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状況

春のマイル王決定戦で、アジアのマイル王を決める戦いでもあるが、近年は海外勢の参加なし
G1馬10頭と豪華メンバー揃ったが、実力伯仲で混戦模様。大阪杯勝ち馬ジャックドール参戦も混戦に拍車
過去10年で1番人気は3勝2着3回と一息。人気薄の好走多く、馬連3桁は1回。馬連万馬券が2回あり、一筋縄ではいかない

人気

1. シュネルマイスター（4.2倍）：2年前NHKマイルC優勝で、安田記念は3着、2着と連続して好走
2. ソダシ（5.5倍）：ヴィクトリアM1着、2着など東京マイルは得意でマイルは7戦すべて3着内
3. セリフォス（5.8倍）：昨年マイルCS差して1着。安田記念4着も富士S1着と東京実績あり
4. ソングライン（7.4倍）：昨年安田記念1着。前走ヴィクトリアMも制して東京マイルG1は得意
5. ジャックドール（8.0倍）：前走大阪杯逃げ切り1着。デビュー以来すべて芝2000mでマイル初挑戦
   以下ソウルラッシュ（10.8倍）、イルーシヴパンサー（11.7倍）、ガイアフォース（19.0倍）までが20倍以下

パドック

• シュネルマイスター：雄大な馬体で適度な気合乗り。堂々と歩きトモの踏み込みも力強い
• ソングライン：適度な気合乗りでクビを使って素軽い歩様。トモの踏み込み深く力強い
• ソダシ：気合乗りよくリズミカルに集中して歩く。トモの踏み込み力強い
• ソウルラッシュ：適度な気合乗りでリズミカルで素軽い歩様。集中して歩きトモの踏み込み力強い
• セリフォス：落ち着いているが適度な気合でクビを使って歩く。スムーズな歩様でトモの踏み込み深い
• ジャックドール：気合乗りよく前進気勢ある。トモの踏み込み力強い

レース

ほぼそろったスタートからメイケイエール、ナランフレグが2馬身ほど出遅れ。外から押してウインカーネリアンがハナへ。ジャックドール、ソダシが続き、カフェファラオ、セリフォスなどが好位。中団にシャンパンカラー、ガイアフォース、ソングライン。その後ろにイルーシヴパンサー、レッドモンレーヴ。後方はばらけてナミュール、シュネルマイスター、ソウルラッシュ、ナランフレグなどがいて、最後方はマテンロウオリオン。
600mは34.2と良に回復した馬場では平均ペース。向こう正面はやや前方が固まった縦長で進み、3コーナーから一気に馬群が詰まってくる。4コーナーは固まって横に広がり直線へ。

直線に入ると内ラチ沿いでウインカーネリアンが先頭も、すぐに外にジャックドールが並びかける。ソダシ、カフェファラオ、セリフォスが2馬身差で続く。
残り400mでジャックドールが先頭に立つも、内でウインカーネリアンも粘る。それを内からセリフォス、ソダシ、カフェファラオが並んで追う。そのほかは3馬身ほど離れて横に並んで前を追う。残り300mを過ぎてウインカーネリアンが後退し、ジャックドールが先頭。ソダシとセリフォスが1馬身差まで迫ってくる。カフェファラオの手ごたえ悪くなり、外からソングラインが伸びてくる。

残り200mでジャックドールが1/2馬身受けて先頭。最内2番手にウインカーネリアンで、セリフォスが3番手に上り、ソダシはやや手ごたえ悪く4番手。外からソングラインが5番手に上がってくる。
残り100mで先頭のジャックドールにセリフォスが並びかけ、ソダシとウインカーネリアンは大きく後退。外から一気にソングラインが先頭の2頭に並びかけてくる。後方では馬場中央にガイアフォース、さらに大外からシュネルマイスターがようやく上がってくる。
残り50m手前で外のソングラインが、内で並ぶジャックドール、セリフォスを捉えると一気に先頭。そのまま抜けると内の2頭を一気に突き放し、1 1/4馬身差をつけて先頭でゴール。2番手はセリフォスがジャックドールを競り落とすが、最後に大外から差してきたシュネルマイスターがセリフォスと内外離れて同時にゴールも、ハナ差でセリフォスが残す。さらに2頭の間を差してきたガイアフォースが4着に入り、最内で粘ったジャックドールが5着。

ソングラインは中団外を折り合って進み、4コーナーは外目から馬場中央を突いてじりじり脚を伸ばす。坂を上がってからは一気に前を捉えると突き抜けて、1 1/4馬身差の完勝。昨年以上の強さを見せた。
セリフォスは内から押して好位を取ると、やや行きたがるのを懸命に抑えて先行。直線はジャックドールを追って残り100mで先頭もソングラインに差される。しかし2着はキープ。
シュネルマイスターはスタートで行き脚つかず後方。直線は外に出すもペース落ち着いたこともあり伸び一息。最後は一気に差してきたが、2着馬にアタマ差届かず3着。

次走へのヒント

• ソングラインは長くいい脚を使い東京マイルが合う。昨年よりタイム、着差とも良くなり、前走からのG1連勝と充実しマイラーとして完成の域に
• セリフォスは好位から長く脚を使う。ただしマイルCSの方が合っている印象で、東京よりも直線の短いコースで一瞬の脚を活かす方が良いか
• シュネルマイスターは東京のマイルは合い、鋭い末脚を使う。ただし坂でやや伸びあぐねた分前を捕まえられず、もう少し流れた方が良い

来年へのヒント

マイルは短距離馬も中距離馬も参戦してくることがあるが、短距離馬は力が抜けており、掛かり癖がなくスタミナもある馬なら通用。中距離馬は栗東坂路で4ハロン50秒そこそこで走れるようなスピードの持ち主なら対応可能。ただし近走で1400m～マイルの重賞好走（連対かG1上位）と東京実績は必要。前年の人気馬や上位馬は注意が必要。

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