第169回 天皇賞(春)(2024年)
  4/28 京都 芝3200m 晴・良 17頭(1頭取り消し)

状況

春の古馬長距離No.1決定戦。古馬G1では、唯一の3000m超の長距離戦
長距離重賞連勝中のテーオーロイヤルと菊花賞圧勝のドゥレッツァが人気を争う。以下は混戦
近10年で9回は1,2番人気どちらかが連対しているが、2桁人気が2回連対。4,5歳馬が中心

人気

  1. テーオーロイヤル(2.8倍):ダイヤモンドS、阪神大賞典と連勝中。阪神大賞典は5差圧勝
  2. ドゥレッツァ(2.8倍):昨年の菊花賞3 1/2差1着。前走5か月ぶり金鯱賞2着たたいて上昇
  3. サリエラ(7.5倍):ダイヤモンドSテーオーロイヤルのクビ差2着。目黒記念3着など重賞未勝利だが堅実
  4. タスティエーラ(7.9倍):昨年ダービー1着、菊花賞2着。その後不振もモレイラ騎乗で復活なるか
  5. ブローザホーン(8.8倍):日経新春杯1着で阪神大賞典唯一58kgで3着と近走充実
    以下ディープボンド(27.5倍)、シルヴァーソニック(34.6倍)、ワープスピード(39.8倍)、チャックネイト(39.8倍)までが40倍以下

パドック

  • ドゥレッツァ:落ち着いているが適度な気合乗りでクビを使って伸びやかな歩様。トモの踏み込み力強い
  • テーオーロイヤル:気合乗りよく毛づやの良さ目立つ。トモの送りは浅めも素軽く力強い歩様
  • ブローザホーン:毛ヅヤ良く、適度な気合乗りでトモの踏み込み深く力強い
  • サヴォーナ:落ち着いており適度な気合乗りで伸びやかな歩様。トモの踏み込みは力強い
  • タスティエーラ:気合乗りよく、ややテンション高め。伸びやかな歩様でトモ踏み込み力強い
  • ディープボンド:ややテンション高めで時々小脚を使う。雄大な馬体でトモの送りは浅めも力強い

レース

揃ったスタートからマテンロウレオが押してハナへ。ドゥレッツァが掛かり気味に続き、ディープボンド、テーオーロイヤル、サヴォーナが好位。サリエラ、チャックネイトなどが続き、中団にシルヴァーソニック、タスティエーラ。後方にワープスピード、ブローザホーン、さらにスマートファントムなどがいて、最後方はハピ、メイショウブレゲ。マテンロウレオが離して逃げる展開で、縦長になって最初の直線へ。

1000mは59.7と平均やや速めのペース。直線途中でハピが外に移動して競走中止。向こう正面ではマテンロウレオが3馬身離して逃げ、後続は一列になって縦長の状態で進む。
3コーナー手前で後方の馬がペースをあげて馬群が詰まってくる。3コーナーすぎでディープボンドがマテンロウレオに並びかけていき、サヴォーナも続くがドゥレッツァは手ごたえ悪くなり後退。代わって外からテーオーロイヤルが馬なりで上がってくる。
4コーナーはマテンロウレオが先頭だが、外からディープボンドが並びかけるようにして直線へ。

直線に入るとすぐにディープボンドがマテンロウレオを交わして先頭。しかしすぐに外からテーオーロイヤルが並びかけてきて先頭に立ち、追い出すとディープボンドをじりじりと引き離していく。3番手は離れてサヴォーナで、最内のマテンロウレオは後退。タスティエーラも伸びない。

残り200mでテーオーロイヤルがディープボンドを3馬身離して先頭。さらに4馬身離れて3番手がサヴォーナで、その後方にワープスピード、スマートファントムなどもいるが、大外からブローザホーンが脚を伸ばしてくる。
残り100mでテーオーロイヤルは4馬身以上抜けて先頭で、2番手はディープボンドが懸命に粘るが、大外からブローザホーン、最内からスマートファントムが鋭い脚で一気に伸びてくる。
先頭のテーオーロイヤルはそのまま伸びて、最後は2馬身差をつけて先頭でゴール。2着はゴール直前でブローザホーンが上り、3着はディープボンドが粘る。最内を追いこんできたスマートファントムが4着で、5着にワープスピード、さらに6着サリエラ、7着タスティエーラが差なく続く。

テーオーロイヤルは好位で折り合ってドゥレッツァをマークして追走。4コーナー手前から馬なりであがっていくと、直線すぐに先頭に立ち、あとは離す一方。先行しながら3番の末脚で抜け出し完勝。
ブローザホーンは後方外を追走し、直線は大外に出して1番の末脚で一気に追いこむも2馬身差2着まで。末脚勝負という新しい面を見せた。
ディープボンドは昨年同様先団外から早め先頭で、最後までしぶとく伸びたが、年齢のせいか昨年よりはやや落ちる印象。

次走へのヒント

  • テーオーロイヤルは先行して突き放し完勝。スタミナあり先行力あるので長距離では安定して上位が見込める。距離短縮も期待できそう
  • ブローザホーンは長距離なら末脚を活かす形で良さが出そう。差し脚を活かして2400mぐらいが最も合っている印象
  • ディープボンドはスタミナあり距離伸びて良さが出る。ステイヤータイプで瞬発力に欠けるためG1や中距離では勝ちきれない面も

来年へのヒント

京都は直線が長いが平坦ということもあり、スタミナと切れる脚を両方持っている馬が上位に来る。基本的には先行有利だが後方からでも上位には来られる。サンデーサイレンス系の、切れがありスタミナ豊富な馬が優位。特に菊花賞3着内の実績馬と阪神大賞典上位馬、前年上位馬には注意が必要。

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 7 14 テーオーロイヤル 牡6 菱田 58 3.14.2 栗・岡田 1
2 3 5 ブローザホーン 牡5 菅原明 58 2 栗・吉岡 5
3 3 6 ディープボンド 牡7 58 1/2 栗・大久保 6
4 8 17 スマートファントム 牡4 岩田望 58 1/2 栗・石橋 14
5 2 4 ワープスピード 牡5 三浦 58 1 1/4 美・高木 8

払戻金

単勝 14 280円 1番人気 馬連 5-14 1,070円 2番人気
馬単 14-5 1,450円 3番人気 枠連 3-7 1,030円 3番人気
3連複 5-6-14 7,750円 20番人気 3連単 14-5-6 23,960円 68番人気
複勝 14 140円 1番人気 ワイド 5-14 400円 2番人気
5 250円 4番人気 6-14 1,290円 15番人気
6 490円 7番人気 5-6 2,470円 27番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)