第40回 マイルチャンピオンシップ(2023年)
  11/19 京都 芝1600m 晴・良 16頭

状況

秋のマイルNo.1を決める戦いで、短中距離の両方の路線から参戦することもありやや混戦
G1馬4頭を含む全16頭が重賞勝ち。4頭が単勝1桁だが2頭に集中。ただし割れ気味で上位混戦
過去10年昨年を除きすべて1~3番人気の馬が連対。以前はヒモ荒れ傾向だったが、近年は比較的固い決着が多い

人気

  1. シュネルマイスター(2.5倍):NHKマイルC勝ち、安田記念3,2,3着と安定。マイラーズC1着と京都実績あり
  2. セリフォス(3.2倍):昨年マイルCS勝って連覇を狙う。安田記念2着でマイル5・2・0・2と得意
  3. ソウルラッシュ(5.8倍):京成杯AH59kgで1着。マイル10戦6連対と得意
  4. エルトンバローズ(7.5倍):ラジオNIKKEI賞、毎日王冠と1800m重賞を連勝。先行して粘る
  5. ナミュール(17.3倍):3歳時は惜敗続きも、今秋は富士Sを差し切り久々の1着と勢いあり
    以下ダノンザキッド(24.9倍)、ジャスティンカフェ(27.5倍)、レッドモンレーヴ(28.5倍)までが30倍以下

パドック

  • ソウルラッシュ:落ち着いておりクビを使ってリズミカルで伸びやかな歩様。トモの踏み込み深く力強い
  • エルトンバローズ:落ち着いているが適度な気合。クビを使ってキビキビ歩く。トモの踏み込み力強い
  • シュネルマイスター:適度な気合乗りでクビを使って素軽い伸びやかな歩様。トモの踏み込み力強い
  • レッドモンレーヴ:落ち着いており適度な気合乗り。クビを使ってゆったり歩き、トモの踏み込み深く力強い
  • セリフォス:気合乗りよく素軽く元気な歩様。トモの送り力強い
  • ナミュール:落ち着いているが気合乗りよい。トモの送りはやや浅めも力強い

レース

ほぼ揃ったスタートだがシュネルマイスターが大きく下げる。セルバーグが押して前に行くが、外から懸命に押してバスラットレオンがハナへ。セルバーグなどが続き、外からセリフォスが掛かり気味に好位でソーヴァリアントなどが続く。中団にエルトンバローズ、エエヤンなどがいて、その後方にソウルラッシュ、レッドモンレーヴ。さらに後方集団にジャスティンカフェ、イルーシヴパンサー、ダノンザキッド、ナミュールがいて、最後方はシュネルマイスター。
一列の縦長の展開となり、600mは34.3と例年よりやや速めのペース。

3コーナーから徐々にペースが上がって馬群も横に膨らみはじめ、4コーナー手前では馬群が一気に詰まって一団となり横に広がる。各馬外目に出して4コーナーを回る。
直線に入りバスラットレオンが外目に出して1馬身差で先頭。ソーヴァリアント、マテンロウオリオンなどがそれを追う。残り300mを切って最内のマテンロウオリオンが先頭に立つが、差なくソーヴァリアント、エエヤン、ソウルラッシュ、セリフォスなどが横に広がって先頭争い。その中からソウルラッシュが抜けてきて、残り200m手前でマテンロウオリオンを交わして先頭。外からセリフォスが迫る。

残り150mでソウルラッシュが2馬身抜けて先頭。2番手は外のセリフォスだが、その内からジャスティンカフェが一気に伸びてきて2番手に上り前を追う。セリフォスは手応え怪しくなり、外からエルトンバローズ、ナミュールが伸びてくる。
残り100mでソウルラッシュが1馬身差先頭でその外にジャスティンカフェが続くが、大外から一気にナミュールが追いこんできて、ゴール直前で前の2頭を交わし、クビ差1着でゴール。
2着は内でソウルラッシュが粘り、ジャスティンカフェがじりじりと差を詰めて1/2馬身差3着。4着は外から伸びてきたエルトンバローズが入り、5着は内から抜けてきたダノンザキッド。最後方から伸びたシュネルマイスターは7着、直線半ばでいっぱいになったセリフォスは8着。

ナミュールはややあおったスタートから下げて後ろから2番手を追走。4コーナー最後方から外目を突き、馬群を抜けると残り150mぐらいから一気に加速して差し切る。1番の上りで前走に続き切れる脚を見せた。
ソウルラッシュはスタート今一つで中団後方の内を追走。向こう正面でやや外目に出すと直線は馬場中央を伸びて早め先頭に立ち、長く脚を使って2着に粘る。
ジャスティンカフェは後方のソウルラッシュと同じ位置から4コーナーは外目を回して直線いい脚で追いこむがわずかにソウルラッシュに及ばず3着。エルトンバローズは中団から直線大外を追いこむがじりじり伸びて4着まで。ダノンザキッドは後方から直線はジャスティンカフェが抜けた後を追って5着まで追い込む。

次走へのヒント

  • ナミュールはややつきがなくG1で結果が出なかったが、末脚を活かす展開で戴冠。早めに流れる展開で馬群さばければ期待できる
  • ソウルラッシュは最後勝ち馬の切れに屈したが、自身も伸びておりマイルで期待できる。G1,2ではやや勝ちきれないか
  • ジャスティンカフェは良く伸びてきたが前を交わせず。末脚良くマイルから1800mで期待できる

来年へのヒント

今年の上位は富士S、毎日王冠の上位組とG3を59kgで勝った馬。基本的に前走はG1か先の2レースで掲示板確保した馬。マイルでの連対率が高いことは必須で、末脚鋭い好調な馬に注意。馬場は使っているため悪く、前半の時計も速く、先行馬はやや苦戦した印象。

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 8 16 ナミュール 牝4 藤岡康 56 1.32.5 栗・高野 5
2 1 1 ソウルラッシュ 牡5 モレイラ 58 クビ 栗・池江 3
3 3 5 ジャスティンカフェ 牡5 坂井 58 1/2 栗・安田翔 7
4 4 7 エルトンバローズ 牡3 西村淳 57 3/4 栗・杉山晴 4
5 3 6 ダノンザキッド 牡5 北村友 58 クビ 栗・安田隆 6

払戻金

単勝 16 1,730円 5番人気 馬連 1-16 4,440円 15番人気
馬単 16-1 10,490円 29番人気 枠連 1-8 3,530円 13番人気
3連複 1-5-16 30,930円 71番人気 3連単 16-1-5 176,490円 361番人気
複勝 16 510円 6番人気 ワイド 1-16 1,820円 19番人気
1 250円 3番人気 5-16 5,140円 36番人気
5 590円 7番人気 1-5 1,780円 18番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)