第83回 桜花賞(2023年)
  4/9 阪神 芝1600m 晴・良 18頭

状況

牝馬クラシックの第1弾。この時期のマイル戦は、距離適性はあまり関係ないがマイル実績は必要。
阪神JF圧勝のリバティアイランドが圧倒的な1番人気。2番手以降はやや混戦。
3枠から外の連対馬が多く、特に7or8枠は過去10年で7頭連対。差し追込脚質が毎年連対する。

人気

  1. リバティアイランド(1.6倍):阪神JF1番人気2 1/2馬身差圧勝。末脚良く成績安定。休み明け
  2. ライトクオンタム(8.0倍):デビュー2連勝中で、シンザン記念は牡馬相手に後方から差し切る
  3. ハーパー(8.7倍):クイーンC中団から差して1着。距離伸びてよさそうだがマイルも対応
  4. ドゥアイズ(12.0倍):1勝馬だが阪神JF3着、クイーンC2着など重賞で常に上位
  5. ペリファーニア(17.6倍):キャリア2戦だがチューリップ賞3着と好走
    以下コナコースト(18.4倍)、モズメイメイ(27.8倍)までが30倍以下

パドック

  • リバティアイランド:落ち着いているが適度な気合でクビを使って素軽い歩様。トモの踏み込み深い
  • ハーパー:落ち着いて素軽い伸びやかな歩様。クビを使ってトモの踏み込み力強い
  • ペリファーニア:落ち着いているが適度な気合でクビを使ってリズミカルな歩様。トモの踏み込み力強い
  • コナコースト:落ち着いていて適度な気合乗りでトモの踏み込み力強い
  • ドゥアイズ:適度な気合乗りで厩務員に甘えるように歩く。トモの踏み込み力強い
  • シンリョクカ:ややテンション高めで小脚を使う。やや細く見せ、トモの送りは浅め

レース

ほぼ揃ったスタートだがドゥーラ、リバティアイランド、キタウイングなどが1,2馬身出遅れ。押してモズメイメイがハナへ。コナコースト、トーセンローリエが続き、好位にシングザットソング、ペリファーニア。中団にライトクオンタム、ハーパー、ドゥアイズなどがいて、その後ろにシンリョクカ。後方にラヴェル、リバティアイランド、ドゥーラなどで、最後方がジューンオレンジ。

600mは34.0と平均やや速めのペースで、かなりの縦長で向こう正面を進むが、3コーナーから徐々に馬群が詰まってくる。しかし縦長のまま4コーナーを回って直線へ。

直線に入ってモズメイメイが2馬身先頭も、コナコーストが外からじりじりと差を詰めてくる。その後ろにトーセンローリエ、シングザットソングが並ぶが、外からペリファーニアが伸びてくる。リバティアイランドは後方3番手で外に出す。
先頭のモズメイメイの脚色が怪しくなり、コナコーストが並びかけてきて、残り300mでコナコーストが交わして先頭。その後ろ外からペリファーニアが3番手に上がってくる。そこからペリファーニアが差を詰めてきて、残り200mでモズメイメイを交わし、コナコーストに1馬身差まで迫る。リバティアイランドは大外を一気に伸びてきて、残り200mでは中団8,9番手。
先頭のコナコーストにペリファーニアが迫り、残り150mでは並びかける勢い。しかしコナコーストも粘って先頭を譲らない。そこにぐんぐんと外からリバティアイランドが迫ってきて、残り100mで3番手に上り、前を追う。
残り100mを切って先頭のコナコーストと2番手ペリファーニアは3/4馬身差で脚色が一緒になり、並んでゴールを目指すが、そこにムチも入れずに一気の末脚でリバティアイランドが迫り、残り50mを切って内の2頭をまとめて抜き去ると、3/4馬身差をつけて1着でゴール。2着にコナコーストが粘り、最後は再び差を詰めるもクビ差3着にペリファーニア。
最後に伸びてきたハーパーがやや離れて4着に入り、さらに1/2馬身差でドゥアイズが5着。

リバティアイランドはスタート一息で行く気を見せず後方3番手。しかし直線で追い出されると大外を一気に伸びて、唯一32秒台の32.9の末脚で差し切る。力の違いを見せつける結果となった。
コナコーストは、気合をつけると2番手を追走。直線で早めに追い出し先頭に立つと、最後まで脚を使って粘るが、ゴール直前で差される。
ペリファーニアは外から押して好位を取ると折り合って5番手を追走。直線遅れて追い出すと一気に伸びて先頭をうかがうも、最後まで2着馬を交わせず。ハーパーは中団からじりじり伸びたが4着まで。ドゥアイズは後方内から差を詰めるも5着が精いっぱい。

次走へのヒント

  • リバティアイランドは行き脚つかず後方一気の脚で差し切る。安定した末脚で折り合い問題なく、距離延長も苦にしない印象
  • コナコーストは2番手から長く脚を使う。ただし切れる脚はなく粘るタイプなので、距離に限界がある可能性もある
  • ペリファーニアは好位から長く脚を使い、最後もあきらめず差を詰める。レースぶりからは距離伸びてよさそう

来年へのヒント

トライアル、前哨戦で、どれがレベルが高かったかの判定が必要だが、チューリップ賞組が基本。近年は阪神JFやクイーンCで強いパフォーマンスを見せて間隔をあけた方がよい傾向。また3枠から外の好走率が高いが、内が伸びる馬場は要注意。上りの切れる馬と長く脚を使う馬が上位に来やすく、マイルの好走歴は必須。牡馬相手の重賞好走も評価が必要。

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 2 3 リバティアイランド 牝3 川田 55 1.32.1 栗・中内田 1
2 5 9 コナコースト 牝3 鮫島駿 55 3/4 栗・清水久 6
3 7 14 ペリファーニア 牝3 横山武 55 クビ 美・鹿戸 5
4 3 5 ハーパー 牝3 ルメール 55 1 3/4 栗・友道 3
5 2 4 ドゥアイズ 牝3 吉田隼 55 1/2 栗・庄野 4

払戻金

単勝 3 160円 1番人気 馬連 3-9 1,280円 5番人気
馬単 3-9 1,520円 5番人気 枠連 2-5 1,160円 6番人気
3連複 3-9-14 4,750円 13番人気 3連単 3-9-14 13,220円 27番人気
複勝 3 110円 1番人気 ワイド 3-9 560円 4番人気
9 310円 5番人気 3-14 570円 5番人気
14 330円 6番人気 9-14 2,540円 25番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)