第58回 スプリンターズステークス(2024年)
  9/29 中山 芝1200m 曇り・良 16頭

状況

下半期の古馬スプリントのチャンピオンを決めるレース。近年は強い牝馬の活躍も目立つ
近2回のスプリントG1勝ち馬や香港馬を含めG1馬は4頭。夏のスプリント重賞上位馬も多く参戦し、実績ある多彩なメンバー
過去10年2年前除き3番人気以内の馬が必ず連対しているが、ヒモ荒れも多く、馬連3桁は2回。しかし万馬券は1回と中荒れが多い

人気

  1. サトノレーヴ(3.0倍):函館SS、キーンランドC連勝でサマースプリント優勝。全7・1・0・1だがG1初挑戦
  2. ママコチャ(5.2倍):昨年1着。その後未勝利も前走セントウルS57kgで1/2差2着
  3. マッドクール(6.4倍):昨年2着で今年の高松宮記念1着。香港大敗後の5か月の休み明け
  4. ナムラクレア(8.2倍):昨年3着で今年の高松宮記念2着。G1では惜敗続きだが力はある
  5. トウシンマカオ(9.6倍):スプリント重賞4勝で前走セントウルS中団から差し切り1着
    以下ビクターザウィナー(12.5倍)、ウインマーベル(13.5倍)、オオバンブルマイ(17.1倍)までが20倍以下

パドック

  • サトノレーヴ:適度な気合でクビを使って素軽い歩様。毛づや良くトモの踏み込み深い
  • トウシンマカオ:気合乗りよくクビを使ってきびきび歩く。トモの踏み込み力強い
  • マッドクール:落ち着いて堂々と歩き適度な気合で伸びやかな歩様。トモの踏み込み力強い
  • ママコチャ:気合乗りよくややテンション高め。トモの踏み込み力強い
  • ナムラクレア:適度な気合乗りだが落ち着いてクビを使い素軽い歩様。トモの踏み込み力強い
  • ビクターザウィナー:落ち着いているが適度な気合乗り。トモの踏み込み深く良く見せる

レース

ややバラついたスタートからオオバンブルマイ、エイシンスポッターが立ち遅れ。ピューロマジックが押してハナへ行き、外からウイングレイテストが続く。3番手がルガルでビクターザウィナーは抑えて4番手。マッドクール、ママコチャ、トウシンマカオが続き、ウインマーベル、サトノレーヴは中団。後方にナムラクレア、モズメイメイなどがいて、最後方はオオバンブルマイ。
前3頭はバラけて後方は固まった縦長の展開となり、600mは32.0とかなりのハイペース。ピューロマジックが離して逃げ、その後ろの3頭は固まってくるが、後方集団も離れた形で4コーナーを回る。

直線に入って先頭は内ラチぞいでピューロマジックが4,5馬身ほど離す。2番手ウイングレイテストは脚色衰え、外からルガルが交わして2番手。さらに4番手ビクターザウィナーも前を追う。全体に直線はバラけた形。
残り200mでも先頭のピューロマジックは3馬身ほど離して先頭で、ルガルが徐々に迫ってくる。3番手にはビクターザウィナーが上り、その後方の内ラチ沿いからはトウシンマカオ、外からはママコチャも差を詰めてくる。
坂でピューロマジックの脚色が急激に衰え、残り100m手前でルガルが交わして先頭。最内のトウシンマカオもいい脚で伸びてきて3番手に上がってくる。さらに大外からは後方一気でナムラクレアも追いこんでくる。
残り50mでルガルは1馬身ほど抜け出し先頭。しかし内からトウシンマカオが猛追し、その後ろからはウインマーベル、ママコチャ、ビクターザウィナーなども並んで前を追うが、大外からそれらを交わしてナムラクレアが上がってくる。
最後はルガルにトウシンマカオがクビ差まで迫ったところでゴール。さらにナムラクレアが迫るが3着まで。ゴール直前でママコチャが4番手に上り、5番手はウインマーベル。

ルガルはスタートから押して、ハイペースを離れた3番手で追走。直線は早めに前を捕まえに行って先頭に立つと、最後は後続に迫られるもクビ差残して1着。坂も克服して絶妙のペース配分で勝ちきった。
トウシンマカオは中団の最内を追走し、直線も最内を3位タイの上り33.5で追い上げたが、クビ差2着に惜敗。
ナムラクレアは後方外目を追走し、直線は外に出して1位の上り33.2で一気に差を詰めるがクビ+クビ及ばず3着まで。
ママコチャはやや離れた好位5番手から直線は外に出すがじりじりとしか伸びず、クビ+クビ+クビ差4着。

次走へのヒント

  • ルガルは前走骨折の影響で大敗し半年ぶりだったが、ハイペースを先行して坂も克服し好タイムで1着。1200mは安定感あり
  • トウシンマカオは展開や馬場に左右されるが、末脚は堅実で良馬場の1200mであれば上位が期待できる
  • ナムラクレアは力あり末脚の切れもよく短距離では確実に上位に来るが、今一つで勝ちきれない面がある
  • ママコチャは堅実だが時計の速い決着は厳しい印象。ウインマーベルは1400mの方が合う印象で1200mで勝ちきるのは厳しいか

来年へのヒント

前哨戦はいくつかに限られセントウルS組の実力馬および夏のスプリント重賞好走馬が中心になるが、サマースプリント優勝馬の良績少ない。洋芝の北海道組と中山実績馬は注意が必要。休み明けでも芝1200mかつG1に実績がある馬はよく見る必要あり。

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 7 13 ルガル 牡4 西村淳 58 1.07.0 栗・杉山晴 9
2 1 2 トウシンマカオ 牡5 菅原明 58 クビ 美・高柳瑞 5
3 3 5 ナムラクレア 牝5 横山武 56 クビ 栗・長谷川 4
4 3 6 ママコチャ 牝5 川田 56 クビ 栗・池江 2
5 2 3 ウインマーベル 牡5 松山 58 1/2 美・深山 7

払戻金

単勝 13 2,850円 9番人気 馬連 2-13 15,840円 40番人気
馬単 13-2 39,400円 91番人気 枠連 1-7 3,370円 12番人気
3連複 2-5-13 36,810円 105番人気 3連単 13-2-5 299,070円 750番人気
複勝 13 720円 9番人気 ワイド 2-13 4,620円 43番人気
2 370円 6番人気 5-13 3,800円 36番人気
5 300円 4番人気 2-5 1,240円 16番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)