第77回 桜花賞（2017年）

1. ソウルスターリング（1.4倍）：阪神JF、チューリップ賞を含む4戦4勝。先行して末脚しっかり
2. アドマイヤミヤビ（5.1倍）：3連勝でクイーンC好タイムで快勝。安定感あり
3. リスグラシュー（14.5倍）：阪神JF2着、チューリップ賞3着。末脚よく5戦すべて3着以内
4. ミスパンテール（15.8倍）：チューリップ賞2戦目で追い込んで2着。キャリア少ないのがどうか
5. ミスエルテ（16.7倍）：2歳時は評価高く、朝日杯FSに挑戦して1番人気4着
   以下アエロリット（23.6倍）、カラクレナイ（24.3倍）までが30倍以下

ソウルスターリング：落ち着いているが気合乗りよく、トモも力強い
アドマイヤミヤビ：落ち着いてのびのびとした歩様でトモも力強い
レーヌミノル：落ち着いてクビを使ってしっかり歩きトモの踏み込み力強い
カラクレナイ：堂々と力強い歩様。トモの踏み込み力強く深い
アエロリット：気合乗りよくトモの踏み込み力強い
リスグラシュー：ややテンション高めで小脚を使う。腰高な印象だがトモは力強い

ややばらついたスタートからベルカプリ、ショーウェイが前に行くが、外からヴゼットジョリー、さらにカワキタエンカが前へ。結局カワキタエンカが逃げ、ヴゼットジョリーなどが続き、その直後にレーヌミノルやミスエルテ。中団外にソウルスターリング、内にリスグラシュー、その後ろにミスパンテール。後方やや離れてアエロリット、カラクレナイ、最後方にアドマイヤミヤビ。3コーナー手前からカワキタエンカが後方を大きく引き離して大逃げ。

600mは34.7とやや重を考えると平均からやや早めだが、2番手以下は平均ペース。3コーナーから馬群が徐々に詰まってきて、カワキタエンカ以外は一団。最後方のアドマイヤミヤビは手ごたえ悪く、騎手の手が激しく動く。4コーナー手前から各馬追い出し、4コーナーは大きく広がって一団で回る。

直線に入ってカワキタエンカ2馬身差で先頭だが、先行各馬も伸び一息でなかなか迫ってこない。その中、馬場中央のレーヌミノルがじりじりと伸び、その後方2馬身差でソウルスターリングも迫る。
残り200mでレーヌミノルがカワキタエンカを交わして先頭。外からソウルスターリングも迫るが、2馬身差でなかなか詰まらない。そこに外からリスグラシュー、1/2馬身差でカラクレナイが一気に追い込んでくる。
残り100mを切って、先頭のレーヌミノルは懸命に脚を伸ばすが、ソウルスターリングの伸び脚一息。そこに外からリスグラシューとカラクレナイ、さらに大外をアエロリットも伸びてくる。残り50mを切ってリスグラシューがソウルスターリングを交わして2番手に上り、さらにレーヌミノルに迫るが、レーヌミノルが1/2馬身差で1着、リスグラシューは2着まで。ソウルスターリングが3着を確保し、カラクレナイはハナ差及ばず4着。大外を追い込んできたアエロリットは5着まで。

レーヌミノルは落ち着いたレース運びで好位から抜け出し、最後まで伸びて1着。ここ2走逃げたり中団から差したりしていたが、好位差しが合う。やや重の馬場も味方した印象。
リスグラシューは中団から馬場が悪い中、外を一気に差してきたが、わずかに及ばず2着。差し脚目立ち、力のあるところは示した。
ソウルスターリングはいつもよりやや後ろから懸命に伸びようとするが、馬場のせいか伸びきれず3着。人気を大きく裏切った

レーヌミノルはマイルまでの印象だが、1400～1600mでうまく先行できればしぶとい。重も良いか
リスグラシューは後ろからの脚質で脚を余すこと多く勝ちきれない。ただし確実に上位には来る
ソウルスターリングは良の切れ勝負が向く。ただし距離は1600～1800mが合う印象
カラクレナイはマイルもこなすが1400mが現状では最適。アエロリットは末脚よく、距離延長も問題ないか