第21回 秋華賞（2016年）

1. ビッシュ（2.5倍）：オークス3着。紫苑Sは2 1/2差で圧勝。ただしすべて関東圏で関西は初
2. ジュエラー（3.9倍）：桜花賞でシンハライトを抑えて1着。休養明けのローズSは11着大敗で変わり身あるか
3. ヴィブロス（6.3倍）：春は不振も紫苑Sでビッシュの2着で3着以下離す。ヴィルシーナの全妹と良血
4. パールコード（13.7倍）：フローラS2着もオークス回避。休み明け紫苑S5着も安定感あり
5. レッドアヴァンセ（17.0倍）：エルフィンS1着。桜花賞、オークスともに7着と堅実
   以下デンコウアンジュ（20.3倍）、ミエノサクシード（20.3倍）、カイザーバル（21.2倍）、パーシーズベスト（22.9倍）、クロコスミア（29.5倍）までが30倍以下

ややバラついたスタートからクロコスミアがハナへ。外からネオヴェルザンディ、ダイワドレッサーなどが先団。カイザーバルが中団外から掛かりぎみに行って2コーナー過ぎに先団。その後ろ中団にパールコード、やや開いてヴィブロス、ジュエラー、レッドアヴァンセやミエノサクシードなどが続く。後方にビッシュなどで最後方はデンコウアンジュ、パーシーズベスト。
前の方はバラバラで中団以降はやや固まっているが、全体にかなりの縦長。1000mは59.9と平均からやや遅めのペース。

3コーナー手前からビッシュが徐々に外からポジションをあげて中団。つれて後方の馬もペースを上げて、4コーナーにかけて一気に集団が詰まってきて、横に広がる。
4コーナーはヴィブロスが1馬身前も、内のジュエラー、外のビッシュとレッドアヴァンセを挟んでほぼ同じ中団後方で直線へ。
直線に入って先頭のクロコスミアが突き放し、先行していたネオヴェルザンディなどが失速する中、外からカイザーバル、さらにパールコードが伸びてくる。さらに外に出したヴィブロスの伸びも良く、内に入れたジュエラーも馬群の中を懸命に伸びるが、ビッシュは失速。
残り150mを切って先頭で最内を走るクロコスミアに、離れた外からカイザーバルがじりじりと並びかけるが、外からパールコード、内からジュエラーが一気に迫り、さらに大外からヴィブロスも伸びてくる。
残り100mを切ってカイザーバルが先頭に立つも、パールコード、ジュエラー、ヴィブロスが伸びてくる。
残り50mを切ってパールコードがカイザーバルを交わして先頭も、外から一気に伸びてきたヴィブロスが3頭をまとめてかわし、ゴール直前で先頭に立つと、1/2馬身差をつけて1着でゴール。2着はパールコード、3着はカイザーバルがそれぞれ粘り、最内に入れたジュエラーは4着。やや離れた5着は最後にクロコスミアを交わしてレッドアヴァンセ。

ヴィブロスは中団追走から直線外に出すと一気に伸び、ゴール直前で前を交わして1着。上りは最速タイの33.4をマーク。絶好のポジションからスムーズに外に出せて、うまく運べたのが勝因だが、上位4頭は力差がない印象。
パールコードは中団前からよく伸びるも、最後は切れで屈した形で力差なく、惜しい2着。
カイザーバルは前半かなり掛かって前目のポジションも、最後まで粘って差のない3着で力はある。
ジュエラーはヴィブロスの後ろから内をついて伸び、上りも33.5と変わらないが少しの切れの差から4着。ビッシュは直線に入って伸びず、初の関西輸送が響いたか。

ヴィブロスは器用さあり、ディープインパクト産駒らしく末脚も切れて、中距離で期待。
パールコードは先行して長く脚を使うタイプで安定感ある。
カイザーバルは力はあるが掛かり癖があり、末脚も今一つ。落ち着けば良さが出そう