第65回 宝塚記念(2024年)
  6/23 京都 芝2200m 曇り・重 13頭

状況

上半期の古馬中距離のチャンピオンを決める、夏のグランプリ。3歳馬の参戦は少なく、季節柄馬場が重くなりやすい
昨年有馬記念を勝ったドウデュースと天皇賞(春)を勝ったジャスティンパレスが人気も、ともに前走ドバイで着外。3番手以下も混戦
以前は天皇賞(春)、鳴尾記念(4年前までは金鯱賞)からが中心も最近は別路線組も多い。人気馬の思わぬ凡走やヒモ荒れも多い

人気

  1. ドウデュース(2.3倍):昨年の有馬記念などG1 3勝。前走ドバイターフは前が詰まり5着
  2. ジャスティンパレス(3.7倍):昨年天皇賞(春)優勝も、その後は宝塚記念3着など未勝利
  3. ブローザホーン(7.5倍):今年日経新春杯で初重賞制覇。その後天皇賞(春)2着など堅実。重得意
  4. ローシャムパーク(10.5倍):昨年3連勝でオールカマー1着。前走は大阪杯2着惜敗
  5. ベラジオオペラ(11.6倍):前走大阪杯先行して1着。4歳馬で唯一のG1勝ち
    以下プラダリア(15.1倍)、ソールオリエンス(16.9倍)までが20倍以下

パドック

  • ドウデュース:適度な気合でクビを使って素軽い歩様で外目を歩く。トモの踏み込み力強い
  • プラダリア:気合乗りよくクビを使って伸びやかな歩様。トモの踏み込み力強い
  • ベラジオオペラ:落ち着いておりクビを使って軽やかな歩様。馬体の張りよくトモの踏み込み力強い
  • ジャスティンパレス:テンション高めだが素軽い歩様。トモの踏み込み力強い
  • ブローザホーン:気合乗りよくクビを使って元気に歩く。トモの送りは浅めも力強い
  • ローシャムパーク:落ち着いておりゆったり歩く。トモの送りは浅めだが力強い

レース

ほぼ揃ったスタートからベラジオオペラが前に行くが、押してカラテが先頭に立ち、さらに1コーナー手前でルージュエヴァイユがハナへ。カラテ、プラダリア、ベラジオオペラが続く。中団にディープボンド、ソールオリエンス、ジャスティンパレスなど。後方にローシャムパーク、シュトルーヴェ、ブローザホーン、ドウデュースなどで、最後方はヤマニンサンパ。
ルージュエヴァイユは軽快な逃げで、向こう正面では縦長の展開。1000mは1.01.0と重として平均からやや遅めのペースで進む。道中でソールオリエンスがどんどん下げて後方から2,3番手。3コーナー手前からローシャムパークなどが外から早めに仕掛けて、つれて各馬も進出開始。3コーナー過ぎて一気に馬群が詰まってくる。4コーナー手前で大きく横に広がり、各馬かなり外を大きく回して、4コーナーを回る。

直線に入ってルージュエヴァイユは馬場中央で先頭も、離れた外からプラダリア、ベラジオオペラが並んで追ってくる。その後ろにローシャムパークで、さらに外にブローザホーンとソールオリエンス。ドウデュースとジャスティンパレスは大きく空いた内を狙う。
残り200m手前でルージュエヴァイユを交わしてプラダリアが先頭に立つが、すぐに外からベラジオオペラが交わして先頭。そこに外ラチ沿いから一気にブローザホーンが伸びてきて、残り150mで内で並ぶベラジオオペラ、プラダリアを交わして先頭。内ではローシャムパークやドウデュースも懸命に追うが伸び脚は今一つ。
先頭に立ったブローザホーンは残り100mで1馬身ほど抜け、ベラジオオペラ、プラダリアも2番手で懸命に伸びるが、外からソールオリエンスがいい脚で伸びてくる。
最後は先頭のブローザホーンが後続を突き放し、2馬身差で1着ゴール。ゴール直前で外からソールオリエンスが内の2頭を交わして2着。3着はクビ差でベラジオオペラが入り、さらにクビ差でプラダリアが4着。3馬身離れてローシャムパークが5着で、さらにクビ差6着がドウデュース。

ブローザホーンは後方外を追走し、3コーナー手前で外を通って徐々に前へ。4コーナーは中団で大外を回すと直線は外ラチ沿いから一気に追いこんで、メンバー1位タイの上りで快勝。馬場の良い外を通ったこともあるが、道悪適性も示した。
ソールオリエンスは中団につけるも向こう正面では後方まで下げる。4コーナーは前のブローザホーンを追って大外に出し、メンバー1位タイの上りで最後に差し切り2着。皐月賞同様に道悪での末脚を見せ久々に上位。
ベラジオオペラは積極的に出していって好位を追走。4コーナー外目から直線は外に出しプラダリアと馬体を合わせて追い比べ。追いこんだ上位2頭には交わされたが強い競馬をした。

次走へのヒント

  • ブローザホーンは長距離向きのスタミナと道悪適性を見せて大外を回しながらも勝ちきった。長めの距離でスタミナ生かす条件が合う
  • ソールオリエンスはあえて後方から重馬場で末脚を活かす形で良績。力はあるが好走の条件に合う方が良さが生きる印象
  • ベラジオオペラは先行勢では最先着で馬体増からも充実著しい印象。切れる脚はないが2000m前後で堅実に走る

来年へのヒント

近年は大阪杯組の活躍もあるが、天皇賞(春)組は負けていても中長距離重賞実績がある馬は注意が必要。G1連対実績がある馬(牝馬は牝馬G1複数勝ちか牡馬混合G1、G2での連対、末脚鋭いタイプ)で、かつ時計の掛かる馬場に実績がある馬は高く評価する必要がある。

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 8 12 ブローザホーン 牡5 菅原明 58 2.12.0 栗・吉岡 3
2 6 9 ソールオリエンス 牡4 横山武 58 2 美・手塚 7
3 3 3 ベラジオオペラ 牡4 横山和 58 クビ 栗・上村 5
4 5 7 プラダリア 牡5 池添 58 クビ 栗・池添 6
5 7 10 ローシャムパーク 牡5 戸崎 58 3 美・田中博 4

払戻金

単勝 12 750円 3番人気 馬連 9-12 4,890円 20番人気
馬単 12-9 9,380円 36番人気 枠連 6-8 3,770円 18番人気
3連複 3-9-12 16,020円 61番人気 3連単 12-9-3 91,680円 325番人気
複勝 12 240円 3番人気 ワイド 9-12 1,310円 16番人気
9 400円 7番人気 3-12 1,330円 18番人気
3 350円 5番人気 3-9 2,360円 31番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)