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第61回 宝塚記念(2020年)

6/28 阪神 芝2200m 曇り・やや重 18頭

 

上半期の古馬中距離のチャンピオンを決める、夏のグランプリ。3歳馬の参戦は少なく、季節柄フルゲートにもなりにくい
久々のフルゲートでG1馬は過去最高の8頭出走。実力馬は間隔が空いている馬多く、馬場状態も微妙で混戦模様。
以前は天皇賞(春)、鳴尾記念(4年前までは金鯱賞)が中心も今年は別路線が多い。比較的固く収まることが多いが、人気馬の思わぬ凡走もある
  1. サートゥルナーリア(2.4倍):昨年無敗で皐月賞勝ち。昨秋不振も前走金鯱賞圧勝で復活
  2. クロノジェネシス(4.1倍):G1勝ちは昨年の秋華賞のみも前走大阪杯2着と力あり重得意
  3. ラッキーライラック(4.9倍):前走大阪杯先行抜け出しで勝ってG1 3勝。重い馬場も合う印象
  4. ブラストワンピース(9.9倍):2年前の有馬記念を勝ち時計掛かる馬場合う印象
  5. グローリーヴェイズ(10.7倍):昨年天皇賞(春)2着で香港ヴァーズ制覇。半年ぶりがどうか
    以下キセキ(14.2倍)、ワグネリアン(19.8倍)、スティッフェリオ(53.7倍)までが80倍以下

サートゥルナーリア:落ち着いてクビを使いリズミカルで伸びやかな歩様。トモの踏み込み深い
キセキ:気合乗りよくクビを使って堂々とした伸びやかな歩様。毛づやよくトモも力強い
ラッキーライラック:気合乗りよく堂々とした歩様。トモの踏み込み深い
ブラストワンピース:気合乗りよくツル首でテンション高め。トモの踏み込み力強い
クロノジェネシス:ややテンション高めで時々小脚を使うが落ち着きあり。トモは力強い
スティッフェリオ:ややこじんまりした印象も気合乗りよくトモの踏み込み力強い

ほぼ揃ったスタートだがアフリカンゴールド、メイショウテンゲン、キセキ、カデナが後方。内から押してトーセンスーリヤがハナへ。ワグネリアン、ダンビュライトなどが先行し、好位にラッキーライラック、外から押してブラストワンピース。中団にクロノジェネシス、スティッフェリオ、サートゥルナーリアなどがいて、さらにモズベッロ。後方にグローリーヴェイズ、キセキ、メイショウテンゲンなどがいて、最後方はカデナ。
縦長の隊形で進み、1000mは1.00.0とやや重では平均ペース。向こう正面も縦長で進むが、キセキが後方から外を通って徐々にポジションを上げていく。3コーナーで早くも馬群が詰まってきて、4コーナーにかけて外を通ってクロノジェネシス、さらに続いてキセキが一気にポジションを上げていく。つれてラッキーライラックもペースを上げ、4コーナー手前で前のトーセンスーリヤ、ワグネリアンを交わしてラッキーライラックが先頭。2番手はクロノジェネシスが持ったままで4コーナーを回る。その外にキセキ。

直線に入ると、先頭のラッキーライラックに少し離れた外からクロノジェネシスが並びかけ、追い出すと交わして一気に先頭。内でトーセンスーリヤは懸命に粘るがワグネリアンは後退。代わって外からキセキが迫ってくる。その後方にモズベッロ、さらにサートゥルナーリア。
残り200mで先頭のクロノジェネシスは2馬身ほど突き放し、さらに脚を伸ばす。2番手のラッキーライラックは脚色衰え、代わって離れた外からキセキが2番手。最内のトーセンスーリヤが続き、馬場中央をモズベッロが伸びてくる。1馬身差で離れた外にサートゥルナーリアが懸命に前を追うが伸び脚は一息。
先頭のクロノジェネシスは後続をどんどん突き放して独走状態。残り100mで4〜5馬身差をつけて楽勝ムード。2番手はキセキで、2馬身差で3番手にモズベッロ。さらに1馬身差でサートゥルナーリアも懸命に追う。
先頭のクロノジェネシスはぐんぐん伸びて最後まで脚色衰えず、最後は流す余裕で宝塚記念史上最大の6馬身差の圧勝でゴール。2着はキセキが入り、さらに5馬身離れて3着はモズベッロ。サートゥルナーリアは懸命に前を追うが差は詰まらず1 3/4差4着。最後に追い込んできたメイショウテンゲンがクビ差の5着。

クロノジェネシスは好スタートも中団外につけ折り合って進み、3コーナーから外を通って一気に進出。4コーナーでは1頭だけ持ったまま2番手で回り、すぐに先頭に立つとあとは離す一方で圧勝。もともと重馬場は実績があったが、+10kgとさらに充実して予想以上の力を見せる。2000m前後では屈指の力の持ち主になったことを証明。
キセキは折り合って後方から徐々に進出し、新しい面を見せる。ちぐはぐな競馬が続いたが久々に力のあるところを見せて復活。しかし勝ち馬には大きく離された。
モズベッロは中団から直線はしぶとく脚を伸ばし、前2頭には大きく離されたが3着を確保。近走充実しており道悪も苦にしない。
サートゥルナーリアは道悪のせいかいつもより後方で、4コーナーでも反応一息でおいて行かれる。直線も伸びず道悪と距離が敗因か。

クロノジェネシスは体も増えて充実してきた。得意なやや重馬場もあるが後続を大きく突き放し中距離ではトップクラスの力を持つ
キセキは後方から徐々にポジションを上げる新たな戦法で力を出した。折り合えば力はあり特に中距離では期待できる
モズベッロは今年に入って充実。特に2000mを超える距離で長く脚を使う流れが合う印象。重も苦にしない
サートゥルナーリアは重が響いた印象もあるが距離も2000mまでがいいか。

近年は大阪杯組が中心になりつつある。天皇賞(春)組は負けていても中距離実績がある馬は注意が必要。G1実績がある馬(牝馬は牝馬G1複数勝ちか牡馬混合G1、G2での連対)で、かつ時計の掛かる馬場に実績がある馬は高く評価する必要がある。
着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 8 16 クロノジェネシス 牝4 北村友 56 2.13.5 栗・斉藤崇 2
2 7 14 キセキ 牡6 武豊 58 6 栗・角居 6
3 6 12 モズベッロ 牡4 池添 58 5 栗・森田 12
4 3 5 サートゥルナーリア 牡4 ルメール 58 1 3/4 栗・角居 1
5 5 10 メイショウテンゲン 牡4 松山 58 クビ 栗・池添兼 16
払い戻し金
単勝 16
410円(2番人気)
複勝 16
180円(2番人気)
14
370円(5番人気)
12
1,280円(12人気)
枠連 7-8
1,180円(4番人気)
馬連 14-16
3,410円(12番人気)
馬単 16-14
5,350円(19番人気)
3連複 12-14-16
51,240円(120番人気)
3連単 16-14-12
183,870円(434番人気)
ワイド 14-16
790円(7番人気)
12-16
3,910円(35番人気)
12-14
12,070円(70番人気)
(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)


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