第83回 オークス(2023年)
  5/21 東京 芝2400m 晴・良 18頭

状況

3歳牝馬のクラシック第2弾。ほとんどの馬に初距離の芝2400mで、距離適性も気になるが、この時期は完成度が重要ともいわれる
2歳女王で桜花賞1番の上りで圧勝のリバティアイランドが抜けた1番人気。2番手以下は桜花賞上位馬を中心に混戦
過去10年で1番人気は5勝2着2回3着1回とまずまず。桜花賞上位組が中心も人気どおりには納まらず、先行馬は良績少なく差し馬中心

人気

  1. リバティアイランド(1.4倍):阪神JF、桜花賞とも1番の上りで強い勝ち方。スタートどうか
  2. ハーパー(8.8倍):クイーンC1着。桜花賞は差して4着だが血統的にも距離伸びてよさそう
  3. コナコースト(10.6倍):チューリップ賞、桜花賞ともに2着と上位も、勝ちきれない面あり
  4. ゴールデンハインド(17.6倍):フローラSスローで逃げて1着。距離伸びて良いが勝ちきれない
  5. ソーダズリング(18.9倍):フローラS先行して2着。距離伸びてよさそう
    以下ドゥアイズ(21.6倍)、シンリョクカ(24.4倍)、ペリファーニア(26.8倍)までが40倍以下

パドック

  • リバティアイランド:落ち着いているが適度な気合乗りでクビを使って堂々と歩く。トモの踏み込み力強い
  • ハーパー:適度な気合乗りだが落ち着き目立つ。クビを使って歩きトモの踏み込み力強い
  • ソーダズリング:落ち着いているが気合乗りよく素軽い歩様。トモの踏み込み力強い
  • コナコースト:落ち着いているが適度な気合乗りで時々物見する。トモの踏み込み力強い
  • ドゥアイズ:落ち着いているが適度な気合乗りで集中して歩く。トモの踏み込み力強い
  • ゴールデンハインド:気合乗りよくクビを使って歩く。トモの踏み込み力強い

レース

ほぼ揃ったスタートからドゥアイズ、ミッキーゴージャス、コナコーストなどが後方。内から無理なくライトクオンタムがハナを奪い、イングランドアイズ、ラヴェルなどが先行。ゴールデンハインド、シンリョクカ、さらにスタート決まったリバティアイランドさらにハーパーなどが好位から中団。ヒップホップソウル、ペリファーニア、ソーダズリング、コナコーストなどが中団後方を進み、その後ろにドゥーラ、ミッキーゴージャス、最後方はドゥアイズ、エミュー。最初の直線は集団で進むも、1コーナーから縦長の展開となり、後方は一団。
向こう正面では一列の縦長となるが、1000mは1.00.0と平均ペースで流れる。やや先団の4頭が離し、好位にゴールデンハインド、リバティアイランド、それをマークするようにハーパー。
3コーナーすぎても馬群はあまり詰まらず、先団の4頭とそれ以外がやや離れて4コーナーを回る。

直線に入ってもライトクオンタムが内ラチ沿いで1馬身離して先頭。ラヴェル、イングランドアイズなどが続き、その直後懸命に追うゴールデンハインドに対してその外のリバティアイランドは馬なり。
残り400mでラヴェルがライトクオンタムをかわして先頭。2馬身差で内からヒップホップソウル、馬場中央でイングランドアイズ、リバティアイランドが並んで前を追う。ゴールデンハインドは後退。残り300mでもラヴェルが1馬身差で先頭も、徐々にリバティアイランドが迫ってきて2番手。その後方からはハーパー、シンリョクカなども追ってくる。
リバティアイランドがは追い出すと一気に伸びて、残り200mでラヴェルをとらえて先頭。後方はどんどん離れていく。離れた3番手はヒップホップソウルで、その外にハーパー、シンリョクカ。さらに大外をドゥーラが追いこんでくる。
そのままリバティアイランドは抜けて脚を伸ばし、ぐんぐんと後続を突き放して6馬身差の圧勝。ラヴェルも懸命に粘るが、ゴール直前で差してきたハーパーが交わして2着。さらに外から追いこんできたドゥーラがクビ差まで詰めたが3着。ラヴェルが3/4馬身差4着に粘り、並んでゴールしたシンリョクカが3/4馬身差5着で、ヒップホップソウルがハナ差6着。

リバティアイランドはスタートから好位の内につけ、折り合って追走。直線は馬なりで進出すると、残り400mを切って追い出し、メンバー1番の上り34.0で6馬身突き放す完勝。同世代の牝馬の中では抜けている。
ハーパーはリバティアイランドを前に見る位置でレースを進めるが、4コーナー点前で手ごたえ悪く離される。直線懸命に追うも離れた2着まで。
ドゥーラは後方から4,5番手を追走。直線は外に出して34.1で懸命に追い込みむが、2着にクビ差及ばず3着。

次走へのヒント

  • リバティアイランドは上り良く距離伸びてよいので中距離で活躍しそう。同世代牝馬には敵なく、安定感があり牡馬相手でも通用するか
  • ハーパーは距離伸びて良さが出たが、現状ではやや決め手に欠ける面あり。勝負どころで手ごたえ悪くなるのも気になる
  • ドゥーラは札幌2歳Sを勝った実力馬だが凡走続き、距離延長でよさが出た。東京コースもあっている印象

来年へのヒント

桜花賞組で末脚が良かった馬や人気の馬が中心になるが、他のレースのレベルの評価は必要。フローラSやフラワーCで末脚のよさやしぶとさが見られた馬や、連勝中の馬は要注意。距離が長いので、経験浅い馬は厳しい。またオープン実績は必須。ただし距離実績は1600m以上あればよく、距離適性よりも力の有無が大切

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 3 5 リバティアイランド 牝3 川田 55 2.23.1 栗・中内田 1
2 6 12 ハーパー 牝3 ルメール 55 6 栗・友道 2
3 7 13 ドゥーラ 牝3 斎藤 55 クビ 栗・高橋康 15
4 1 1 ラヴェル 牝3 坂井 55 3/4 栗・矢作 10
5 8 17 シンリョクカ 牝3 吉田豊 55 3/4 美・竹内 7

払戻金

単勝 5 140円 1番人気 馬連 5-12 590円 1番人気
馬単 5-12 680円 1番人気 枠連 3-6 490円 2番人気
3連複 5-12-13 16,840円 53番人気 3連単 5-12-13 34,140円 98番人気
複勝 5 110円 1番人気 ワイド 5-12 300円 1番人気
12 180円 2番人気 5-13 2,610円 27番人気
13 1,090円 15番人気 12-13 8,810円 63番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)