第49回 スプリンターズステークス（2015年）

1. ストレイトガール（4.4倍）：昨年スプリンターズS2着で今年はヴィクトリアMを制するなど充実
2. ベルカント（4.6倍）：昨年僅差の5着に入り、今年は短距離重賞2勝と力はある
3. ウリウリ（5.0倍）：重賞2勝でセントウルSは1番の上りでハナ差2着と末脚よい
4. ミッキーアイル（6.5倍）：高松宮記念3着で、マイル実績目立つもスプリントも対応可
5. ハクサンムーン（11.8倍）：スプリントG1で2着2回と実績1番も逃げ脚質で同型の存在どうか
   以下リッチタペストリー（14.7倍）、ティーハーフ（15.0倍）、アクティブミノル（16.6倍）、ウキヨノカゼ（19.6倍）までが20倍以下

ティーハーフ：トモの踏み込みも深く気合乗りよい
リッチタペストリー：気合乗りよく元気で馬体しっかりしている
ストレイトガール：気合乗りよく落ち着きある。トモ力強いがやや固め
ウリウリ：気合乗りよく毛づやもよいがトモはやや固め
ミッキーアイル：颯爽と元気な歩様で気合乗りよい
ベルカント：小脚を使いチャカつく。テンション高めでどうか

ほぼ揃ったスタートから、好スタートのミッキーアイル、ベルカントが前に行くも、押してアクティブミノル、さらに懸命に押してハクサンムーンが100mほどで先頭に立つ。やや掛かりぎみにハクサンムーンが飛ばし、アクティブミノル、掛かるのを抑えながらミッキーアイル、ベルカントが続く。さらにリッチタペストリー、サクラゴスペル、レッドオーヴァル、ストレイトガールなどが中団。その後方にウリウリ、ウキヨノカゼなどがややばらけて続き、最後方はティーハーフ、フラアンジェリコ。
ハクサンムーンが最初に飛ばしたが、その後は落ち着き600mは34.0と普通のペース。

3コーナーからやや詰まった馬群が一団で進み、4コーナー手前から後方の馬も手が動いてペースが上がる。直線に入ると残り300mで先頭のハクサンムーンにアクティブミノルが並んで交わし、ミッキーアイルなども迫る。
残り200mを切ってミッキーアイルが内で粘るアクティブミノル、ハクサンムーンに並びかけるも、サクラゴスペル、レッドオーヴァルなどが2馬身差からじりじり差を詰めてくる。さらにその後方からはストレートガール、ウリウリも迫り、大外をウキヨノカゼが一気に追い込んでくる。
坂で内のリッチタペストリー、外のサクラゴスペル、ストレイトガール、ウリウリ、さらに大外のウキヨノカゼなどが一気に伸びてきて、残り100m手前で先頭に立ったミッキーアイルに迫る。
ゴール手前までミッキーアイルが先頭で粘るも、残り50mで外のストレートガールとサクラゴスペルが並んで交わし、最後は3/4馬身ストレートガールが抜け出して先頭でゴール。2着はサクラゴスペルで、最後に内で粘るミッキーアイル、リッチタペストリーを大外からウキヨノカゼが一気に交わして3着。その内のウリウリがぎりぎり最内のリッチタペストリーを交わして5着に入る。

ストレイトガールは前走のセントウルSで伸び一息で4着に敗れて前売りではやや人気を落としたが、最終的には1番人気になりそれに応える。メンバー2位タイの33.1で中団前目からしっかり伸び、最後は激戦を制した。勝負強さと根性が印象的。
サクラゴスペルは勝ち馬より前目から懸命に伸びて2着と、オーシャンS2勝の中山での強さを示したが、最後はやや勝負弱い面が出た印象。鉄砲での強さも見せた。
ウキヨノカゼは後方から最速の32.8で大外を伸びたが届かず3着まで。末脚よく馬場も合う印象だが、意外とペースが上がらず展開がやや合わなかった。
ミッキーアイルは早めに抜け出しゴール前まで先頭も、最後はスプリント適性が出た印象。ウリウリは伸び一息で馬場適性の差か。

ストレイトガールはマイルからスプリントまで幅広く対応でき、勝負根性もあるので今後も期待大
サクラゴスペルはムラが多く信頼性は今一つも、中山は合う印象
ウキヨノカゼは3戦連続の好走でG1レベルの力をつけた。末脚鋭く展開次第で勝つ力あり
ミッキーアイルは力はありスプリントも対応可能だが、マイルの方が合うか
ウリウリは馬場が合わなかった印象で、特に平坦コースでは力を出せそう