第67回 大阪杯(2023年)
  4/2 阪神 芝2000m 晴・良 16頭

状況

春の古馬中距離G1として2017年に昇格。G2時代から天皇賞(春)のトライアルとして実力馬が参戦していたが、フルゲートにはなりにくい
ドバイに遠征する馬が多くやや手薄なメンバーも、昨年の2冠牝馬スターズオンアースなどG1馬5頭参戦で混戦
昨秋のG1からの休み明け、あるいは中山記念、京都記念、金鯱賞経由が中心。比較的固く収まることが多く、1、2番人気どちらかは来る

人気

  1. スターズオンアース(3.4倍):昨年の2冠牝馬だが秋華賞は差して届かず。ケガで休み明けも仕上げ良い
  2. ジャックドール(3.6倍):昨年金鯱賞、札幌記念と芝2000mG2を勝利。G1は4着までも展開合う
  3. ヴェルトライゼンデ(6.6倍):昨年JC好位から1差3着。前走日経新春杯制して上り調子
  4. ヒシイグアス(8.1倍):中山記念連覇。昨年の宝塚記念2着などG1でも好走
  5. ジェラルディーナ(8.5倍):昨年エリザベス女王杯制し、有馬記念3着と力ある
    以下マリアエレーナ(12.2倍)、ノースブリッジ(15.8倍)までが30倍以下

パドック

  • ジャックドール:前進気勢あり適度な気合で落ち着きあり。トモの踏み込み深い
  • スターズオンアース:素軽い歩様で気合乗り良い。トモの踏み込み力強い
  • マテンロウレオ:落ち着いているが適度な気合乗り。素軽い歩様でトモ力強い
  • ヴェルトライゼンデ:気合乗りよく素軽い歩様でクビを使って歩く。トモの踏み込み力強い
  • ジェラルディーナ:気合乗りよくテンション高め。トモの送り浅めも力強い
  • ヒシイグアス:気合乗りよく素軽い歩様。トモの踏み込み深い

レース

ほぼそろったスタートだがヴェルトライゼンデは2馬身ほど出負け。好スタートのジャックドールがすんなり前へ行き、内からノースブリッジ、マテンロウレオなどが続くが、外からノースザワールドが押して前へ。しかし1コーナーでジャックドールが1馬身抜けて先頭に立ち、ノースザワールドが2番手。マテンロウレオ、ダノンザキッドが続く。ヒシイグアス、ノースブリッジ、ポタジェが好位で、中団にヴェルトライゼンデ、マリアエレーナなどで、後方にスターズオンアース、ジェラルディーナ、さらにラーグルフなどが続き、最後方は大きく離れてワンダフルタウン。
向こう正面はややばらけて縦長の隊列で進む。1000mは58.9と平均ペース。
3コーナー手前から後方の馬たちが徐々にペースを上げて、馬群が詰まってくる。4コーナーではやや馬群が一団となってきて、やや広がって直線へ。

馬なりで直線に入ったジャックドールは、後続を余裕の脚色で2馬身離して先頭。残り300mで2番手のマテンロウレオに、外からダノンザキッドが並びかけて並んで2番手でジャックドールを追う。内ラチ沿いにノースブリッジが4番手で、馬場中央でヒシイグアスが続き、その外にヴェルトライゼンデだが伸び一息。
2番手争いのマテンロウレオの脚色悪くなり、ダノンザキッドが2番手に上がる。
残り200mでジャックドールは脚を伸ばして先頭。2馬身差でダノンザキッドが続き、1/2馬身差でマテンロウレオが3番手。ノースブリッジが4番手で、マリアエレーナ、ヒシイグアス、さらに外から伸びてきたスターズオンアースが並んで前を追う。
そのままジャックドールは脚を伸ばし、ダノンザキッドはなかなか差を詰められない。そこに外からスターズオンアースが一気に差を詰めてきて、残り100mで3番手に上がる。先頭のジャックドールの脚色が鈍り、残り50mで2番手のダノンザキッドが1馬身差まで差を詰めてくるが、そこにスターズオンアースが迫り、ゴール直前でダノンザキッドを交わすと、ジャックドールに並びかけたところがゴール。
写真判定の結果、ハナ差でジャックドールが残して1着。2着がスターズオンアースで、最後まで脚を伸ばしたダノンザキッドがクビ差で3着。2馬身差で内のマテンロウレオが4着で、馬場中央から脚を伸ばしたマリアエレーナが5着。さらに差なくジェラルディーナ、ヒシイグアスが続く。

ジャックドールは好スタートからうまくペースを落とさずに逃げると、4コーナーで突き放し直線も脚を伸ばす。最後は詰められたが、ぎりぎり残して戴冠。展開合い、休み明けのローテーションも良かった印象。
スターズオンアースはスタート今一つで後方を追走し、直線はやや外目から鋭い末脚で惜しい2着。1頭だけ違う脚を見せ、力がある。
ダノンザキッドは好位から長く脚を使い、最後は鋭い末脚に差されたが力があるところを見せた。

次走へのヒント

  • ジャックドールは絶妙な逃げで、コース、距離とも最適な印象。脚質からも直線の短い2000mでは好走期待できる。特に休み明けは良い
  • スターズオンアースはスタートは今一つだが、それを補う末脚があり、2000m以上の中距離で直線長いコースが最適な印象
  • ダノンザキッドはややムラ駆けで勝ちきれない面あるが、安定感ありマイルから2000mで期待できる。叩き良化型の印象

来年へのヒント

ペースにもよるが、基本的に力がある馬が上位に来る印象で、G1で5着内の実績と距離実績は必要。近走の重賞実績では、ローカルや京都などの平坦コースよりも、坂のあるコースでの良績が大切で金鯱賞が有力。スローになりやすく、先行馬と長く脚を使う差し馬が有利

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 5 9 ジャックドール 牡5 武豊 58 1.57.4 栗・藤岡 2
2 6 11 スターズオンアース 牝4 ルメール 56 ハナ 美・高柳瑞 1
3 7 13 ダノンザキッド 牡5 横山和 58 クビ 栗・安田隆 10
4 4 7 マテンロウレオ 牡4 横山典 58 2 栗・昆 8
5 1 2 マリアエレーナ 牝5 浜中 56 3/4 栗・吉田 6

払戻金

単勝 9 360円 2番人気 馬連 9-11 830円 1番人気
馬単 9-11 1,580円 1番人気 枠連 5-6 740円 1番人気
3連複 9-11-13 8,980円 26番人気 3連単 9-11-13 31,240円 94番人気
複勝 9 150円 2番人気 ワイド 9-11 370円 1番人気
11 150円 1番人気 9-13 1,760円 20番人気
13 510円 8番人気 11-13 1,900円 22番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)