第84回 桜花賞(2024年)
  4/7 阪神 芝1600m 晴・良 18頭

状況

牝馬クラシックの第1弾。この時期のマイル戦は、距離適性はあまり関係ないがマイル実績は必要。
阪神JF上位のアスコリピチェーノ、ステレンボッシュが人気だが、重賞実績馬多くやや混戦。
3枠から外の連対馬が多く、4コーナー10番手以下の末脚鋭い追込脚質が毎年連対する。

人気

  1. アスコリピチェーノ(3.5倍):無敗3連勝で阪神JFクビ差1着。着差少ないが末脚良く勝ちきる
  2. ステレンボッシュ(4.3倍):阪神JF1番の上りでクビ差2着。末脚常に上位
  3. クイーンズウォーク(5.7倍):クイーンC後方から1番の上りで1着。距離伸びてよさそうだがマイルも対応
  4. チェルヴィニア(6.1倍):アルテミスS中団から1番の上りで1着。半年ぶりの休み明けがどうか
  5. コラソンビート(7.7倍):京王杯2歳S1着で阪神JF3着。フィリーズR2着と勝てず距離延長どうか
    以下スウィープフィート(11.4倍)、ライトバック(14.6倍)までが30倍以下

パドック

  • アスコリピチェーノ:落ち着いてクビを使いゆったりと伸びやかな歩様。トモの踏み込み深い
  • クイーンズウォーク:落ち着いて適度な気合乗り。クビを使って素軽い歩様でトモの踏み込み力強い
  • ステレンボッシュ:気合乗りよくややテンション高め。トモの送り浅めも踏み込み力強い
  • コラソンビート:落ち着いているが適度な気合乗りで素軽い歩様。トモの踏み込み力強い
  • ライトバック:気合乗りよくテンション高め。トモの送り浅めも踏み込み力強い
  • スウィープフィート:落ち着いておりゆったり歩く。トモの送りは浅めも力強い

レース

ほぼ揃ったスタートから押してショウナンマヌエラがハナへ。エトヴプレが2番手で、掛かり気味にコラソンビートなどが続く。好位にクイーンズウォーク、イフェイオン、セキトバイーストなどで、外からチェルヴィニアも上がってくる。中団にアスコリピチェーノ、ステレンボッシュ、その後ろにワイドラトゥール。後方にライトバックなどで、最後方がスウィープフィート。

600mは34.5と平均ペースで、かなりの縦長で向こう正面を進むが、3コーナーから徐々に馬群が詰まってくる。しかし淡々としたペースで縦長のまま4コーナーを回って直線へ。

直線に入ってショウナンマヌエラが1馬身先頭も、すぐにエトヴプレが外から並びかけ、コラソンビート、クイーンズウォークも差を詰めてくる。残り300mでエトヴプレが先頭に立ち、コラソンビート、セキトバイースト、クイーンズウォークなども前を追うが、外からステレンボッシュがいい脚で伸びてくる。アスコリピチェーノはその2馬身ほど後方。
残り200mでもエトヴプレが1馬身差で先頭を守り、内からクイーンズウォークが2番手に上がってくる。しかし離れた外のステレンボッシュの脚色がよく、一気に先頭のエトヴプレに並びかけてくる。コラソンビートは脚色が鈍り、外からアスコリピチェーノがようやく少しずつ差をつめてくる。
残り150mを切ってステレンボッシュが先頭に立ち、内のエトヴプレ、クイーンズウォークも粘るが外の馬の脚色が良い。残り50mでステレンボッシュは1馬身半抜けて先頭も、内で粘るエトヴプレを交わして外からアスコリピチェーノが2番手に上がる。さらに外からはライトバックがアスコリピチェーノに馬体を合わせて迫り、その後方からスウィープフィートも追いこんでくる。
そのままステレンボッシュは脚を伸ばし、先頭でゴール。アスコリピチェーノが外からじりじり差を詰めてくるが3/4馬身2着まで。さらに一気に追いこんできたライトバックがクビ差3着で、スウィープフィートが1/2馬身差4着。内で粘ったエトヴプレがクビ差5着で、後方から差を詰めてきたワイドラトゥールがクビ差6着。

ステレンボッシュは中団のアスコリピチェーノを直後でマーク。4コーナーで内からアスコリピチェーノより先に出ると、脚を伸ばして最後の追撃も振り切って1着。阪神JFクビ差2着の雪辱を果たした。
アスコリピチェーノは中団から4コーナーでステレンボッシュに前に出られると懸命に差を詰めるが、3/4馬身差及ばず2着まで。
ライトバックは4コーナー最後方から1番の上りで大外を一気に追いこむが3着。スウィープフィートは4コーナーでライトバックに内に押し込められ進路を変える不利あり追いこむも4着。

次走へのヒント

  • ステレンボッシュは折り合いに問題なく騎手の指示に瞬時に反応して最後まで末脚を伸ばす。上りも良く距離延長も問題ないか
  • アスコリピチェーノは4コーナーではじかれる不利あるも末脚伸ばして連対確保。血統的にマイルベストもある程度の融通はききそう
  • ライトバックは最後方から1番の脚を使って惜しい3着。末脚の良さは距離を伸ばすことでさらに発揮されそう

来年へのヒント

近年は阪神JFやクイーンC、エルフィンS等2月以前に強いパフォーマンスを見せて間隔をあけた方がよい傾向。トライアルはどれがレベルが高かったかの判定が必要だが、チューリップ賞組が基本。また3枠から外の好走率が高いが、内が伸びる馬場は要注意。上りの切れる馬と長く脚を使う馬が上位に来やすく、マイルの好走歴は必須。牡馬相手の重賞好走も評価が必要。

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 6 12 ステレンボッシュ 牝3 モレイラ 55 1.32.2 美・国枝 2
2 5 9 アスコリピチェーノ 牝3 北村宏 55 3/4 美・黒岩 1
3 6 11 ライトバック 牝3 坂井 55 クビ 栗・茶木 7
4 4 7 スウィープフィート 牝3 武豊 55 1/2 栗・庄野 6
5 7 15 エトヴプレ 牝3 鮫島駿 55 クビ 栗・藤岡 9

払戻金

単勝 12 430円 2番人気 馬連 9-12 620円 1番人気
馬単 12-9 1,240円 2番人気 枠連 5-6 560円 1番人気
3連複 9-11-12 3,260円 9番人気 3連単 12-9-11 11,470円 25番人気
複勝 12 150円 2番人気 ワイド 9-12 280円 1番人気
9 140円 1番人気 11-12 970円 13番人気
11 340円 7番人気 9-11 940円 12番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)