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状況

古馬中長距離G1の最後を飾るレース。ファン投票上位で選ばれた馬を中心に、1年を締めくくる
3歳馬の天皇賞（秋）勝ちイクイノックスとグランプリ連勝を目指す春G1 2勝タイトルホルダーの2頭が中心
小回りの2500mと特殊なコースで、G1常連組は歴戦の疲れが残っていることもあり、意外な馬が来て荒れることも多い

人気

1. イクイノックス（2.3倍）：皐月賞、ダービー2着も好メンバーの天皇賞（秋）を勝つ。中山はどうか
2. タイトルホルダー（3.6倍）：天皇賞(春)、宝塚記念勝ち古馬最強の評価。凱旋門賞大敗の影響どうか
3. ジェラルディーナ（7.4倍）：オールカマー、エリザベス女王杯と連勝。良血で母子制覇を目指す
4. ヴェラアズール（10.0倍）：ジャパンCを狭いところから抜けて1着。芝では底を見せていない
5. エフフォーリア（10.1倍）：昨年G1 3勝で年度代表馬。今春はG1で大敗続き。復活なるか
   以下ボルドグフーシュ（14.1倍）、ジャスティンパレス（18.9倍）までが30倍以下

パドック

• イクイノックス：落ち着いて素軽い歩様。クビを使ってゆったり歩きトモの踏み込み深い
• エフフォーリア：クビを使ってきびきびと素軽い歩様。トモの踏み込み深い
• タイトルホルダー：適度な気合乗りで落ち着いた歩様。トモの送り浅めも力強い
• ボルドグフーシュ：気合乗りよくクビを使って元気で素軽い歩様。脚長く雄大な馬体でトモの踏み込み力強い
• ヴェラアズール：落ち着いているが適度な気合乗り。トモの踏み込み力強い
• ジェラルディーナ：気合乗りよくテンション高めも前走より良い。トモの送り浅めも力強い

レース

ややバラついたスタートからアカイイト、ボルトグフーシュが2馬身、ジェラルディーナが3馬身出遅れ。好スタートからタイトルホルダーが懸命に押して前へ行きハナへ。ブレークアップ、ディープボンド、ジャスティンパレスなどが続き、中団にイズジョーノキセキ、エフフォーリア、ポタジェなど。さらにイクイノックス、ウインマイティーがいて、その後方にポタジェ、ヴェラアズールなど。出遅れたジェラルディーナ、ボルトグフーシュが続き、最後方はアカイイト。
最初の直線はタイトルホルダーが2馬身ほど離して逃げ、2,3頭が横に広がる形で縦長で進む。馬順は変わらず、淡々と各馬ばらけた形で、1000mは1.01.2と落ち着いた流れ。

向こう正面でもタイトルホルダーが3馬身ほど離して逃げ、その後ろはやや縦長で一団。最後方のアカイイトは4馬身ほど離れる。3コーナー手前でイクイノックスがやや行きたがるのを抑える。後方の馬が進出を開始すると、横に広がって馬群が詰まってくる。3コーナーから馬群が一気に詰まり、外からイクイノックスが上がっていく。4コーナー手前で先頭のタイトルホルダーにディープボンドやエフフォーリアが並びかけると、外からイクイノックスも早くも並んできて、4コーナーは大きく横に広がって回り直線へ。

直線に入るとタイトルホルダーが先頭も、ディープボンド、エフフォーリア、ジャスティンパレスなどの先行勢の脚色が鈍り。代わって外からイクイノックスが伸びてきて、残り200m手前でタイトルホルダーを交わして先頭に立つ。さらに先行勢の外からボルドグフーシュが伸びてくる。残り150mでイクイノックスが3馬身ほど抜けて先頭。ボルトグフーシュが馬群を交わして2番手に上がる。

そのままイクイノックスは脚を伸ばすと後続を突き放し、最後はムチも入れずに余裕の脚色で先頭ゴール。2番手のボルトグフーシュはゴール前で伸びてイクイノックスとの差を詰め、1番の上り35.2で2 1/2馬身差2着。後方から外を追いこんできたジェラルディーナが、ゴール前で内の馬を交わして1 1/2馬身差3着。
内で伸びてきたイズジョーノキセキがジェラルディーナには交わされるも4着。その内で粘ったエフフォーリアは5着。

イクイノックスは中団外を進み、向こう正面ではやや掛かるも抑え込む。3～4コーナーでは外から一気に進出し、4コーナーでは先頭に並びかける。直線に入ってすぐに先頭に立つと一気に抜け出し、最後は抑える余裕で強い勝ち方。
ボルドグフーシュは出遅れて後方から。3コーナーからイクイノックスを追って進出すると4コーナーでは1馬身差。直線はいったん離されるも、最後は詰め寄って2 1/2差2着。
ジェラルディーナは出遅れて後方。直線は進路を探しながら内から外に出し差を詰めるも3着まで。

次走へのヒント

• イクイノックスはやや折り合いを欠く場面があったが、早めに進出すると一気に抜け出し最後は抑える強い勝ち方。末脚良く距離も問題なし
• ボルトグフーシュは1番の上りで末脚良くスタミナあり距離伸びて良い。勝ち馬には一瞬で離され、やや器用さに欠ける印象で勝ちきれない
• ジェラルディーナは大きく出遅れて後方からも末脚を発揮して3着。スムーズならさらに僅差まで持ち込めたか

来年へのヒント

格よりも、現在の勢いといかに疲れの少ない状態で臨めるかが、特に力が接近しているメンバーでは大事。秋2～3戦目が良績で、G2連対+G1好走が理想。G1連戦は秋2戦目。また近走2400m前後のG2で実績ある馬には注意が必要。

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