。スローとはいえ、先行しながら上り最速で現状このメンバーでは抜けている印象。
ミュージアムマイルは大きく出遅れたがすぐに押して先団。直線は必死に脚を伸ばすも、スローで出遅れも響き2着まで。
ランスオブカオスは内の中団につけると4コーナーで外目に出し、直線は外目から必死に前を追って、前と離れたが3着確保。

次走へのヒント

  • アドマイヤズームはスローを折り合って先行し上りも最速で完勝。距離はマイルから2000mが合う印象だがマイルでは世代トップクラス
  • ミュージアムマイルは出遅れながらも押し上げて長く脚を使う。距離はもう少しあった方がよさそうで、クラシックで期待できるか
  • ランスオブカオスはキャリア1戦ながら後方からただ1頭差し脚伸ばし上位。現状ではマイルぐらいが合うか

来年へのヒント

末脚の良いタイプがねらい目。マイル上の重賞連対やOP1着の実績があることが望ましいが、1勝Cでも人気で強い勝ち方をした馬は要注意。前哨戦は、芝1400m以上の重賞で上位人気(3番人気以内)で連対。未勝利、1勝Cなら3差以上あるいは好タイムの快勝が条件。またマイル以上での連対実績が望ましい。

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 1 2 アドマイヤズーム 牡2 川田 56 1.34.1 栗・友道 5
2 2 4 ミュージアムマイル 牡2 Cデムーロ 56 2 1/2 栗・高柳大 2
3 2 3 ランスオブカオス 牡2 吉村 56 2 1/2 栗・奥村豊 9
4 1 1 ダイシンラー 牡2 横山典 56 2 栗・梅田 12
5 4 8 アルテヴェローチェ 牡2 武豊 56 3/4 栗・須貝 1

払戻金

単勝 2 910円 5番人気 馬連 2-4 1,480円 6番人気
馬単 2-4 3,700円 16番人気 枠連 1-2 1,490円 7番人気
3連複 2-3-4 17,460円 57番人気 3連単 2-4-3 86,430円 290番人気
複勝 2 270円 4番人気 ワイド 2-4 580円 5番人気
4 170円 2番人気 2-3 2,660円 30番人気
3 880円 9番人気 3-4 2,500円 29番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)