第75回 阪神ジュベナイルフィリーズ(2023年)
  12/10 阪神 芝1600m 晴・良 18頭

状況

2歳牝馬No.1決定戦。コース改良後は上位馬がクラシックで活躍することが多く、今後につながるレースとなった
有力馬が回避し重賞勝ち馬3頭と例年より混戦。その中でアルテミスS2着の良血サフィラが人気に
近5年中2回は馬連万馬券で昨年も70倍超えと以前よりは荒れるようになってきた。ただし4番人気内が1頭は連対

人気

  1. サフィラ(4.6倍):サリオスの全妹でアルテミスS2着と好走
  2. コラソンビート(4.8倍):マイルの未勝利を勝ち京王杯2歳Sでは牡馬を抑えて1着
  3. アスコリピチェーノ(5.9倍):デビュー2連勝で新潟2歳S1着。それ以来の休み明け
  4. キャットファイト(6.2倍):前走中山マイル1勝C好タイムで5差圧勝
  5. ステレンボッシュ(8.7倍):前走赤松賞勝ちだが中2週で近年良績なし
    以下ルシフェル(9.0倍)、カルチャーデイ(22.4倍)までが30倍以下

パドック

  • アスコリピチェーノ:落ち着いているが適度な気合でクビを使って素軽い歩様。トモの踏み込み深い
  • コラソンビート:落ち着いているが適度な気合でクビを使ってゆったりした歩様。トモの踏み込み深く力強い
  • サフィラ:気合乗りよいが適度な落ち着きで堂々と歩く。トモの踏み込み力強い
  • ルシフェル:落ち着いているが適度な気合でのびやかな歩様。トモの送り力強い
  • キャットファイト:気合乗りよくややテンション高め。クビを使って歩きトモの送りは浅めも力強い
  • ステレンボッシュ:落ち着いておりやや気合が足りないか。トモの送りは浅めだが力強い

レース

ややバラついたスタートからスウィープフィートが大きく出遅れ。ルシフェル、スプリングノヴァなども後方から。キャットファイトが好スタートも、外からシカゴスティングがハナへ。ナナオ、テリオスルル、カルチャーデイなどが続く。中団前方にコラソンビート、クイックバイオがいて、その後ろにアスコリピチェーノ、キャットファイト。中団後方にステレンボッシュ、サフィラ。その後ろにルシフェル、ドナベティ、スウィープフィートなどがいて、最後方はスプリングノヴァ。

600mは34.4と平均ペースで、後方がバラけているが全体に縦長の態勢で進む。3コーナーから後方の馬が押して徐々に馬群が詰まりはじめ横に広がって4コーナーから直線へ。

直線に入ってシカゴスティングが1馬身差先頭で外からナナオが迫る。中団外からコラソンビートの脚色がいいが、すぐ内のアスコリピチェーノも一緒に伸びてくる。
残り300mでシカゴスティングが後続を3馬身差突き放して先頭。2番手はナナオとテリオスルルが並び、さらに2馬身離れてカルチャーデイ、クイックバイオだが、外からアスコリピチェーノ、コラソンビートが迫る。
残り200mでシカゴスティングが2馬身半差先頭で2番手でナナオも粘るが、外からアスコリピチェーノとコラソンビートが伸びてきて、残り200mを切って2,3番手に上がる。さらにその後方からステレンボッシュも迫ってくる。
残り100mで内ラチ沿いのシカゴスティングを大外からアスコリピチェーノ、コラソンビート、ステレンボッシュが一気に交わすが、コラソンビートがやや追い比べで遅れて3番手。代わって外からステレンボッシュが2番手に上り、アスコリピチェーノの内から馬体を合わせに行く。
最後はアスコリピチェーノとステレンボッシュの競り合いとなるが、クビ差は変わらず、そのままアスコリピチェーノが1着でゴール。2着はクビ差でステレンボッシュが入り、1 1/4馬身差3着がコラソンビート。
以下は離れて、3馬身差4着がサフィラで、内で粘ったシカゴスティングがさらに1/2馬身差で5着。さらにクビ差6着がルシフェル。

アスコリピチェーノは中団内を追走し4コーナーも馬群の中。直線外に出すとコラソンビートと合わせて伸び、最後はステレンボッシュの猛追を抑える。休み明けを感じさせない力強い末脚で、勝負根性もあり最後まで交わさせなかった。
ステレンボッシュは中団後方から4コーナーは内を突き、前のアスコリピチェーノを追って直線足を伸ばすがゴール前で脚色同じになり2着。
コラソンビートは中団前目の外を追走し、4コーナーは外を回って直線脚を伸ばすが、ゴール前で脚色鈍り3着まで。

次走へのヒント

  • アスコリピチェーノは3か月半ぶりを感じさせない力強い末脚でデビュー3連勝。坂も右回りも問題なく現時点では力上位。上り2位の末脚
  • ステレンボッシュは中2週も問題なく、直線一気に伸びて先頭を交わす勢い。やや勝ちきれない面はあるが上りは1位で距離伸びても良さそう
  • コラソンビートは大外を回すなど上位2頭よりもやや距離ロスあったが、最後はやや勢い鈍り、現時点ではマイルがギリギリの印象

来年へのヒント

基本的にマイル以上の距離実績は重視すべきで、特に末脚の良い馬は注目。また1400mでも1勝C以上で強い勝ち方をすれば要注意だが過信は禁物。平坦コースで勝ってきた馬は、坂のせいか、やや分が悪い。しかし連勝や1800mで強い勝ち方の馬は注意が必要。

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 4 7 アスコリピチェーノ 牝2 北村宏 55 1.32.6 美・黒岩 3
2 3 6 ステレンボッシュ 牝2 ルメール 55 クビ 美・国枝 5
3 5 10 コラソンビート 牝2 横山武 55 1 1/4 美・加藤士 2
4 7 14 サフィラ 牝2 松山 55 3 栗・池添 1
5 6 12 シカゴスティング 牝2 鮫島駿 55 1/2 栗・庄野 12

払戻金

単勝 7 590円 3番人気 馬連 6-7 2,330円 10番人気
馬単 7-6 4,350円 20番人気 枠連 3-4 1,880円 10番人気
3連複 6-7-10 3,680円 8番人気 3連単 7-6-10 21,530円 57番人気
複勝 7 210円 3番人気 ワイド 6-7 890円 10番人気
6 270円 6番人気 7-10 620円 5番人気
10 180円 2番人気 6-10 770円 9番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)