第39回 フェブラリーステークス(2022年)
  2/20 東京 ダート1600m 小雨・重 16頭

状況

今年最初のG1レースで、上半期のダートNo.1決定戦
有力馬は海外遠征で回避。JBCスプリント圧勝のレッドルゼル、連覇狙うカフェファラオなどが人気も混戦
スタートが芝で外枠ほど芝の部分を多く走ることもあり、外枠やや有利。近10年も勝ち馬は5頭が12番より外。残り4頭は4番以内と極端

人気

  1. レッドルゼル(3.9倍):JBCスプリント3差圧勝で昨年4着。東京得意もマイル実績なし
  2. カフェファラオ(5.1倍):昨年1着で東京マイル3戦3勝。近1年3戦すべて着外でチャンピオンズC11着
  3. アルクトス(7.0倍):さきたま杯、南部杯と地方重賞連勝中。フェブラリーSは2年連続9着
  4. ソダシ(8.2倍):昨年桜花賞、札幌記念1着。ダート血統もチャンピオンズC12着
  5. テイエムサウスダン(8.9倍):兵庫GT、根岸S連勝中。1400m得意だがマイル2戦とも着外
    以下ソリストサンダー(9.0倍)、インティ(17.5倍)、エアスピネル(17.9倍)までが20倍以下

パドック

  • レッドルゼル:落ち着いてクビを使いリズミカルな歩様。トモの踏み込み深い
  • ソリストサンダー:適度な気合乗りでクビを使ってキビキビ歩く。トモの踏み込み深い
  • テイエムサウスダン:落ち着いているが気合乗りよい。トモの踏み込み深く力強い
  • ソダシ:気合乗りよくややテンション高め。トモの送り浅めも踏み込み力強い
  • アルクトス:適度な気合で落ち着きあり、リズミカルな歩様でトモも力強い
  • カフェファラオ:適度な気合乗りで前進気勢示す。雄大な馬体でトモの送り浅めも踏み込みは力強い

レース

ほぼ揃ったスタートからテイエムサウスダンが好スタートで抜ける。しかし内から押してサンライズホープが先頭で、ダイワキャグニー、ソダシが続く。いったん下げたテイエムサウスダンだが、再び外から先頭を奪い返し、3コーナー手前でハナに立つ。ソダシ、サンライズホープが続き、カフェファラオも先団。その後ろにアルクトス、ソリストサンダー、レッドルゼル。中団後方にタイムフライヤー、スワーヴアラミス、ミューチャリーなどがいて、インティ、テオレーマ、エアスピネルなどが後方。最後方がサンライズノヴァ。
600mは34.5と重馬場にしては平均やや遅めのペースで、やや縦長の体勢で進む。

3コーナーから徐々に馬群が詰まり、一団となって4コーナーを回る。
直線に入って1馬身差でテイエムサウスダンが先頭。1馬身差の外にソダシで、カフェファラオが続き、その直後にアルクトス、ソリストサンダー。残り400mを切っテイエムサウスダンがやや抜けて先頭で、2番手にソダシ。その内に後退気味でサンライズホープ、外にカフェファラオだが、カフェファラオの手応えがいい。残り300mでカフェファラオがソダシを交わして2番手に上り、テイエムサウスダンとの差を詰める。

残り200mでカフェファラオがテイエムサウスダンを交わして先頭。1馬身半差で3番手のソダシが懸命に前を追い、4番手は2馬身離れてソリストサンダー。さらにアルクトス、タイムフライヤーがその後ろで前を追う。
残り100mでカフェファラオは1馬身差で先頭でさらに脚を伸ばす。テイエムサウスダンとソダシの1馬身半差は変わらず、4番手のソリストサンダーがじりじりと差を詰めてくる。
しかし重馬場もあって各馬の位置関係は変わらず、先頭のカフェファラオは力強く脚を伸ばすと、最後は2 1/2馬身差をつけて1着でゴール。2着はテイエムサウスダンが懸命に粘り、ソダシは最後まで前を追うが1/2馬身差の3着まで。さらにじりじりと伸びたソリストサンダーがクビ差まで迫るが4着。タイムフライヤーが5着に入り、伸び一息のレッドルゼルは6着まで。

カフェファラオは先行して外から脚を伸ばし強い勝ち方。東京のマイルは4戦4勝と安定して力を発揮。他のコースのレースぶりと大きく異なり、このコースでの強さは特筆できる。
テイエムサウスダンは途中から逃げて粘る。距離を克服した感もあるが、重馬場に助けられた面も大きいか。
ソダシは先行して粘りダートでも力があるところを見せた。最後まで伸びており距離も合う印象。ソリストサンダーは位置取りの差があるが良馬場の方が向くか。

次走へのヒント

  • カフェファラオは休み明けと東京マイルは走るので、この条件なら確実に好走。条件が変わった際は現状ではどうか
  • テイエムサウスダンはマイルでも対応できるがG1ではやや足りない印象。距離は1400mが合う
  • ソダシはダート2戦目でうまく対応できたが、牡馬混合G1では足りないか。芝・ダート問わずマイルが最も合う印象

来年へのヒント

格よりも調子だが、1600mよりも長い距離で実績がある馬の好走確率が高い。ただしダート重賞、特に東京で3着以内の好走歴は必要。なお近年はペース上がることが多く、差し馬有利。ただし重は先行有利。枠は芝を走る距離が長い外か経済コースの内が有利。

着順

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 3 6 カフェファラオ 牡5 福永 57 1.33.8 美・堀 2
2 8 15 テイエムサウスダン 牡5 岩田康 57 2 1/2 栗・飯田雄 5
3 6 11 ソダシ 牝4 吉田隼 55 1/2 栗・須貝 4
4 7 13 ソリストサンダー 牡7 戸崎 57 クビ 栗・高柳大 6
5 4 7 タイムフライヤー 牡7 横山武 57 1 1/4 栗・橋口 15

払戻金

単勝 6 510円 2番人気 馬連 6-15 2,640円 8番人気
馬単 6-15 4,690円 13番人気 枠連 3-8 700円 2番人気
3連複 6-11-15 16,200円 53番人気 3連単 6-15-11 76,940円 240番人気
複勝 6 230円 2番人気 ワイド 6-15 1,230円 9番人気
15 310円 5番人気 6-11 1,980円 23番人気
11 410円 7番人気 11-15 3,830円 46番人気

(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)