第57回 スプリンターズステークス(2023年)
  10/1 中山 芝1200m 曇り・良 16頭

状況

下半期の古馬スプリントのチャンピオンを決めるレース。近年は強い牝馬の活躍も目立つ
G1馬は3頭だけだが夏のスプリント重賞上位馬が多く参戦し、牝馬も多く多彩なメンバー
過去10年昨年除き3番人気以内の馬が必ず連対しているが、ヒモ荒れも多く、馬連3桁は4回。しかし万馬券は1回であまり荒れない

人気

  1. ナムラクレア(2.9倍):G1勝ちないがスプリント重賞4勝で高松宮記念2着と実力上位
  2. アグリ(4.8倍):1200m未勝利も前走セントウルS追いこんで2着。末脚良い
  3. ナナコチャ(4.9倍):1200m未勝利も前走北九州記念好位から1/2差2着。1400mで強い勝ち方
  4. ジャスパークローネ(11.7倍):CBC賞、北九州記念と逃げて連勝中。逃げ脚質多くどうか
  5. メイケイエール(12.4倍):昨年セントウルS勝ってスプリンターズS1番人気14着。力はある
    以下マッドクール(14.0倍)、ピクシーナイト(16.0倍)、ウインマーベル(17.3倍)までが20倍以下

パドック

  • ナムラクレア:適度な気合で落ち着いて素軽い歩様。クビを使ってトモの踏み込み深い
  • アグリ:気合乗りよくクビを使って伸びやかな歩様。トモの踏み込み力強い
  • マッドクール:気合乗りよく元気でキビキビとした歩様。トモの踏み込み力強い
  • ママコチャ:気合乗りよくややテンション高め。トモの踏み込みはやや浅めも力強い
  • ジャスパークローネ:気合乗りよく素軽い歩様。トモの踏み込み力強い
  • ピクシーナイト:落ち着いておりクビを使って歩く。トモは力強いがやや気合が足りないか

レース

ほぼ揃ったスタートからジャスパークローネが押してハナへ。内のテイエムスパーダはスタート良くなく、懸命に押すも2番手。マッドクール、ママコチャ、ナムラクレアなどが先行。メイケイエール、ピクシーナイトなどが続き、ウインマーベル、ナランフレグなどが中団。後方はややバラけて、オールアットワンス、アグリ、さらにエイシンスポッター、キミワクイーンが続き、最後方はジュビリーヘッド。
前が固まって後方がバラける隊列で進み、600mは33.3と平均ペース。3コーナーから前方の馬群がつまってきて、4コーナー手前で固まりとなり、やや広がって直線へ。

直線に入って先頭は内ラチぞいでジャスパークローネが1馬身ほど前に出て、馬場中央で2番手はママコチャ。その後方内にマッドクール、さらに外からナムラクレアとメイケイエールが並んで伸びてくる。テイエムスパーダは手応え悪く後退。
残り250mで先頭のジャスパークローネに離れた外からママコチャが並びかけ、2馬身差3番手にマッドクール。さらに外からナムラクレア、メイケイエールが追ってくる。
残り200mでもジャスパークローネが粘って先頭でママコチャは差のない2番手。1馬身半差3番手のマッドクールに外からナムラクレアが並びかけてくる。
残り100m手前ママコチャが馬場中央で先頭に立ち、ジャスパークローネも懸命に粘るが、2頭の間からマッドクールが差を詰めてくる。さらに外からナムラクレアが伸びてくる。残り100mを切って先頭のママコチャに内からマッドクールが馬体を合わせて並びかけ、外からナムラクレアも差を詰めてくる。ゴール直前でジャスパークローネが脱落してママコチャとマッドクールが並んでたたき合いに。そこに外からナムラクレアの迫るがやや差がある。
最後はママコチャとマッドクールが並んでゴールに入るが、最後までママコチャはマッドクールに抜かせず、ハナ差で戴冠。3着は1馬身差でナムラクレアが入る。ゴール直前で後退したジャスパークローネがさらに1馬身差4着で、メイケイエールが最後に迫るもハナ差5着まで。

ママコチャは好スタートから好位につけ、3コーナー手前から徐々にポジションをあげると、4コーナー手前では先頭のジャスパークローネに並びかけて2番手。そこからは長く脚を使ってジャスパークローネを突き放すと、マッドクールを抑えて1着。うまくペースを読んで勝ちきった。
マッドクールは先行するが3コーナーからポジションを下げる。直線は良く伸びて勝ち馬に並ぶが、交わすまでは至らず。
ナムラクレアはスタート悪く、向こう正面で先団まで上がって3コーナから外に出す。直線は外から差を詰めるが1馬身及ばず3着まで。
ジャスパークローネは好スタートから先頭を取りきりゴール前まで粘るが、最後は力尽きて4着。メイケイエールは好位外から5着を確保。

次走へのヒント

  • ママコチャは鞍上の好判断で先行して脚を伸ばす。末脚堅実だが切れる脚なく使いどころが難しい。勝負根性あり短距離では確実に上位
  • マッドクールは末脚良く、先行して最後は堅実に伸びてくる。安定感あり、体調が整っていればG1でも確実に上位に来る力あり
  • ナムラクレアは力あり短距離では確実に上位に来るが、末脚の切れは今一つで勝ちきれない面がある。輸送がない方が良いか
  • ジャスパークローネは速い脚ありそれを最後まで維持する体力と勝負根性あり。メイケイエール気性は成長しているが、勝ちきれない

来年へのヒント

前哨戦はいくつかに限られセントウルS組の実力馬およびスプリント重賞好走馬が中心になるが、展開や馬場適性で必ずしもその結果通りにはならない。また洋芝の北海道組と中山実績馬は注意が必要。休み明けでも芝1200mかつG1に実績がある馬はよく見る必要あり。

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 3 6 ママコチャ 牝4 川田 56 1.08.0 栗・池江 3
2 5 10 ナッドクール 牡4 坂井 58 ハナ 栗・池添 6
3 1 1 ナムラクレア 牝4 浜中 56 1 栗・長谷川 1
4 7 13 ジャスパークローネ 牡4 団野 58 1 栗・森秀 4
5 4 8 メイケイエール 牝5 池添 56 ハナ 栗・武英 5

払戻金

単勝 6 490円 3番人気 馬連 6-10 3,260円 10番人気
馬単 6-10 5,190円 14番人気 枠連 3-5 770円 3番人気
3連複 1-6-10 2,310円 2番人気 3連単 6-10-1 17,140円 31番人気
複勝 6 180円 3番人気 ワイド 6-10 1,120円 14番人気
10 320円 6番人気 1-6 340円 2番人気
1 140円 1番人気 1-10 700円 5番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)