第24回 チャンピオンズカップ(2023年)
  12/3 中京 ダート1800m 晴・良 15頭

状況

ダート1800mで争う秋のダートの中距離No.1決定戦。国際競走だが外国馬の参戦は近年なし
JBCクラシック上位馬などJRAのダート重賞勝ち馬が揃う。今年は人気が分散して混戦模様
現コースになって1~3番人気が1頭は連対し上位人気馬は比較的強い。脚質は先行・好位の連対数が多い

人気

  1. レモンポップ(3.8倍):フェブラリーS勝ち馬で南部杯2秒の大差勝ち。1600mを超えるレースは初
  2. セラフィックコール(4.2倍):デビュー5連勝中で前走みやこS追いこんで1着
  3. クラウンプライド(4.4倍):昨年の2着馬で帝王賞も2着。前走コリアC1.7秒差で1着
  4. テーオーケインズ(5.6倍):2年前の勝ち馬で昨年1番人気4着。近走勝ちないが堅実
  5. ハギノアレグリアス(10.8倍):前走シリウスS58.5kg背負って1着。中京得意
    以下メイショウハリオ(15.9倍)、アイコンテーラー(18.3倍)、グロリアムンディ(18.9倍)までが30倍以下

パドック

  • レモンポップ:適度な気合乗りでクビ使って素軽い歩様。トモの踏み込み力強い
  • テーオーケインズ:クビを使って気合乗りよく伸びやかな歩様。トモの踏み込み力強い
  • メイショウハリオ:気合乗りよく元気にクビを使って歩く。トモの踏み込み深い
  • ハギノアレグリアス:落ち着いており適度な気合乗り。クビを使って歩きトモの踏み込み力強い
  • クラウンプライド:気合乗りよくややテンション高め。トモの送り浅めでやや硬いが力強い
  • セラフィックコール:ややテンション高めで小脚を使う。トモの送りはやや浅めだが力強い

レース

ややバラついたスタートからウィルソンテソーロが出遅れ。外から押してレモンポップがハナへ。ドゥラエレーデ、ケイアイシェルビーが続き、テーオーケインズ、クラウンプライド、グロリアムンディなどが好位。中団にハギノアレグリアス、メイクアリープ、メイショウハリオなど。後方にアイコンテーラー、ノットゥルノ、ウィルソンテソーロなどで、最後方がセラフィックコール。
向こう正面は縦長で進み、1000mは1.00.8と平均ペース。3コーナー手前から後方の馬が押し始め、ペースが上がって一気に馬群が詰まってくる。4コーナーでは大きく横に広がり一団になって直線へ。

レモンポップが馬なりのまま1馬身ほど先頭で4コーナーを回り、その外からドゥラエレーデが懸命に押して並びかけようとするが、直線に入ってレモンポップが突き放し1馬身半差で先頭。2番手は外ドゥラエレーデ、内テーオーケインズが並んで前を追い、その後方はやや離れる。
先頭のレモンポップがじりじりと突き放していき、残り200mでは2馬身差をつけて先頭。2番手はドゥラエレーデが上り、テーオーケインズはやや後退。その3馬身後方にメイクアリープだが内からメイショウハリオが上がってくる。外のケイアイシェルビー、クラウンプライドなどは脱落。代わって外からハギノアレグリアス、さらに外から一気にウィルソンテソーロが脚を伸ばしてくる。
残り100mでもレモンポップが2馬身半ほど抜けて先頭で、2番手のドゥラエレーデに再び内からテーオーケインズが並びかけてくる。やや離れた4番手は内のメイショウハリオだが、大外からハギノアレグリアスを交わしたウィルソンテソーロが一気に追いこんでくる。
ゴールに近づいても先頭のレモンポップと2番手で並ぶドゥラエレーデ、テーオーケインズは、2馬身差で変わらないが、外からウィルソンテソーロが差を詰めてきて、ゴール直前で一気に内の2頭を交わしてレモンポップに迫る。
しかし最後までレモンポップの脚色衰えず1着でゴール。ウィルソンテソーロはよく差を詰めるが1 1/4馬身差2着まで。ゴール直前で再び前に出たドゥラエレーデがクビ差3着に入り、さらにクビ差でテーオーケインズが4着。やや離れてメイショウハリオが5着で、差なくハギノアレグリアス、メイクアリープが続く。

レモンポップは押してハナを主張すると、うまくペースを落としてミドルペースで進める。4コーナーで馬なりで後続を突き放すと、そのまま差を広げていき、最後はウィルソンテソーロの猛追を受けるが余裕で1着。距離を克服し折り合いも問題なく、力を発揮した。
ウィルソンテソーロは出遅れて後方から。4コーナー後方3番手も内からうまく外に出して猛追。これまで見せたことのない脚で2着。
ドゥラエレーデは終始2番手から直線は驚異的な粘りを見せてテーオーケインズには競り勝ち3着。ダート問題なくしぶとさを見せた。

次走へのヒント

  • レモンポップは南部杯に続き逃げて強い勝ち方。逃げは合うか。1800mの距離を克服し選択肢が広がる。2度の坂も問題なくスタミナある
  • ウィルソンテソーロは出遅れもあり後方から。従来は好位から伸びきれなかったが新たな面を引き出す好騎乗で末脚生かす方が合うか
  • ドゥラエレーデは2番手から驚異的な粘りを見せる。ホープフルSと同様の展開で、マイペースで行けるとダートでも粘れる

来年へのヒント

直近の重賞実績は重要。その年の重賞勝利あるいはG1での連対は必須(前年の上位馬除く)で、1800m前後での良績が理想。先行脚質が有利だが、ペース次第で差しも効く。またJBCや南部杯組が有力だが、そこでの成績が今一つでも中央の馬場で良績の馬には注意が必要

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 8 15 レモンポップ 牡5 坂井 58 1.50.6 美・田中博 1
2 4 7 ウィルソンテソーロ 牡4 58 1 1/4 美・小手川 12
3 3 5 ドゥラエレーデ 牡3 ムルザバエフ 57 クビ 栗・池添 9
4 3 4 テーオーケインズ 牡6 松山 58 クビ 栗・高柳大 4
5 2 2 メイショウハリオ 牡6 浜中 58 2 1/2 栗・岡田 6

払戻金

単勝 15 380円 1番人気 馬連 7-15 29,040円 50番人気
馬単 15-7 32,020円 72番人気 枠連 4-8 2,780円 15番人気
3連複 5-7-15 469,320円 316番人気 3連単 15-7-5 1,902,720円 1575番人気
複勝 15 210円 2番人気 ワイド 7-15 8,660円 61番人気
7 1,820円 13番人気 5-15 4,720円 40番人気
5 890円 9番人気 5-7 29,790円 84番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)