第43回 ジャパンカップ(2023年)
  11/26 東京 芝2400m 曇り・良 18頭

状況

外国馬も交えて、芝2400mで争う秋の中長距離No.1決定戦。現在の実力が出やすい舞台
G1 5連勝中のイクイノックスが圧倒的な人気で牝馬3冠のリバティアイランドが続く。3番手以降は混戦
上位人気馬の信頼性は比較的高く、5番人気までの馬同士で決まることが多いが、時々人気薄の好走もある

人気

  1. イクイノックス(1.3倍):昨年の天皇賞(秋)からG1 5連勝中。前走天皇賞(秋)はレコードで1着
  2. リバティアイランド(3.7倍):3歳牝馬3冠を達成。オークス6馬身差の圧勝。4kg差を活かせば
  3. ドウデュース(13.2倍):昨年のダービーでイクイノックスを破り戴冠。天皇賞(秋)大敗も力ある
  4. タイトルホルダー(19.2倍):昨年天皇賞(春)、宝塚記念と圧勝。先行力ありスタミナを活かせれば
  5. スターズオンアース(26.6倍):昨年の牝馬2冠。大阪杯は追いこんでハナ差2着と力ある
    以下ダノンベルーガ(32.5倍)、パンサラッサ(46.4倍)、ディープボンド(83.8倍)、ヴェラアズール(99.7倍)までが100倍以下

パドック

  • イクイノックス:落ち着いて適度な気合で堂々とした歩様。クビを使って歩きトモの踏み込み深い
  • リバティアイランド:適度な気合で落ち着いておりクビを使って伸びやかな歩様。トモの踏み込み力強い
  • ドウデュース:気合乗り良くクビを使ってキビキビと歩く。トモの踏み込み力強い
  • タイトルホルダー:落ち着いており適度な気合乗りでゆったり歩く。トモの踏み込み力強い
  • スターズオンアース:気合乗りよくややテンション高めで元気に歩く。トモの踏み込み力強い
  • ダノンベルーガ:気合乗りよくクビを使って軽快な歩様。トモの踏み込み力強い

レース

ほぼ揃ったスタートからパンサラッサが押してハナへ。2番手にタイトルホルダーが続き、3番手にイクイノックス。それをマークするように内にリバティアイランド、外にスターズオンアース。中団にドウデュース、ディープボンド、さらにスタッドリー、イレジンなどが続く。中団後方にダノンベルーガ、ヴェラアズール。後方にはインプレスなどがいて、最後方はウインエアフォルク。1コーナーすぎからパンサラッサが大きく引き離していき、向こう正面では20馬身以上離して大逃げ。2~5番手は間隔があき、そのあとは詰まって縦長で進む。
1000mは57.6とハイペースだが、2番手以降はミドルペース。3コーナーから2番手以下は徐々に詰まってくるが、パンサラッサとは10馬身以上離れた状態。4コーナーではパンサラッサの手応え怪しくなるが、2秒ほど離して直線へ。後続馬群も縦長のまま4コーナーを回る。

2番手のタイトルホルダーに1馬身差でイクイノックスが続き、その後ろ1馬身差でリバティアイランドとスターズオンアースが並んで懸命に追う。、残り400mでも2秒近く離してパンサラッサが先頭。2番手で懸命に追うタイトルホルダーをイクイノックスが馬なりで交わしていく。2馬身後ろにリバティアイランドとスターズオンアース。
残り400mを切ってイクイノックスが追い出すと、一気に先頭のパンサラッサとの差を詰める。残り300mでその差4馬身になると、イクイノックスは脚の上がったパンサラッサを猛追し、残り200m手前で外から一気に交わして先頭。ぐんぐんと差を広げていく。
残り400mすぎでスターズオンアースを突き放したリバティアイランドは、残り250mでタイトルホルダーを交わして3番手に上りイクイノックスを追うが、3馬身差が詰まらない。
残り150mでリバティアイランドがパンサラッサを交わして2番手に上がるが、イクイノックスとの差は4馬身。そのままイクイノックスは馬場中央をムチも入れずにぐんぐん伸びる。最後は後続を確認したルメール騎手が追うのをやめて余裕の1着ゴール。2着は4馬身差でリバティアイランドで、3着は再度差を詰めてきたスターズオンアースが1馬身差で入る。外から差してきたドウデュースが3/4差4着で、粘ったタイトルホルダーが2馬身差5着。

イクイノックスは内から3番手につけると大逃げにも惑わされず折り合って追走。4コーナーから促していくと馬なりで前を交わし、追い出すと一気に伸びてメンバー1の上り33.5で後続を突き放す。4馬身差の完勝。
リバティアイランドはいつもより前でイクイノックスをマークするが完敗。しかし他馬には抜かせず、54kgも効いて力のあるところは見せた。
スターズオンアースはリバティアイランドと同位置からいったんは離されるが、最後は差を詰める。休み明けが影響したか。

次走へのヒント

  • イクイノックスは先行しながら最速の上りで、中3週も問題なく現状では負ける要素がない。4歳秋にして完成した印象。
  • リバティアイランドは先行しても長く脚を使い距離も問題ない。中長距離で堅実に走ることが期待できる。
  • スターズオンアースは半年の休み明けを克服して好走。距離は2000m以上が合う印象で、長く脚を使い堅実に走る。

来年へのヒント

G1実績+最近好調であることが大切。近2走でG2以上の好走歴か東京芝2400mG1好走は必須だが、天皇賞(秋)との相関は低い(6着ぐらいまでOK)。ペースの見極めも必要で、ハイペースならスタミナのある馬、スローペースは切れる馬に注意が必要。牝馬は牡馬相手の重賞勝ちかクラシックの実績(1番人気を含む)がある馬は注意が必要。

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 1 2 イクイノックス 牡4 ルメール 58 2.21.8 美・木村 1
2 1 1 リバティアイランド 牝3 川田 54 4 栗・中内田 2
3 8 17 スターズオンアース 牝4 ビュイック 56 1 美・高柳瑞 5
4 3 5 ドウデュース 牡4 戸崎 58 3/4 栗・友道 3
5 2 3 タイトルホルダー 牡5 横山和 58 2 美・栗田 4

払戻金

単勝 2 130円 1番人気 馬連 1-2 180円 1番人気
馬単 2-1 260円 1番人気 枠連 1-1 180円 1番人気
3連複 1-2-17 600円 2番人気 3連単 2-1-17 1,130円 2番人気
複勝 2 110円 1番人気 ワイド 1-2 130円 1番人気
1 110円 2番人気 2-17 310円 3番人気
17 210円 5番人気 1-17 440円 7番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)