第41回 マイルチャンピオンシップ(2024年)
  11/17 京都 芝1600m 曇り・良 17頭

状況

秋のマイルNo.1を決める戦いで、短中距離の両方の路線から参戦することもありやや混戦
13年ぶりに外国馬が参戦。G1馬は外国馬含み4頭だが日本馬は昨年以前勝った馬ということもあり上位混戦
過去10年2年前を除きすべて1~3番人気の馬が1頭は連対。最近は固い決着が多かったが近2年は波乱含み

人気

  1. ブレイディヴェーグ(3.7倍):昨年エリザベス女王杯制覇でそれ以来の府中牝Sも勝利。初めてのマイル
  2. ナミュール(4.8倍):昨年マイルCS勝って連覇を狙う。安田記念2着以来だが鉄砲実績あり
  3. チャリン(5.1倍):今年ジャックルマロワ賞、クイーンエリザベス2世Sと欧州G1制覇。良実績あり
  4. ソウルラッシュ(5.3倍):昨年2着で今年の安田記念3着。前走富士S2着惜敗とマイルで安定
  5. ジュンブロッサム(9.7倍):関屋記念3着のあと富士Sで重賞初制覇。マイルで3勝
    以下セリフォス(13.2倍)、エルトンバローズ(18.9倍)、オオバンブルマイ(19.7倍)までが20倍以下

パドック

  • ソウルラッシュ:落ち着いておりクビを使って伸びやかな歩様で集中して歩く。トモの踏み込み深く力強い
  • チャリン:ゆったり落ち着いているが適度な気合。力強い歩様でトモの踏み込み深い
  • エルトンバローズ:落ち着いているが適度な気合。素軽い歩様でトモの送りは浅めも力強い
  • ブレイディヴェーグ:気合乗りよくテンション高めで小脚を使う。トモの送りは浅め
  • セリフォス:気合乗りよく素軽い歩様。トモの送り浅めも力強い
  • ナミュール:落ち着いているが適度な気合乗り。馬体はやや余裕ありトモの送りは深く力強い

レース

ほぼ揃ったスタートだがジュンブロッサムが出遅れ。内から押してバルサムノートがハナへ。レイベリング、ニホンピロキーフなどが続き、外からじりじりとウインマーベルが好位に上がる。ブレイディヴェーグは好位から徐々に下げて中団で、ナミュールは内から上がって行き中団前。エルトンバローズは中団外でオオバンブルマイ、マテンロウスカイなどが続く。後方にソウルラッシュ、チャリン、さらにセリフォス、ジュンブロッサムがいて、最後方はタイムトゥヘヴン。
バルサムノートがやや離して逃げ、前方はばらけた一列の縦長の展開となり、600mは33.8と例年よりかなり速めのペース。

3コーナーからペースが上がって馬群も横に膨らみはじめ、4コーナー手前では馬群が一団となり、大きく横に広がって4コーナーを回る。
直線に入りバルサムノートが馬場中央で1馬身差で先頭でニホンピロキーフなどが続くが、大外からウインマーベルがいい脚で伸びてきて、残り250mを切って先頭。さらに1 1/2馬身差でソウルラッシュが追い、さらに大外からはエルトンバローズなども追いこんでくる。
残り200mで先頭ウインマーベル、その内でニホンピロキーフも粘るが、残り150mで外からソウルラッシュが交わして先頭。その後方からはセリフォス、ブレイディヴェーグ、エルトンバローズなども追ってくる。

残り100mでソウルラッシュが力強く1馬身抜けて先頭。2番手は内でウインマーベルが懸命に粘るが、外からブレイディヴェーグ、エルトンバローズが並んで差を詰めてくる。
しかし先頭のソウルラッシュは抜け出して一気に差を広げると、ゴール前で勝利を確信した団野騎手がガッツポーズをして先頭でゴール。2番手はウインマーベルが懸命に粘るが、ゴール直前でエルトンバローズが交わして2 1/2馬身差2着。ウインマーベルがクビ差3着で、ハナ差4着にブレイディヴェーグ。最後に大外から追いこんできたチャリンがクビ差5着。

ソウルラッシュは好スタートも下げて後方を追走。4コーナーで外目に出すと前が空いて先に抜けたウインマーベルを目指して脚を伸ばし、メンバー2番の末脚で力強く差し切って最後は差を広げる強い勝ち方。
エルトンバローズは好スタートから中団外を追走。4コーナーでは大外に持ち出し長く脚を使い、ゴール直前で2着争いを制した。
ウインマーベルは好スタートから下げて好位。4コーナーは絶好の手応えで、すぐに追い出し早めに先頭に立ってゴールまで粘った。ブレイディヴェーグは好位から下げて内の中団。直線は馬場中央から脚を伸ばすが2着争いまで。

次走へのヒント

  • ソウルラッシュはG1で勝ちきれなかったが、体調の良さと展開が向いたこともあり強い勝ち方。6歳にして本格化した印象で末脚を活かす展開で長い直線が合う
  • エルトンバローズは中団から脚を伸ばしたが上り切れるタイプではなく勝ちきれない。マイルから1800mで末脚生かす形が良いか
  • ウインマーベルは1400mで強さを見せているがマイルもぎりぎり対応できた。ただし1400mが適距離であることは確か

来年へのヒント

今年の上位は富士S、毎日王冠の上位組と1400mG2を勝った馬。基本的に前走はG1か先の2レースで掲示板確保した馬。マイルでの連対率が高いことは必須で、末脚鋭い好調な馬に注意。馬場は使っているため悪く、前半の時計も速く、先行馬には厳しくなる傾向。

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 7 13 ソウルラッシュ 牡6 団野 58 1.32.0 栗・池江 4
2 8 17 エルトンバローズ 牡4 西村淳 58 2 1/2 栗・杉山晴 7
3 7 14 ウインマーベル 牡5 松山 58 クビ 美・深山 10
4 1 2 ブレイディヴェーグ 牝4 ルメール 56 ハナ 美・宮田 1
5 6 11 チャリン 牡4 ムーア 58 クビ 英・ヴェリアン 3

払戻金

単勝 13 530円 4番人気 馬連 13-17 3,000円 12番人気
馬単 13-17 5,660円 24番人気 枠連 7-8 1,260円 4番人気
3連複 13-14-17 29,110円 84番人気 3連単 13-17-14 128,450円 383番人気
複勝 13 180円 1番人気 ワイド 13-17 830円 9番人気
17 440円 7番人気 13-14 2,260円 30番人気
14 770円 10番人気 14-17 6,080円 46番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)