第48回 高松宮記念（2018年）

1. レッドファルクス（2.3倍）：スプリンターズSを連覇し中京4戦3勝。阪急杯58kgで3着
2. ファインニードル（5.5倍）：前走シルクロードS2差の圧勝。左回りに実績ないのが不安
3. レッツゴードンキ（6.3倍）：スプリントG1は3戦連続2着。短距離適性高い
4. ダンスディレクター（8.1倍）：スプリント重賞の常連だがG1は縁なし。8歳だが力あり
5. セイウンコウセイ（12.8倍）：昨年の覇者。その後不振も前走2着と復活の兆し
   以下ブリザード（13.4倍）、レーヌミノル（19.3倍）までが30倍以下

ファインニードル：落ち着いているが適度な気合でクビを使ってしっかりした歩様。トモも力強い
レッドファルクス：気合乗りよいがテンションやや高め。クビを使って歩きトモ力強い
レッツゴードンキ：落ち着いていて素軽い歩様で、トモも力強い
セイウンコウセイ：落ち着いているが大人しくやや気合不足か。トモは力強い
レーヌミノル：落ち着いてしっかりと歩き適度な気合。トモは力強い
ダンスディレクター：気合乗りよいがややテンション高め

ほぼそろったスタートから内のセイウンコウセイが前へ。外からダイアナヘイローが続き、掛かりぎみのブリザードなどが先団。ナックビーナス、ファインニードル、レッツゴードンキが好位から中団。その後ろにレーヌミノル、ダンスディレクターなどが続き、後方にシャイニングレイ、キングハートなど。後方から2番手がレッドファルクスで最後方はノボバカラ。
向こう正面から3コーナーすぎまで縦長で進み、600mは33.3とミドルペース。4コーナー手前から馬群が縮まってくるが、縦長のままで4コーナーを回る。

直線に入ってセイウンコウセイが1馬身ほど抜けて先頭。内をついたレッツゴードンキがじりじりと迫り、残り200m手前でセイウンコウセイを交わして先頭。さらに内からダンスディレクター、外からブリザードが半馬身差で続き、さらに外からナックビーナス、ファインニードルも差してくる。
残り200mを切ってレッツゴードンキが1馬身ほど抜けて先頭。内のダンスディレクターが馬体を合わせてくるが、ややいっぱいに。そこに外からナックビーナスとファインニードルが並んで伸びてくる。
外のファインニードルの脚色が良く。、残り100mで内のナックビーナスの前に出ると、じりじりと先頭のレッツゴードンキに迫る。半馬身差で内のナックビーナス、さらに最内のダンスディレクターも粘り、セイウンコウセイとブリザードは5着争い。
先頭のレッツゴードンキが懸命に追うが、外のファインニードルが1完歩ずつ差を詰め、ゴール直前でレッツゴードンキを交わして1着。ハナ差でレッツゴードンキが続き、よく伸びたナックビーナスが1/2馬身差で3着。内のダンスディレクターが4着に粘り、ブリザードが5着争いを制す。後方から進めたレッドファルクスは直線では1番の上り33.7で追い込むも8着まで。
勝ったファインニードルを初め上位の上りは34.3〜34.7でタイムも遅い。勝ちタイムもやや重の昨年より0.2速いだけで、少し時計が掛かるレースになった。

ファインニードルは中団から外に出し、長く脚を使って正攻法で1着。左回りも克服し、かなり力をつけてきた印象。しかし上位陣は力の差はない。
レッツゴードンキは内を突いて早めに進出し、いったんは抜け出したが、詰めの甘さが出て惜しい2着。スプリントG1は3戦連続2着。
ナックビーナスは勝ち馬と同じ位置から並んで伸びて力を出した。中山以外でも好走し、今後に期待できる。レッドファルクスは行きっぷり悪く、最後はよく差してきたが時すでに遅し。

ファインニードルは長く脚を使って、きっちり勝ちきる。脚質も幅があり器用なタイプで、今後も上位争いが期待できる
レッツゴードンキは短距離では力上位で脚質も幅がある。しかし勝ちきれない面あり
ナックビーナスは末脚よく、中山以外でも力を出せることを見せた。