第85回 菊花賞(2024年)
  10/20 京都 芝3000m 晴・良 18頭

状況

3歳牡馬クラシック最後で最長のレース。最も強い馬が勝つとされる
ダービー上位馬が1着馬のみで1番人気だが、過去に良績が少ない直行。セントライト記念上位と夏の上り馬が続く
過去10年で1番人気が5勝だが、3番人気以内が必ず連対するが、3番人気以内同士の組み合わせはない

人気

  1. ダノンデサイル(2.9倍):ダービー2馬身差2着。それ以来の休み明け。ダービーとの2冠馬は1頭のみ
  2. アーバンシック(3.7倍):ダービー4番人気ながら後方のまま11着も、セントライト記念好位から1着
  3. コスモキュランダ(6.0倍):皐月賞2着、ダービー6着春は好走。セントライト記念鋭く差して1 3/4差2着
  4. ヘデントール(7.1倍):青葉賞8着も、2連勝で前走新潟芝2200m3勝Cを快勝。距離伸びて良いか
  5. メイショウタバル(9.6倍):毎日杯1着。神戸新聞杯逃げ切って1着も、今年は中京芝2200mでどうか
    以下ショウナンラプンタ(23.6倍)、アドマイヤテラ(23.6倍)、ピースワンデュック(26.2倍)までが40倍以下

パドック

  • アーバンシック:落ち着いているが適度な気合乗りで伸びやかな歩様。毛づや良くトモの踏み込み力強い
  • ダノンデサイル:雄大で力強い馬体。落ち着いており適度な気合で伸びやかな歩様。トモの踏み込み力強い
  • ヘデントール:気合乗りよく素軽い歩様。毛ヅヤの良さ目立ちトモの送り浅めも力強い
  • コスモキュランダ:落ち着いているが気合乗りよい。トモの踏み込み深く力強い
  • メイショウタバル:気合乗りよくクビを使ってきびきびと歩く。トモの送り力強いが中距離向きの印象
  • ショウナンラプンタ:テンション高く前走より入れ込みがきつい。常に小脚を使うがトモの踏み込み力強い

レース

ややバラついたスタートでピースワンデュック、ビザンチンドリーム、コスモキュランダなどが出遅れ。外からエコロヴァルツが押してハナへ。ノーブルスカイなどが続き、ダノンデサイルもやや掛かり気味に先行。メイショウタバルも抑えながら続く。中団にシュバルツクーゲル、コスモキュランダ、その後方にショウナンラプンタ、メリオーレム。さらにピースワンデュック、アーバンシック。後方にビザンチンドリーム、ヘデントール、最後方はアドマイヤテラ。
最初の直線の途中でノーブルスカイが先頭に立ち、メイショウタバルが2番手に上がってくる。1000mは1.02.0とやや遅めのペース。順位の入れ替わりが激しく、1コーナーでメイショウタバルが先頭。しかし2コーナー手前でピースワンデュックが先頭に上がる。
向こう正面で前の4,5頭がペースをあげ、その後ろまでアーバンシックが上がってくる。その直後にアドマイヤテラ、ショウナンラプンタも迫り、逆にダノンデサイルは内でポジションを下げていき、外からヘデントールが上がっていく。3コーナー手前から馬群が一団となってきて横に広がり、一気にペースが上がる。シュバルツクーゲルが外から先頭に立ち2番手にアドマイヤテラ、さらにアーバンシックも続いて、4コーナー手前で馬群が固まるも縦長のまま直線へ。

直線に入るとシュバルツクーゲルが先頭で抜けて、アドマイヤテラ、さらにショウナンラプンタ、アーバンシックが続き、その後ろにヘデントール、さらにコスモキュランダ、ビザンチンドリームが続く。
残り250mぐらいで内のシュバルツクーゲルに外からアドマイヤテラ、アーバンシック、ショウナンラプンタが並びかけ、残り200mでアーバンシックが外から先頭。アドマイヤテラが内で必死に抵抗し、その内にショウナンラプンタ。
しかしアーバンシックが一気に抜け出し、2番手アドマイヤテラに内のショウナンラプンタが半馬身差で続く。そのままアーバンシックはどんどん突き放していき、最後は2 1/2馬身差をつけて先頭でゴール。2,3番手はアドマイヤテラ、ショウナンラプンタが粘るが、外からヘデントール、さらに大外からビザンチンドリームが一気に迫る。ゴール前でヘデントールが2着に上り、内のアドマイヤテラがハナ差3着で、ショウナンラプンタがクビ差4着。さらにクビ差5着がビザンチンドリーム。

アーバンシックはスタート5分に出ると最初の直線までは後方。1コーナーで中団まで上がると向こう正面は外から上がって行き、いったん交わされたアドマイヤテラを追って4コーナーは3番手。直線はアドマイヤテラに合わせに行き、残り200mで先頭に立つと、あとは突き放す強い勝ち方。
ヘデントールはやや出遅れて最初の直線は最後方。向こう正面で外から徐々に上がり、3コーナーからは押していき4コーナーは5番手。直線はいったん離されるも長く脚を使って最後は2着。
アドマイヤテラは出遅れて最初は最後方も、向こう正面で外から上がって行き4コーナーでは2番手。残り200mで外からアーバンシックに交わされゴール直前でヘデントールに差されるも長く脚を使い3着確保。

次走へのヒント

  • アーバンシックは早めに前に行きながら3番の上りで完勝。スタミナあり鞍上の指示に素直で長く脚使う。中長距離での活躍が期待できる
  • ヘデントールは前半後方も途中から上がって行き長く脚を使う。瞬発力には欠けるが末脚良くステイヤーで長距離合うか
  • アドマイヤオーラは出遅れるも徐々に進出し早め先頭から粘る。鞍上の好判断光るが決め手に欠ける印象で、同様の展開が向く

来年へのヒント

神戸新聞杯組とセントライト記念組が中心で、皐月賞、ダービー上位馬や人気馬を重視する必要あり。夏に2,3勝Cを勝った馬は、2000mを超える距離で速い時計で勝っていれば連下に注意。夏の古馬重賞やトライアルで権利取り目的に仕上げると、本番で厳しくなることが多い。

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 7 13 アーバンシック 牡3 ルメール 57 3.04.1 美・武井 2
2 8 16 ヘデントール 牡3 戸崎 57 2 1/2 美・木村 4
3 8 17 アドマイヤテラ 牡3 武豊 57 ハナ 栗・友道 7
4 6 11 ショウナンラプンタ 牡3 鮫島駿 57 クビ 栗・高野 6
5 4 7 ビザンチンドリーム 牡3 シュタルケ 57 クビ 栗・坂口 9

払戻金

単勝 13 370円 2番人気 馬連 13-16 1,180円 4番人気
馬単 13-16 2,000円 6番人気 枠連 7-8 760円 4番人気
3連複 13-16-17 5,200円 15番人気 3連単 13-16-17 19,390円 49番人気
複勝 13 160円 1番人気 ワイド 13-16 490円 4番人気
16 240円 4番人気 13-17 1,070円 10番人気
17 470円 7番人気 16-17 1,640円 18番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)