第46回 高松宮記念（2016年）

1. ビッグアーサー（3.9倍）：重賞は4戦2着2回と勝ちはないが1200mで9戦6勝2着2回と安定
2. ミッキーアイル（3.9倍）：前走阪急杯は逃げて1着。昨年3着と実績あり例年阪急杯上位組は必ず連対
3. アルビアーノ（5.1倍）：昨年のスワンSを圧勝。前走人気で負けたが末脚は見どころあり
4. ウリウリ（7.9倍）：昨年のCBC賞勝ちなど中京の短距離は得意。末脚よく堅実
5. エイシンブルズアイ（9.4倍）：前走オーシャンSを鋭い末脚で圧勝。やや安定感に欠ける
   以下スノードラゴン（14.9倍）、ハクサンムーン（20.0倍）までが20倍以下

ミッキーアイル：落ち着いてゆったり歩きトモの踏み込みも深い
エイシンブルズアイ：落ち着いているが気合乗りよくクビ使って歩きトモも力強い
ビッグアーサー：落ち着いているが気合乗って状態良さそう。トモは浅め
スノードラゴン：落ち着いて堂々と歩きよく見せる
ハクサンムーン：気合のりよくトモも力強い
アルビアーノ：落ち着いているが気合乗りよくガッシリした馬体で歩く

ほぼそろったスタートから好スタートのミッキーアイルが前に行くも、外から懸命に押してローレルベローチェがハナへ。さらにハクサンムーンも遅れて2番手につけミッキーアイルはやや離れた3番手。少し離れた先行集団の先頭にビッグアーサーでサトノルパン、アクティブミノルなどが続く。中団にスノードラゴン、アルビアーノ、ウリウリなどがいて、後方集団にエイシンブルズアイ、レッツゴードンキなどで最後方は離れてウキヨノカゼ。
向こう正面から3コーナーすぎまでかなり縦長で、600mは32.7と速い展開。4コーナーはローレルベローチェとハクサンムーンが外目を並んで先頭で、2馬身差でその外にミッキーアイル、さらに1馬身差で外にビッグアーサー。

直線に入って粘る前の2頭を、残り250mを切ってミッキーアイルが交わして先頭。内でサトノルパン以下も粘るが、外からビッグアーサーがじりじりと迫ってくる。
残り200mを切ってミッキーアイルが1馬身差で先頭で、外のビッグアーサーが懸命に追うがなかなか差が詰まらない。しかし残り150mを切ってビッグアーサーが一気に加速。やや行き脚の衰えたミッキーアイルとの差が詰まり、残り100mでビッグアーサーが先頭。やや離れた3番手馬群ではアブビアーノが1/2馬身ほど抜け出し、スノードラゴン、エイシンブルズアイなどが懸命に追う中、外からアクティブミノルが伸びてくる。
先頭のビッグアーサーはそのまま末脚を伸ばし、3/4馬身差で先頭ゴール。1.06.7のレコードとなった。ミッキーアイルも最後まで懸命に粘ったが2着。3番手は馬群から抜け出したアルビアーノにアクティブミノルが並びかける。5着は最後に一伸びしたエイシンブルズアイ。
18頭中13頭が33秒台で上り、4レース前に出たレコードを0.6秒更新するという速い決着。速い流れにもかかわらず上りも速く、スピードの絶対値を求められるレースになった。

ビッグアーサーは短距離で安定した成績も重賞では一歩足りず2着2回と惜敗していたが、速い流れを見る位置で落ち着いて進めて初の重賞制覇をG1で飾る。スピードがあり生粋のスプリンターとして期待できる。
ミッキーアイルは力がありスプリント戦にも十分対応できるが、今回はハイペースを追いかけて展開に泣いた。しかし力のあるところは見せた。
アルビアーノはやや順調さを欠きながら最後の伸びは良く、G1でも好勝負が期待できる。

ビッグアーサーは芝1200mでは安定感あり好位で折り合って末脚もよい。1200mなら信頼できる
ミッキーアイルは短距離では安定感あり信頼できるが、やや取りこぼしも多い
アルビアーノは牝馬ながら牡馬と対等に戦える力あるが距離は1400mの方が向くか