第84回 皐月賞(2024年)
  4/14 中山 芝2000m 晴・良 17頭(1頭除外)

状況

牡馬クラシックの第1弾。速い馬が勝つと言われるが、小回り中山への対応が鍵
ホープフルS1着のレガレイラが76年ぶり牝馬の勝利なるかが焦点。共同通信杯組、弥生賞組などさまざま
比較的固い決着が多いが、中山は紛れ多く、近10年で5番人気以下が4勝し、やや荒れ気味。近5年は無敗馬が4勝2着1回。

人気

  1. レガレイラ(3.7倍):ホープフルSシンエンペラーを差し切って1着。牝馬が勝てば76年ぶり
  2. ジャスティンミラノ(4.8倍):デビュー2連勝で共同通信杯1 1/2差1着。超スローを先行して勝つ
  3. ジャンタルマンタル(6.1倍):デビュー3連勝で朝日杯FS1 1/4差1着。共同通信杯2着
  4. メイショウタバル(7.0倍):重の毎日杯逃げて好タイムで6馬身差圧勝。毎日杯組は今一つ
  5. シンエンペラー(8.4倍):京都2歳S勝つもホープフルS、弥生賞と勝ちきれず2着
    以下アーバンシック(14.2倍)、コスモキュランダ(15.8倍)、ビザンチンドリーム(16.4倍)、ミスタージーティー(17.4倍)までが20倍以下

パドック

  • レガレイラ:落ち着いていて適度な気合で伸びやかな歩様。トモの踏み込み深く力強い
  • ジャスティンミラノ:気合乗りよくクビを使って伸びやかな歩様。トモの送りはやや浅めも力強い
  • シンエンペラー:雄大な馬体でクビを使って素軽い歩様堂々と歩くトモの踏み込み力強い
  • ジャンタルマンタル:落ち着いているが適度な気合でクビを使って伸びやかな歩様。トモの送りは浅めも力強い
  • アーバンシック:落ち着いて堂々と歩くが時々物見をする。トモの送りはやや浅めも踏み込み力強い
  • コスモキュランダ:おとなしくやや気合不足にも見える。トモの送りは浅めも力強い

レース

ほぼそろったスタートだがビザンチンドリームが3馬身ほど大きく立ち遅れ。好スタートからジャンタルマンタルが前に行くが、内からメイショウタバルがハナに行きシリウスコルトが2番手。好位にジャンタルマンタルでその後ろにミスタージーティー、ジャスティンミラノ。中団にシンエンペラー、コスモキュランダ、アーバンシックなどがいて、後方にレガレイラ、エコロヴァルツなど。最後方は離れてビザンチンドリーム。
メイショウタバルがどんどん飛ばしていき、2番手以降はやや離れて縦長の態勢で向こう正面へ。1000mは57.5と速いペースで掛かる馬はいない。メイショウタバルが7,8馬身ほど離して3コーナーにかかると、後方の馬がペースをあげて徐々に縦長の隊列が詰まってくる。3コーナー過ぎから一気にメイショウタバルのリードは少なくなり、4コーナーでは一団となって横に広がり直線へ。

直線に入ると馬場中央でジャンタルマンタルが先頭に立つ。2番手にシリウスコルトがあがるが、3馬身差外からジャスティンミラノ、さらにシンエンペラー、コスモキュランダが追ってくる。
残り200mでジャンタルマンタルが3馬身抜けて先頭。2番手は外のジャスティンミラノで、シンエンペラーはやや手ごたえ悪く、外からコスモキュランダが3番手に上がってくる。そこからさらにジャンタルマンタルが差を広げて、残り150mでは4馬身ほど抜けて先頭。
しかしそこからジャスティンミラノが末脚を発揮して差を詰めだすと、シンエンペラーを交わしたコスモキュランダが馬体を合わせてきて2頭で併せ馬の形でジャンタルマンタルを追う。残り100mを切ってジャンタルマンタルの勢いが鈍ると、ジャスティンミラノとコスモキュランダが1/2馬身差のまま並んで一気に伸びてきて、ゴール直前でジャンタルマンタルを交わす。
外のコスモキュランダも必死に差を詰めるが、ジャスティンミラノがクビ差前に出たまま1着でゴール。2着はコスモキュランダで、1/2馬身差でジャンタルマンタル。4着は外から追いこんできたアーバンシックで、その内で粘ったシンエンペラーがクビ差5着。レガレイラは外から差を詰めるが、クビ差の6着まで。

ジャスティンミラノは無理なく好位を取るとそのまま外目を折り合って追走。3コーナー過ぎから追い出すと4番手外で直線に向き、じりじりと伸びて、最後はコスモキュランダと合わせて伸び、ゴール直前で先頭に立ち押し切る。先行してしっかりした上りで勝ちきった。
コスモキュランダは中団内につけると4コーナー手前で大外に出し一気に脚を伸ばす。最後はジャスティンミラノとあわせて伸びるがクビ差2着まで。
ジャンタルマンタルは積極的に先行し、直線は早めに抜けていったんは突き放すが坂を上って脚が上り3着。アーバンシックは後方から外を回してコスモキュランダを追って差してくるが4着まで。シンエンペラーは中団から外を差してくるが伸び今一つで5着。

次走へのヒント

  • ジャスティンミラノは好位から長く脚を使って差し切り、勝負根性もあって距離も問題なさそう。東京実績もありダービーでも有力
  • コスモキュランダは後方から長く脚を使い、上りも良く惜しい2着。近年では異例のキャリア8戦だがタフで末脚良くスタミナもある
  • ジャンタルマンタルは積極的なレースで見せ場十分だったが、ゴール直前で失速し距離不安は残った。マイルの方が合うか

来年へのヒント

年によって傾向が変わるが、年明け初戦は前走G1で強い勝ち方をした馬のみで、共同通信杯かトライアル組が中心。共通項として先行して長く脚を使う馬か実績ある差し馬が上位で、前走のレベルの見極めと、そこでのパフォーマンスを見て選ぶ必要あり。

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 7 13 ジャスティンミラノ 牡3 戸崎 57 1.57.1(R) 栗・友道 2
2 6 12 コスモキュランダ 牡3 モレイラ 57 クビ 美・加藤士 7
3 4 8 ジャンタルマンタル 牡3 川田 57 1/2 栗・高野 3
4 5 9 アーバンシック 牡3 横山武 57 1 1/2 美・武井 6
5 7 14 シンエンペラー 牡3 坂井 57 クビ 栗・矢作 5

払戻金

単勝 13 480円 2番人気 馬連 12-13 3,550円 13番人気
馬単 13-12 5,570円 21番人気 枠連 6-7 1,890円 8番人気
3連複 8-12-13 5,940円 16番人気 3連単 13-12-8 29,240円 78番人気
複勝 13 220円 2番人気 ワイド 12-13 1,460円 18番人気
12 390円 7番人気 8-13 610円 4番人気
8 220円 3番人気 8-12 1,620円 21番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)