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状況

3歳牡馬の第2冠。東京の芝2400mは底力が要求され、真に力のある馬が勝つレース
皐月賞馬ソールオリエンスが抜けた人気で、青葉賞馬と皐月賞上位2頭が4強という位置づけだが、その中では混戦模様。5番手以降はやや離れた人気
過去10年で1番人気は3勝2着2回3着2回と信頼度は高い。4年前は12番人気が勝ったが、総崩れは少ない

人気

1. ソールオリエンス（1.8倍）：3戦3勝で京成杯、皐月賞と圧勝。東京実績もあり
2. スキルヴィング（4.5倍）：1勝C、青葉賞と東京芝2400mで連勝中。東京で3連勝
3. ファントムシーフ（6.9倍）：共同通信杯1着で皐月賞1番人気で落鉄あり3着。乗り替わりどうか
4. タスティエーラ（8.3倍）：弥生賞1着で皐月賞いったん先頭も2着。共同通信杯4着で東京どうか
5. シャザーン（24.9倍）：OPすみれSスローを追いこんで3/4差1着。皐月賞追いこんで6着
   以下ハーツコンチェルト（25.6倍）、サトノグランツ（42.7倍）、ドゥラエレーデ（44.3倍）までが50倍以下

パドック

• ソウルオリエンス：気合乗りよくリズミカルにクビを使って素軽い歩様。トモの踏み込み力強い
• タスティエーラ：落ち着いているが適度な気合乗りで伸びやかな歩様。トモの踏み込み深い
• スキルヴィング：伸びやかで素軽い歩様でクビを使って集中して歩く。トモの踏み込み力強い
• トップナイフ：落ち着いて堂々とした歩様でクビを使って歩く。トモの踏み込み力強い
• ファントムシーフ：落ち着いており堂々とクビを使って歩く。トモの踏み込み深い
• ハーツコンチェルト：気合乗りよく伸びやかな歩様でクビを使って歩く。トモの踏み込み力強い

レース

ややバラついたスタートでドゥラエレーデがつまずいて落馬。スキルヴィング、ハーツコンチェルトなどが後方。ホウオウビスケッツが前に行くが、1コーナーでパクスオトマニカが交わして先頭。ホウオウビスケッツ、シーズンリッチが続き、好位にタスティエーラなどがいて、直後をソールオリエンスが掛かり気味に追走し、その外にノッキングポイント。中団にベラジオオペラ、フリームファクシ。さらにファントムシーフ、シャザーン、後方にスキルヴィング、ハーツコンチェルト、サトノグランツ、さらにトップナイフがいて最後方はショウナンバシット。
向こう正面はパクスオトマニカが離して逃げ、ほかは一列の縦長で続くが、1000mは1.00.4と平均ペースで、2番手以降はスローペース。

3コーナー手前からスキルヴィングが外を通って上がっていき、つれて後方の馬が差を詰めだし、徐々に馬群が固まってくるが、先頭のパクスオトマニカは12,3馬身離したまま4コーナーへ向かう。後続馬群も早めに追い出すが、やや横に広がりながらも縦長で4コーナーを回って直線に入る。
パクスオトマニカが残り500mで7,8馬身離して先頭で、2番手にホウオウビスケッツ。それをシーズンリッチ、タスティエーラが並んで追う。その直後にソールオリエンス。残り400mでもパクスオトマニカは5,6馬身離して先頭で、2番手以降はスローだったこともあり態勢変わらず。
残り300mでパクスオトマニカのリードは3馬身ほどになり、ホウオウビスケッツが徐々に迫るが、その外からタスティエーラがいい脚で伸びてきてホウオウビスケッツに並びかける。ソールオリエンスは遅れて2馬身差つけられ懸命に前を追う。そこからホウオウビスケッツとタスティエーラが並んで伸びてきて、残り200mでパクスオトマニカを捉えると、タスティエーラが一気に前に出て先頭。ホウオウビスケッツはやや手ごたえ悪くなるも懸命に粘り、内ラチ沿いからベラジオオペラ、馬場中央からはソールオリエンスとハーツコンチェルトが並んで2馬身差でタスティエーラを追う。

残り100mでタスティエーラが1馬身差先頭でホウオウビスケッツ2番手も、内からベラジオオペラ、外からソールオリエンスとハーツコンチェルトが並んで差してくる。タスティエーラが懸命に先頭をキープするも、ベラジオオペラ、ソールオリエンスが内外離れてじりじりと差を詰め、最後は外のソールオリエンスが並びかけたところでゴール。
1着はタスティエーラがぎりぎり粘って残し、クビ差2着がソールオリエンス。3着は外のハーツコンチェルトがハナ差で続き、内のベラジオオペラがさらにハナ差4着。

タスティエーラは折り合って好位を進み、直線は馬場中央で早めに追い出すと残り300mから一気に伸びて残り200mで先頭。後続の伸びをぎりぎり抑えての戴冠。スローの展開も生かして見事に粘り切った
ソールオリエンスはいつもより前で進めて直線も良く伸びたが、スローもあって前を交わせず2着まで。しかし力があるところは見せた
ハーツコンチェルトは出遅れて後方も向こう正面で徐々にポジションをあげて4コーナーでは好位。直線外から脚を伸ばして力を見せた

次走へのヒント

• タスティエーラは切れる脚はないが粘れるので、小回りや直線短いコースで先行して粘りこむレースが合う。距離も2400mまでなら問題なし
• ソールオリエンスは末脚を活かすレースが合うので、ある程度控えて早めに流れるレースが理想。器用さを身につければスローでも対応できそう
• ハーツコンチェルトはスタミナあるので、長距離で末脚を活かせる流れが理想。東京コースは合う

来年へのヒント

基本的にレベルの高いレースで実績残してきた馬が実力を発揮する舞台。ただし馬場適性は大切で、末脚が切れないタイプや折り合いに難がある馬は、注意が必要。また騎手との関係も大切で、乗り代わりはマイナスとなることが多い。人気薄の食い込みは毎年あり、ペース次第だが皐月賞上位の先行馬の粘りこみや切れる追い込み馬の末脚には要注意

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