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第81回 菊花賞(2020年)

10/25 京都 芝3000m 晴・良 18頭

 

3歳牡馬クラシック最後で最長のレース。最も強い馬が勝つとされる。
無敗の2冠馬コントレイルが圧倒的な人気。離れた2番手以降は春の実績馬と上り馬が入り交じり人気も割れぎみ
過去10年で1番人気が5勝と最も勝っているが、5番人気以下が3勝2着5回と人気通りに収まらないことが多い
  1. コントレイル(1.1倍):無敗の2冠馬でダービー3差圧勝。神戸新聞杯2差1着と実績は抜けている
  2. ヴェルトライゼンデ(10.3倍):ホープフルS2着、ダービー3着。神戸新聞杯も2差2着で距離伸びてよいか
  3. バビット(12.5倍):ラジオNIKKEI賞、セントライト記念と逃げて連勝中。コントレイルと未対戦で未知の魅力
  4. アリストテレス(23.0倍):中京2200m2勝Cで神戸新聞杯より好タイムで1着。距離伸びて良さそう
  5. サトノフラッグ(34.9倍):弥生賞1着。皐月賞、ダービー大敗もセントライト記念2着と復活傾向
    以下ヴァルコス(42.2倍)、ディープボンド(51.6倍)、ダノングロワール(64.2倍)までが70倍以下

コントレイル:落ち着いてキビキビとした歩様。毛づやよく踏み込みも深く力強い
ヴェルトライゼンテ:毛づや今一つも気合乗りよくクビを使って歩き、トモの踏み込みも深い
サトノフラッグ:気合乗りよくクビを使って伸びやかな歩様でトモの踏み込み深い
アリストテレス:落ち着いており毛づやの良さ目立つ。トモの踏み込み力強い
ヴァルコス:気合乗りよく元気に歩く。トモの踏み込み力強い
バビット:落ち着いており素軽い歩様でトモの踏み込み力強い

ややばらついたスタートからバビットが前に行くが、外から押してキメラヴェリテがハナに立ち3馬身ほど離す。バビットが2番手で、好位にガロアクリーク、ディープボンド。その後ろ中団前方にコントレイル、アリストテレス。その直後にヴェルトライゼンデ、サトノインプレッサ、ブラックホール。後方にサトノフラッグ、ロバートソンキー、ヴァルコスなど。ビターエンダーが最後方。最初の直線はかなりばらけた縦長で、皆中央より外に持ち出すが、ヴァルコスだけが内ラチ沿いで一気にポジションを上げる。
1000mは1.02.2と落ち着いたペース。コントレイルはやや行きたがる素振りで、馬の後ろに入れて落ち着かせようとする。
馬群は1コーナーで内ラチ沿いにとりつき、キメラヴェリテが3馬身ほど離してばらけた縦長は変わらず。向こう正面で前方と後方がばらけた縦長で各馬折り合うも、コントレイルは相変わらず行きたがり、その外1/2馬身差でアリストテレスがぴったりマーク。3コーナー手前で後方の馬が押して馬群がまとまってきて、3コーナーからの坂の下りで一気に馬群がひとかたまりに。4コーナーでバビットが外を回って先頭に立ち、大きく横に広がり直線へ。

直線は各馬大きく横に広がり、先頭のバビットは馬場中央で、1馬身差外にガロアクリーク、ディープボンド。さらにその外に1馬身差で早くもコントレイルが迫り、さらに1馬身差でアリストテレスがマーク。そこからコントレイル、つれてアリストテレスが伸びてきて、残り300m手前で内のディープボンド、さらに脚色衰えたバビット、ガロアクリークをとらえて、2頭で先頭に立つ。その後方は2馬身以上離れる。
そこからコントレイルが末脚を伸ばすがいつもの伸びはなく、外のアリストテレスもクビ差でぴったりついてくる。そのまま2頭で抜け出すが、唯一ディープボンドだけがついてきて、アリストテレスから1馬身差で続く。
残り200mを切ってコントレイルにアリストテレスが並びかけるが、そこからコントレイルが粘りを見せ、再びクビ差ほどに広げる。そこからは2頭のマッチレースとなり、1/2馬身からクビ差ぐらいで2頭の壮絶な叩き合い。ゴール前で再びアリストテレスが少し差を詰めてくるが、コントレイルも粘って抜かせず、結局そのままコントレイルが1着でゴールし、アリストテレスはクビ差2着。
3番手はディープボンドが懸命に粘るが、ブラックホールを引き連れて追い込んできたサトノフラッグがゴール着前で交わして3 1/2差3着。クビ差4着がディープボンドで、さらにクビ差5着がブラックホール。

コントレイルは最初の直線で行きたがると向こう正面までずっと掛かり、福永騎手が懸命になだめる。4コーナーで前を射程圏に入れ、直線抜け出しを図るが折り合いを欠いた影響かいつもの伸びなく、それでも底力でアリストテレスを抑えて無敗の3冠を達成。
アリストテレスはスタート直後からコントレイルの1/2馬身後ろ外についてプレッシャーを掛けコントレイルをエキサイトさせる。それでコントレイルの末脚の伸びを抑えるルメール騎手の作戦ははまったが、最後まで交わせず惜しい2着。
サトノフラッグは後方から直線に賭けてよく追い込んだが離れた3着まで。ディープボンドは先行勢で唯一残ったが最後はいっぱいで交わされ4着。

コントレイルは底力あり中長距離では世代No.1。長距離では折り合いに若干不安あり、中距離が向く
アリストテレスはスタミナあり長距離向き。中距離では勝ちきれないが長距離は力上位
サトノフラッグは春は力を出せなかったが実力上位。中長距離で活躍期待できる

基本的に神戸新聞杯組が中心になり、セントライト記念組は上位のダービー出走馬に注意。夏に2勝Cを勝った馬は、2000mを超える距離で速い時計を持たなければ疑う必要あり。夏に重賞を使うのは権利取りが目的だと、秋に厳しくなることも多い。

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 2 3 コントレイル 牡3 福永 57 3.05.5 栗・矢作 1
2 5 9 アリストテレス 牡3 ルメール 57 クビ 栗・音無 4
3 5 10 サトノフラッグ 牡3 戸崎 57 3 1/2 美・国枝 5
4 4 8 ディープボンド 牡3 和田竜 57 クビ 栗・大久保 7
5 7 15 ブラックホール 牡3 藤岡佑 57 クビ 美・相沢 14
払い戻し金
単勝 3
110円(1番人気)
複勝 3
110円(1番人気)
9
350円(4番人気)
10
360円(6人気)
枠連 2-5
510円(2番人気)
馬連 3-9
910円(3番人気)
馬単 3-9
1,010円(3番人気)
3連複 3-9-10
3,810円(10番人気)
3連単 3-9-10
8,740円(21番人気)
ワイド 3-9
530円(3番人気)
3-10
550円(4番人気)
9-10
2,780円(24番人気)
(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)


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