第28回 NHKマイルカップ(2023年)
  5/7 東京 芝1600m 雨・やや重 17頭(1頭取り消し)

状況

3歳マイル王決定戦。短距離得意な馬や、クラシックでは距離が長く合わない馬などが広く集結
マイル以下に実績がある馬中心にいろいろな路線からきており力関係が難しい。前走重賞上位馬が人気も混戦
前走は3歳G1か芝1600m以上の重賞からと傾向は明確だが巻き返しも多く荒れやすい。馬場が良く速い決着になるので脚質は年によりまんべんない

人気

  1. カルロヴェローチェ(5.7倍):ファルコンS鋭い末脚でハナ差2着。展開問わない
  2. エエヤン(5.8倍):中山マイル3連勝で、前走NZT先行抜け出して1 1/4差1着
  3. オオバンブルマイ(6.1倍):前走アーリントンC大外一気で1着。京王杯2歳S1着と東京実績あり
  4. ドルチェモア(7.6倍):デビュー3連勝でサウジRC、朝日杯FSとマイル重賞連勝。NZT逃げて7着
  5. モリアーナ(8.0倍):クイーンC3着、NZT4着とマイル重賞で安定して上位。阪神JF12着がどうか
    以下ダノンタチダウン(9.5倍)、セッション(12.4倍)、ウンブライル(12.9倍)までが20倍以下

パドック

  • オオバンブルマイ:気合乗りよく時々クビ振る。素軽い歩様でトモの踏み込み力強い
  • モリアーナ:落ち着いており適度な気合。伸びやかな歩様でトモの踏み込み深く力強い
  • エエヤン:落ち着いているが気合乗りよくクビを使って前進気勢あり。トモの踏み込み力強い
  • ドルチェモア:落ち着いているが適度な気合乗り。トモの踏み込み深く力強い
  • シャンパンカラー:気合乗りよくクビを使ってキビキビ歩く。トモの送り浅めも踏み込み力強い
  • カルロヴェローチェ:気合乗りよくツル首で歩く。雄大な馬体で腰高な歩様。トモは力強い

レース

ほぼ揃ったスタートだがシャンパンカラー、モリアーナなどがやや後方。前は4,5頭が競り合うが、内からフロムダスクがじわじわ押してハナへ。オールパルフェ、セッションが続き、好位にシングザットソングなど。中団にドルチェモア、タマモブラックタイ、ダノンタッチダウン、さらにエエヤン、カルロヴェローチェなどが続く。後方にショーモン、モリアーナ、シャンパンカラー、さらにオオバンブルマイ、ウンブライルが続き、最後方はナヴォーナ。
600mは34.3とやや重としてはやや速めのペース。向こう正面は全体的に縦長の形で進む。

3コーナーから各馬がペースを上げて馬群が詰まってくる。4コーナーはやや広がるが、縦長のまま4コーナーを回り直線へ。
直線に入ってフロムダスクが内で1馬身差先頭でオールパルフェが続くが、後続は馬場の良い外目に出す。先団は大きく横に広がり、残り400mでタマモブラックタイが抜け出して先頭。外からダノンタッチダウンが並びかけてくる。さらに外からはシャンパンカラーが伸びてきて、さらに外からはオオバンブルマイも脚を伸ばしてくる。
残り300mを切ってタマモブラックタイを交わしてダノンタッチダウンが先頭。さらに外からシャンパンカラー、オオバンブルマイが並びかけてくる。
残り200mを切って先頭のダノンタッチダウンにシャンパンカラー、オオバンブルマイが並びかけ、3頭のマッチレースに。残り100m手前でシャンパンカラーが内のダノンタッチダウンを交わして先頭に立ち、ダノンタッチダウンはいっぱい。代わって外からオオバンブルマイが2番手に上がる。その後方からはカルロヴェローチェも差してくるが、大外を一気にウンブライルが差を詰めてくる。
残り50mでシャンパンカラーが1馬身ほど抜けて先頭。2番手のオオバンブルマイも懸命に前を追うが、外から一気にウンブライルが伸びてきて、ゴール直前でオオバンブルマイを交わして2番手。さらにシャンパンカラーに迫るが、アタマ差抑えてシャンパンカラーが1着。ウンブライルが2着で、1 1/4差でオオバンブルマイが3着。ダノンタッチダウンが4着に粘り、最後に差を詰めてきたカルロヴェローチェがハナ差5着。

シャンパンカラーはやや出遅れて後方4番手を追走。4コーナー外目から直線は馬場の良い外を差してきて2位タイの上りで1着。常に安定した上りで強い勝ち方。
ウンブライルは下げて後方2番手から。直線は大外から末脚にかけ、1番の上りで一気に追いこむもアタマ差2着と惜敗。
オオバンブルマイは後方3,4番手を追走。4コーナー外に膨れるも前のシャンパンカラーを追う。最後は2着馬に差されるも力は出した。

次走へのヒント

  • シャンパンカラーは長くいい脚を使い、東京マイルは3戦3勝と現状では最も合う。末脚も良く、馬場悪化も問題なし
  • ウンブライルは1番の末脚で惜しい2着だが、末脚の切れは1級品でやや重も問題なし。ブリンカーで集中できているのも勝因の一つ
  • オオバンブルマイは1着馬と同じ上りを使い、道中の位置取りと追い出すタイミングの差だけで力差はない。1400~1600mが合う印象

来年へのヒント

馬場が良く時計が早くなるので、1400m以上のOP実績があり、持ちタイムが良い馬と末脚が鋭く前走の上がりのタイムがよい馬に注意。なおNZT1着馬は、2着以下との着差が大きく、底を見せていないなど成長が期待できる場合は注意が必要だが、直結しない。2,3着馬で特に東京実績がある馬は要注意。前走重賞を人気で負けていた馬にも注意が必要。ペースは極端には速くならないが、末脚鋭い差し馬が有利。

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 6 11 シャンパンカラー 牡3 内田 57 1.33.8 美・田中剛 9
2 2 3 ウンブライル 牝3 横山武 55 アタマ 美・木村 8
3 5 10 オオバンブルマイ 牡3 武豊 57 1 1/4 栗・吉村 3
4 8 18 ダノンタッチダウン 牡3 川田 57 1 1/4 栗・安田隆 6
5 7 15 カルロヴェローチェ 牡3 レーン 57 ハナ 栗・須貝 1

払戻金

単勝 11 2,220円 9番人気 馬連 3-11 12,990円 50番人気
馬単 11-3 30,450円 112番人気 枠連 2-6 9,690円 28番人気
3連複 3-10-11 27,690円 106番人気 3連単 11-3-10 260,760円 929番人気
複勝 11 490円 9番人気 ワイド 3-11 3,310円 44番人気
3 390円 8番人気 10-11 2,680円 34番人気
10 270円 3番人気 3-10 1,760円 21番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)