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第62回 有馬記念(2017年)

12/24 中山 芝2500m 晴・良 16頭

 

古馬中長距離G1の最後を飾るレース。ファン投票上位で選ばれた馬を中心に、1年を締めくくる
これが引退レースになる今年G1 3勝のキタサンブラックに、3歳代表のダービー2着スワーヴリチャードやJCで勝ったシュヴァルグランが挑む
小回りの2500mと特殊なコースで、G1常連組は歴戦の疲れが残っていることもあり、意外な馬が来て荒れることも多い
  1. キタサンブラック(1.9倍):今年G1を3勝でここが引退レース。ここ2年3,2着と勝てず、前走JC3着も不安
  2. スワーヴリチャード(4.5倍):強い3歳世代代表のダービー2着馬。アルゼンチン共和国杯を圧勝
  3. シュヴァルグラン(6.7倍):JCでキタサンブラックを下してG1初制覇。天皇賞(春)2着など距離延長よい
  4. サトノクラウン(9.8倍):宝塚記念でキタサンブラックを圧倒。天皇賞(秋)はクビ差2着に好走
  5. ミッキークイーン(19.6倍):昨年5着、宝塚記念3着など牡馬相手にも好走。
    以下ヤマカツエース(24.6倍)、シャケトラ(29.6倍)、クイーンズリング(33.1倍)までが40倍以下

スワーヴリチャード:落ち着いているがクビを使って静かな気合でトモも力強い
キタサンブラック:雄大な迫力ある馬体で気合乗りよくトモの踏み込みも力強い
ヤマカツエース:落ち着いているが適度な気合でクビを使って歩く。トモも力強い
シュヴァルグラン:落ち着いているが適度な気合で迫力ある雄大な馬体で堂々と歩き、トモの踏み込みも深い
サトノクラウン:気合乗りよいがややテンション高め。クビを使って歩き完歩はやや狭い
ミッキークイーン:気合乗りよいがテンション高め。完歩は狭くややこじんまりした感じ

ほぼ揃ったスタートだがブレスジャーニーが3馬身ほど出遅れ、スワーヴリチャード、ルージュバックも後方。内からキタサンブラックがじんわりとハナへ。シャケトラ、ヤマカツエース、クイーンズリングなどが先団。サトノクロニクル、シュヴァルグラン、さらにサトノクラウンなどが中団で、その後方にレインボーライン、スワーヴリチャード、ミッキークイーンなどがいて、最後方はルージュバック。
最初の直線はキタサンブラックが1 1/2馬身差で逃げ、先団は少しばらけて、中団以降が一団の縦長な形で進む。、1000mは1.01.6とややスローな流れ。

キタサンブラックは1馬身差のマイペースの逃げで淡々と進み、ヤマカツエースやサトノクロニクルなど行きたがる馬もいるが、有力馬はみな折り合って、向こう正面も縦長の隊形。3コーナーすぎからスワーヴリチャードが押して外を上がっていき、つれて後方の馬もペースを上げて一気に馬群が詰まってくる。そのまま横に広がって4コーナーを回り直線へ。

直線に入ると先頭のキタサンブラックが一気に2馬身ほど突き放し、2番手のシャケトラが懸命に追うが差は広がる。その外からクイーンズリング、さらに後方からシュヴァルグラン、スワーヴリチャードなどが並んで追い込んでくる。
残り200mを切ってキタサンブラックが3馬身離して先頭で、2番手にシャケトラ、さらに外からクイーンズリング、シュヴァルグラン、スワーヴリチャードが並んで差してくるが、残り150m手前で外のスワーヴリチャードが内へ、内のクイーンズリングが外へよれてシュヴァルグランが挟まれて減速。
その間も先頭のキタサンブラックは伸びて、残り100mでは4馬身差をつけてゴールを目指す。坂を上ってクイーンズリングがシャケトラを交わして2番手。体制を立て直したシュヴァルグランとその外のスワーヴリチャードも懸命に前を追い、クイーンズリングに迫る。2番手集団の3頭はじりじりとキタサンブラックとの差を詰めるが、1 1/2馬身差まで迫ったところでキタサンブラックは1着でゴール。2番手はクイーンズリングとシュヴァルグランがハナを並べてゴールし、クビ差遅れたスワーヴリチャードが4着。最後方から追い込んできたルージュバックが1 1/4馬身差の5着。

キタサンブラックはスタート直後に先頭に立つと、マイペースに落として淡々と逃げ、直線は突き放す。2〜4着馬がごちゃつく不利もあり、最後は詰められるが危なげなく逃げ切る。現役最強馬らしく最後のグランプリを締めくくった。
クイーンズリングは先行して直線も粘り、坂でややよれたが最後まで勝負根性を見せて2着を死守。
シュヴァルグランは勝負所で挟まれて減速する不利。それがなければ2着はあった。スワーヴリチャードは後方から長く脚を使うが僅差で競り負けた。

キタサンブラックは引退レースを自身の特長を最大限に生かした強い勝ち方で制した
牝馬の引退レースでありながらクイーンズリングは生涯で最も強いレースを見せた。先行して粘る戦法が合っている
シュヴァルグランは不利がなければさらに差を詰めていた可能性が強く、コースを問わず力が出せるようになってきた

格よりも、現在の勢いといかに疲れの少ない状態で臨めるかが、特に力が接近しているメンバーでは大事。秋3戦目が良績で、G2連対+G1好走が理想。G1連戦はやや割引。また近走2400m前後のG2で実績ある馬には注意が必要。内枠、先行有利の傾向は強い。
着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 1 2 キタサンブラック 牡5 武豊 57 2.33.6 栗・清水久 1
2 2 3 クイーンズリング 牝5 ルメール 55 1 1/2 栗・吉村 8
3 5 10 シュヴァルグラン 牡5 ボウマン 57 ハナ 栗・友道 3
4 7 14 スワーヴリチャード 牡3 Mデムーロ 55 クビ 栗・庄野 2
5 6 11 ルージュバック 牝5 北村宏 55 1 1/4 美・大竹 10
払い戻し金
単勝 2
190円(1番人気)
複勝 2
120円(1番人気)
3
550円(9番人気)
10
180円(3人気)
枠連 1-2
1,600円(6番人気)
馬連 2-3
3,170円(9番人気)
馬単 2-3
3,810円(12番人気)
3連複 2-3-10
5,420円(16番人気)
3連単 2-3-10
25,040円(68番人気)
ワイド 2-3
1,180円(13番人気)
2-10
280円(2番人気)
3-10
2,760円(30番人気)
(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)


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