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第62回 宝塚記念(2021年)

6/27 阪神 芝2200m 晴・良 13頭

 

上半期の古馬中距離のチャンピオンを決める、夏のグランプリ。3歳馬の参戦は少なく、季節柄フルゲートにもなりにくい
G1馬は3頭で頭数も少ない中で、人気は実力ある牝馬3頭。天気が微妙で重馬場の巧拙が人気にも微妙に反映したか。
以前は天皇賞(春)、鳴尾記念(4年前までは金鯱賞)が中心も最近は別路線組も多い。比較的固く収まることが多いが、人気馬の思わぬ凡走もある
  1. クロノジェネシス(1.8倍):昨年宝塚記念、有馬記念を勝ちグランプリ3連覇目指す。重得意
  2. レイパパレ(3.5倍):前走無敗で大阪杯を勝ち、重で4馬身差と問題なし。距離延長がどうか
  3. カレンブーケドール(6.7倍):G1で2着3回。前走天皇賞(春)3着と安定して上位の力あり
  4. アリストテレス(9.5倍):昨年菊花賞でクビ差2着。天皇賞(春)は4着も距離短縮で見直しも
  5. キセキ(16.6倍):宝塚記念は2年連続2着。前走香港で4着と勝てないまでも上位
    以下モズベッロ(23.5倍)、ユニコーンライオン(27.8倍)までが70倍以下

カレンブーケドール:落ち着いてクビを使い伸びやかな歩様。毛づや良くトモの踏み込み深い
キセキ:気合乗りよくクビを使って堂々とした伸びやかな歩様。トモの踏み込み深い
レイパパレ:気合乗りよく時々小脚を使う。クビを使って歩きトモは力強い
クロノジェネシス:気合乗りよくテンション高めで時々小脚を使う。トモの送りやや浅めも踏み込み力強い
ユニコーンライオン:落ち着いておりクビを使って歩く。トモの踏み込み力強い
アリストテレス:気合乗りよくややテンション高め。トモの送りは浅めも踏み込み力強い

ほぼ揃ったスタートだがキセキが大きくよれて後方から。内から好スタートのユニコーンライオンがハナで、レイパパレは抑え気味に馬体を離して慎重に2番手。やや離れてクロノジェネシスだが、直線外からキセキが押して3番手に上がってくる。中団にカレンブーケドール、アリストテレスでその後ろにモズベッロ。後方にメロディーレーン、ミスマンマミーアなどで最後方にカデナ。
ユニコーンライオンはスローに落とし、前方は比較的固まり、後方はばらけて縦長の展開。1000mは1.00.0と良ではスローペース。向こう正面は前の8頭が固まって進む。3コーナーで早くも馬群が詰まって横に広がり、4コーナーにかけてペースが上がる。4コーナー手前で各馬手が動き、4コーナーを回る。

直線に入ると、先頭のユニコーンライオンに外からレイパパレが並びかける。2馬身差でクロノジェネシスとキセキが並んで追い比べ。さらに1馬身差でカレンブーケドール。
残り200m手前でレイパパレがユニコーンライオンをいったん交わしてアタマ差前に出るが、すぐにユニコーンライオンも盛り返し、2頭で並んでたたき合いに。そこにキセキを振り切ったクロノジェネシスが伸びてくる。さらに3馬身差でカレンブーケドールもじりじりと脚を伸ばす。
残り200mを切って並んで先頭争いのユニコーンライオンとレイパパレに、一気にクロノジェネシスが迫り、残り100mで一気に交わして先頭。さらにクロノジェネシスは脚を伸ばして突き放していく。そこでレイパパレの脚色が悪くなり、ユニコーンライオンが差し返して2番手に上がる。4番手は5馬身ほど離れカレンブーケドール。
そこから先頭のクロノジェネシスはぐんぐん伸びて一気に突き放し、最後は2 1/2馬身差で1着でゴール。2着争いはレイパパレが3番手になっても粘るが、ユニコーンライオンが譲らず2着で、クビ差3着にレイパパレ。2馬身差4着は最後まで粘ったカレンブーケドールで、さらに2 1/2馬身差5着がキセキ。

クロノジェネシスはレイパパレを2馬身差で見る位置につけて内目を追走。直線まで脚をため、追い出すとじりじり差を詰め、残り100mで先頭に立つと一気に突き放す強い勝ち方。良馬場でも最速の上りで脚を使い、馬場を問わず中距離では現役トップクラスと言える。
ユニコーンライオンはうまくスローで逃げ、直線いったん交わされるも差し返して2着。前走逃げ切って初重賞制覇がフロックでなく、力をつけていることを証明した。
レイパパレは折り合いに気を使いながらうまく先行し、直線いったん先頭も差し返されて3着。距離はやや長い印象だが大きく離されず力は見せた。カレンブーケドールはやや行きっぷり悪く、天皇賞(春)の疲れもあったか。しかし力のあるところは見せた。

クロノジェネシスは馬場状態に関係なく長く脚を使い成績安定。中距離ではトップクラスの力を持つ
ユニコーンライオンは力をつけておりマイペースで逃げればしぶとい。差し返す勝負根性あり中距離で期待できる
レイパパレは最後にいっぱいになり距離は2000mまでが合う印象。しかし大きくは離されず力があることは証明した
カレンブーケドールは安定して上位も決め手なく勝ちきるのは難しい。

近年は大阪杯組が中心になりつつある。天皇賞(春)組は負けていても中距離実績がある馬は注意が必要。G1実績がある馬(牝馬は牝馬G1複数勝ちか牡馬混合G1、G2での連対)で、かつ時計の掛かる馬場に実績がある馬は高く評価する必要がある。
着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 5 7 クロノジェネシス 牝5 ルメール 56 2.10.9 栗・斉藤崇 1
2 1 1 ユニコーンライオン 牡5 坂井 58 2 1/2 栗・矢作 7
3 2 2 レイパパレ 牝4 川田 56 クビ 栗・高野 2
4 7 10 カレンブーケドール 牝5 戸崎 56 2 美・国枝 3
5 8 13 キセキ 牡7 福永 58 2 1/2 栗・辻野 5
払い戻し金
単勝 7
180円(1番人気)
複勝 7
110円(1番人気)
1
350円(7番人気)
2
140円(2人気)
枠連 1-5
3,030円(10番人気)
馬連 1-7
2,780円(9番人気)
馬単 7-1
3,930円(12番人気)
3連複 1-2-7
2,200円(8番人気)
3連単 7-1-2
13,340円(44番人気)
ワイド 1-7
920円(12番人気)
2-7
200円(1番人気)
1-2
1,170円(14番人気)
(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)


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