第85回 オークス(2024年)
  5/19 東京 芝2400m 曇り・良 18頭

状況

3歳牝馬のクラシック第2弾。ほとんどの馬に初距離の芝2400mで、距離適性も気になるが、この時期は完成度が重要ともいわれる
桜花賞馬のステレンボッシュが1番人気。2番人気は桜花賞大敗のチェルヴィニアだが、以下は桜花賞上位馬を中心に混戦
過去10年で1番人気は6勝2着2回とまずまず。桜花賞上位組が中心も人気どおりには納まらず、先行馬は良績少なく差し馬中心

人気

  1. ステレンボッシュ(2.3倍):阪神JF2着、桜花賞1着。持ちタイム良く、上り上位だがやや決め手に欠ける
  2. チェルヴィニア(4.6倍):アルテミスS1着。休み明け桜花賞は13着だが血統的にも距離伸びてよさそう
  3. ライトバック(7.9倍):エルフィンS1着。桜花賞追いこんで1差3着と末脚良いが、勝ちきれない面あり
  4. スウィープフィート(10.3倍):チューリップ賞1着。桜花賞追いこんで4着だがやや使い過ぎか
  5. クイーンズウォーク(11.5倍):クイーンC1着。桜花賞は伸びきれず8着。母系は距離どうか
    以下タガノエルピーダ(12.9倍)、コガネノソラ(19.0倍)までが20倍以下

パドック

  • ステレンボッシュ:静かな気合を感じさせクビを使って素軽い歩様。トモの踏み込み力強い
  • クイーンズウォーク:落ち着いた中で適度な気合乗りを感じさせ、クビを使って伸びやかな歩様。トモの踏み込み深い
  • チェルヴィニア:気合乗りよくクビを使って伸びやかな歩様。雄大な馬体でトモの踏み込み力強い
  • スウィープフィート:テンション高めで時々小脚を使う。クビを使って歩きトモの踏み込み力強い
  • ライトバック:クビを使って歩きややテンション高め。トモの送りは浅めも力強い
  • アドマイヤベル:気合乗りよくアタマは高め。トモの送りは浅めも踏み込み力強い

レース

ほぼ揃ったスタートからショウナンマヌエラがハナへ。ヴィントシュティレ、タガノエルピーダ、ランスオブクイーンが続き、クイーンズウォークが好位。中団にミアネーロ、アドマイヤベル、ステレンボッシュ、チェルヴィニアなどが固まり、その後方にコガネノソラ、ライトバックなどがいて、最後方はスウィープフィート。2コーナーすぎからショウナンマヌエラ、ヴィントシュティレが2頭で飛ばして後続を引き離していく。タガノエルピーダ、ランスオブクイーンが離れて続き、さらに後続馬群は離れて縦長となる展開。
2頭が飛ばしたため、1000mは57.7とかなりのハイペースで流れる。3コーナー手前でショウナンマヌエラが抑えて下がり、ヴィントシュティレが1頭で飛ばしていく。
後方馬群は3コーナーから徐々に詰まってペースが上り、4コーナー手前でヴィントシュティレ、ショウナンマヌエラを飲み込んで一団で直線へ。

直線に入ってランスオブクイーンが1馬身抜けだして先頭。タガノエルピーダは脚色鈍り、外からクイーンズウォークが上がってくる。
残り400mでランスオブクイーンが先頭も外からクイーンズウォークが並びかけ、あとは横一線。残り300mでクイーンズウォークがランスオブクイーンを交わして先頭に立つがランスオブクイーンも粘る。内からステレンボッシュが馬群を抜けて迫ってきて、さらに外からはチェルヴィニアも伸びてくる。
残り200mで内からステレンボッシュが、先頭争いをするクイーンズウォークとランスオブクイーンに並びかけるが、外からチェルヴィニアも迫ってくる。いったんステレンボッシュが先頭に立つが、外のチェルヴィニアの脚色がいい。
残り100mでステレンボッシュが1/2馬身差で先頭も、チェルヴィニアが外から脚を伸ばす。1馬身後方でランスオブクイーンとクイーンズウォークが並び、その間をライトバックが割ってくる。
チェルヴィニアとステレンボッシュは離れて競り合うも、最後はチェルヴィニアが抜けて先頭でゴール。1/2馬身差でステレンボッシュが続き、3着は2頭の間を抜けたライトバック。クビ差で外のクイーンズウォークが4着で、さらにハナ差で内のランスオブクイーンが5着。

チェルヴィニアは中団でステレンボッシュをマークするように進むと、直線は外に出して脚を伸ばし、残り200mを過ぎて一気に伸びてステレンボッシュを差し切る。
ステレンボッシュは中団から直線は内に進路を取り、残り200mで先頭に立つが最後は競り負ける。上りはチェルヴィニアと同タイムも最後はソラを使ったか。
ライトバックは後方から直線は馬群を突くもやや前がふさがる場面もあり、ややロスが多い競馬で3着まで。クイーンズウォークは先行して先頭の場面もあったが、距離もあるか決め手に欠け4着まで。

次走へのヒント

  • チェルヴィニアは距離伸びて良さが出た面もあるが、東京もあっている印象。中距離で末脚を活かせる舞台がよさそう
  • ステレンボッシュは最後まで伸びていて力はあるが、やや決め手に欠ける面がありソラを使うので乗り方が難しいか
  • ライトバックは末脚良く距離も融通が効くので、マイルから中距離で末脚を活かす展開で力を発揮しそう

来年へのヒント

桜花賞組で末脚が良かった馬や人気の馬が中心になるが、他のレースのレベルの評価は必要。フローラSやフラワーCで末脚のよさやしぶとさが見られた馬や、連勝中の馬は要注意。距離が長いので、経験浅い馬は厳しい。またオープン実績は必須。ただし距離実績は1600m以上あればよく、距離適性よりも力の有無が大切

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 6 12 チェルヴィニア 牝3 ルメール 55 2.24.0 美・木村 2
2 4 7 ステレンボッシュ 牝3 戸崎 55 1/2 美・国枝 1
3 7 14 ライトバック 牝3 坂井 55 1 3/4 栗・茶木 3
4 1 2 クイーンズウォーク 牝3 川田 55 クビ 栗・中内田 5
5 8 18 ランスオブクイーン 牝3 横山和 55 ハナ 栗・奥村 14

払戻金

単勝 12 460円 2番人気 馬連 7-12 590円 1番人気
馬単 12-7 1,300円 3番人気 枠連 4-6 640円 2番人気
3連複 7-12-14 1,690円 1番人気 3連単 12-7-14 8,060円 9番人気
複勝 12 140円 2番人気 ワイド 7-12 260円 1番人気
7 110円 1番人気 12-14 760円 10番人気
14 190円 3番人気 7-14 380円 2番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)