第40回 ホープフルステークス(2023年)
  12/28 中山 芝2000m 晴・良 16頭(2頭取り消し)

状況

2歳牡馬中距離No.1決定戦。朝日杯FSがマイル路線、ホープフルSがクラシック路線の傾向が強い
重賞勝ちのゴンバデカーブース(取り消し)とシンエンペラーが中心だが牝馬のレガレイラも人気
中山2000mは最初の直線長く枠順の差は少ない。前走1着か重賞2着内からが多いが新馬やダートからの連対もある

人気

  1. レガレイラ(3.1倍):新馬でセットアップに1/2差1着。アイビーS32.7で1差3着
  2. シンエンペラー(3.1倍):デビュー2連勝で京都2歳S差して1/2差1着
  3. ショウナンラプンタ(9.0倍):東スポ杯出遅れるも1番の33.9で2 3/4差4着
  4. センチュリボンド(10.2倍):京都芝2000m1勝C黄菊賞1/2差1着
  5. ヴェロキラプトル(14.3倍):阪神芝1800mOP野路菊S好タイムで1着
    以下ウインマクシマム(14.5倍)、ミスタージーティー(15.1倍)までが20倍以下

パドック

  • シンエンペラー:落ち着いているが静かな気合で集中。雄大な馬体でトモの踏み込み深い
  • レガレイラ:気合乗りよくしなやかな馬体で素軽い歩様。トモの踏み込み力強い
  • ミスタージーティー:時々小脚を使うが適度な気合で伸びやかな歩様。トモの踏み込み深い
  • ウインマクシマム:雄大な馬体で気合乗りよくクビを使って力強い歩様。トモの踏み込み深い
  • シリウスコルト:落ち着いているが適度な気合乗り。トモの送りは浅めも力強い
  • ショウナンラプンタ:気合乗りよくクビを使って伸びやかな歩様。トモの送りは浅めも力強い

レース

ほぼそろったスタートだがミスタージーティーが2馬身ほど出遅れ、レガレイラ、テンエースワンも後方から。内からヴェロキラプトルがハナへ行きアンモシエラが2番手。その後ろにシンエンペラー、サンライズジパングが続き好位にショウナンラプンタ、ウインマクシマムなど。中団にセンチュリボンド、シリウスコルトなどがいて、後方にミスタージーティー、アドミラルシップ、レガレイラなどで、最後方にホルトバージ。

1,2コーナー中間でショウナンラプンタが掛かり気味に3番手まで押し上げるが、他馬は徐々に縦長になって馬順あまり変わらず向こう正面に向かう。1000mは1.00.0と平均ペース。3コーナー手前から後方の馬たちが差を詰めはじめ、馬群が固まってくる。3,4コーナー中間で各馬追い出し、馬群が一気に詰まる。4コーナーでショウナンラプンタが大きく外に膨らんだこともあり、3番手以降は大きく横に膨らんで、4コーナーを回り直線へ。

直線に入ってすぐに先頭のヴェロキラプトルにシンエンペラーが並び、一気に交わして先頭。やや離れた3番手がシリウスコルトで、外にショウナンラプンタ、サンライズジパング、ウインマクシマムなどがいて、その後方にレガレイラ。
残り200mでシンエンペラーが2馬身差をつけて先頭。2番手はヴェロキラプトルが粘るが、外からサンライズジパングの脚色がよく3番手に浮上。その外からレガレイラが脚を伸ばしてくる。
残り150mでもシンエンペラーが3馬身ほど抜けて先頭。2番手は5,6頭が横に並ぶも、外のサンライズジパングと、そこに馬体を合わせに行ったレガレイラが抜け出してくる。
残り100mでシンエンペラーが先頭も、外のレガレイラが内のサンライズジパングを交わして2馬身差の2番手に上り、さらに一気に脚を伸ばして、残り50mで内のシンエンペラーを交わして先頭。この時内のシンエンペラーが大きく外によれてレガレイラに接触したこともあり、後方にいたサンライズジパングが一瞬ひるんだように勢いが鈍る。
そのままレガレイラは最後は追うのをやめる余裕で1着。3/4馬身差2着にシンエンペラーが入り、やや離れて2馬身差3着がサンライズジパング。4着は最後に内から追いこんできたアドミラルシップが入り、その外の5着がミスタージーティー、差なく6着がシリウスコルト。

レガレイラはやや出遅れて後方から進み、3コーナーから馬群の外目を追い上げて4コーナーは中団の外。直線は大外に出し、そこから一気に脚を伸ばして、シンエンペラーにぶつけられるもひるまず1着。末脚鋭く牝馬ながら勝負根性もある。
シンエンペラーは好位の内を追走し、4コーナーやや膨れるも直線に入ってすぐに先頭。いったんは大きく突き放すも、最後は決め手ある勝ち馬に交わされる。
サンライズジパングは好位の外目につけ、直線は長く脚を使っていったんは2番手も最後伸びきれず3着。しかし評価以上の走りを見せた。

次走へのヒント

  • レガレイラはスタート今一つで後方からも鋭い末脚で強い勝ち方。距離は2000mが合う印象で牡馬一線級に勝った実績からも期待できる
  • シンエンペラーは積極策で前位に行き早めに抜け出す。いったんは突き放したが最後はソラを使って2着。しかし最後まで伸びており力はある
  • サンライズジパングはダートにしか実績がなかったが、重賞2着の力を見せ惜しい3着。芝でも目途が立ち、ダート、芝両方で期待できる

来年へのヒント

1800m以上の芝・ダート重賞連対かOP勝ちか500万楽勝ぐらいの実績は必要。新馬勝ちの1戦1勝は新馬芝2000mで3番人気以内の実績が必要。前走重・不良とはいえ着外は厳しい。また重賞で上位も、マイルや勝ち馬との着差が大きい場合は見極めが必要。

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 7 13 レガレイラ 牝2 ルメール 55 2.00.2 美・木村 1
2 3 6 シンエンペラー 牡2 ムルザバエフ 56 3/4 栗・矢作 2
3 3 5 サンライズジパング 牡2 菅原明 56 2 栗・音無 13
4 2 4 アドミラルシップ 牡2 ドイル 56 3/4 美・相沢 11
5 8 18 ミスタージーティー 牡2 坂井 56 アタマ 栗・矢作 7

払戻金

単勝 13 310円 1番人気 馬連 6-13 530円 1番人気
馬単 13-6 1,150円 2番人気 枠連 3-7 520円 1番人気
3連複 5-6-13 18,800円 58番人気 3連単 13-6-5 56,240円 166番人気
複勝 13 140円 1番人気 ワイド 6-13 280円 1番人気
6 140円 2番人気 5-13 5,130円 44番人気
5 1,350円 13番人気 5-6 5,390円 45番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)