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状況

古馬中長距離G1の最後を飾るレース。ファン投票上位で選ばれた馬を中心に、1年を締めくくる
イクイノックス、リバティアイランドが出走せず上位はかなり混戦。3歳勢は古馬と初対戦で力関係がわからない
小回りの2500mと特殊なコースで、G1常連組は歴戦の疲れが残っていることもあり、意外な馬が来て荒れることも多い

人気

1. ジャスティンパレス（3.6倍）：天皇賞(春)を勝ち秋は2着。堅実で中山はホープフルS2着あり
2. ドウデュース（5.2倍）：昨年日本ダービー勝ったが凱旋門賞大敗。今秋は天皇賞(秋)7着、JC4着
3. ソールオリエンス（6.5倍）：今年皐月賞を勝ち日本ダービー2着。菊花賞3着も中山得意
4. スルーセブンシーズ（6.5倍）：宝塚記念でイクイノックスのクビ差2着で凱旋門賞4着。中山得意
5. タスティエーラ（7.1倍）：皐月賞,菊花賞2着、日本ダービー1着と3冠で好走。安定感あり
   以下タイトルホルダー（8.3倍）、スターズオンアース（8.6倍）までが40倍以下

パドック

• ソールオリエンス：気合乗りよく前進気勢強い。クビを使って素軽い歩様でトモ力強い
• ドウデュース：適度な気合乗りで落ち着いておりクビを使って素軽い歩様。トモの踏み込み深い
• ジャスティンパレス：適度な気合乗りで落ち着いてクビを使い力強い歩様。トモの踏み込み深い
• スターズオンアース：気合乗りよいが落ち着いており伸びやかな歩様。トモの踏み込み力強い
• スルーセブンシーズ：気合乗りよく時々小脚を使う。体を大きく見せトモの踏み込み力強い
• タスティエーラ：気合乗りよく前進気勢強くテンション高め。トモの送り浅めも力強い

レース

ほぼそろったスタートだがソールオリエンス、ドウデュースが1馬身半ほど出遅れ。好スタートからスターズオンアースが前に行くが、タイトルホルダーが懸命に押して前へ行きハナへ。スターズオンアースが続き、好位にプラダリア、シャフリヤールなど。中団にタスティエーラ、ソールオリエンス、スルーセブンシーズなど。後方にディープボンド、ライラックなどがいて、最後方はドウデュース、ジャスティンパレス。
最初の直線はタイトルホルダーが1馬身半ほど離して逃げ、2番手がスターズオンアース。以下縦長で続くが、スルーセブンシーズが先団まで上がっていく。ドウデュースも後方3,4番手。縦長で進み、1000mは1.00.4と平均ペース。

1コーナーからタイトルホルダーが離していき、向こう正面では5馬身ほど差を広げる。スターズオンアースが2番手でその後ろは縦長で一列になって続く。3コーナー手前で後方の馬が進出を開始すると、横に広がって馬群が詰まってくる。3コーナーで外からドウデュースが外を通って上がっていき、つれてジャスティンパレスもそれを追う。タイトルホルダーは7馬身ほど離す大逃げで3,4コーナー中間を通過し、大きく離したまま4コーナーへ。2番手は最内のスターズオンアースで、離れた外から早くもドウデュースが並びかける。後続は大きく横に広がっ直線へ。

直線に入ってタイトルホルダーが4馬身ほど離して先頭も、スターズオンアースがそれを追い、そこに外からドウデュースが並びかけてくる。その後方にシャフリヤールなどがいて、ジャスティンパレスは中団外。
残り200mでタイトルホルダーのリードは2馬身半ほどに縮まり、2番手のスターズオンアースにドウデュースが並びかける。さらに2馬身差でシャフリヤールがいて、大外からジャスティンパレスが差を詰めてくる。
坂を上って急激にタイトルホルダーとスターズオンアース、ドウデュースの差が縮まり、残り100mを過ぎたところでドウデュースがやや前に出た態勢で、2頭でタイトルホルダーを交わして1,2番手。3馬身差でシャフリヤールが4番手も、外からジャスティンパレスが並びかけてくる。

そのままドウデュースとスターズオンアースがクビ差で馬体を合わせて追い比べとなるが、最後はドウデュースが1/2馬身差をつけて1着でゴール。2着はスターズオンアースで、内で粘ったタイトルホルダーが1馬身差3着。ゴール前で一気にジャスティンパレスとシャフリヤールが伸びてくるが、ジャスティンパレスがアタマ差4着で、さらにクビ差5着がシャフリヤール。6着はやや離れてタスティエーラ。

ドウデュースはやや出遅れて後方から進めるが、3コーナーから一気に外を通って進出し、4コーナーでは3番手。直線は脚を伸ばしてスターズオンアースとのたたき合いを制して復活の戴冠。早めの進出が功を奏した。
スターズオンアースは不利な大外を克服するためにスタート直後に押して2番手へ。そのままペースを守って2番手から前に迫るがドウデュースとの競り合いに遅れて2着惜敗。
タイトルホルダーは押してハナへ行き、道中は大逃げ。2頭にはゴール直前でかわされたが最後まで脚色衰えず、自分の競馬はできた。

次走へのヒント

• ドウデュースは一気にまくって出て直線短い中山も克服。長く脚を使い最後まで脚色衰えず強い勝ち方。使ってよくなる特性も生きた印象
• スターズオンアースは不利な外枠を先行して克服したが、騎手の指示に柔軟に対応し、展開を問わず常に上位に来るのは力のあかし
• タイトルホルダーはこれで引退だが自分の特性を活かした。ジャスティンパレスは後方から追いこんだが器用でなく前目で進めた方が良いか

来年へのヒント

格よりも、現在の勢いといかに疲れの少ない状態で臨めるかが、特に力が接近しているメンバーでは大事。秋2～3戦目が良績で、G2連対+G1好走が理想。G1連戦は秋2戦目か負けての3戦目。また近走2400m前後のG2で実績ある馬には注意が必要。

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