第19回 NHKマイルカップ（2014年）

1. ミッキーアイル（1.9倍）：シンザン記念、アーリントンCとマイル重賞逃げ切り2勝
2. ロサギガンティア（8.1倍）：スプリングS1着も皐月賞は10着。距離短縮で巻き返しをはかる
3. ショウナンアチーヴ（8.7倍）：NZTは差し切り1着、朝日杯2着。ただし1400m得意な印象
4. サトノルパン（8.9倍）：ファルコンS2着。末脚よいが1400mの方が合うか
5. エイシンブルズアイ（13.5倍）：毎日杯好位から2着だがアーリントンCはミッキーアイルに完敗
   以下ショウナンワダチ（16.1倍）、アトム（17.4倍）、ホウライアキコ（22.9倍）までが30倍以下

ミッキーアイル：落ち着いているが気合乗りよく外をリズミカルに歩き歩様も力強い
サトノルパン：落ち着いておりトモも力強い
エイシンブルズアイ：落ち着いていて力強い踏み込みで馬体も雄大
ロサギガンティア：気合乗りよいがテンション高めでトモはやや浅いか
ウインフェニックス：落ちついておりクビを使って歩きトモ力強い
ショウナンアチーヴ：テンション高めで小脚を使う。トモも浅い

ほぼそろったスタートだが、ロサギガンティア、アルマエルナトがやや出遅れ。ミッキーアイルが二の足を効かせてハナへ。ホウライアキコ、ダンツキャンサーなどが先団で、やや掛かりぎみでカラダレジェンド、サトノルパン。さらにショウナンアチーヴ、アトム、ウインフェニックス、エイシンブルズアイなどが中団。キングズオブザサン、タガノブルグ、ショウナンワダチなどが後方集団で、最後方は出遅れたアルマエルナト、ロサギガンティア。
600mは34.6と普通の流れだが、掛かる馬もいて馬群は固まって進む。

ミッキーアイルは淡々とマイペースで逃げ、先団はややばらけているが、中団以降は固まった形で3コーナーから4コーナーへ。後方の馬は外目に出して一団。
直線に入っても1馬身差でミッキーアイルは先頭をキープ。2番手のホウライアキコも懸命に食い下がる。ショウナンアチーヴなども前を追うが差は詰まらない。そこに馬場中央をタガノブルグ、キングズオブザサンの1枠2頭、さらに大外を後方から一気にロサギガンティアも追い込んでくる。

残り200mを切っても、ミッキーアイル、ホウライアキコなどの先団の体制は変わらず、そこに外からタガノブルグ、キングズオブザサン、ロサギガンティアがじりじりと迫る。
残り100mを切って、先頭のミッキーアイルにホウライアキコが1/2馬身差まで迫り、ダンツキャンサー、ショウナンアチーヴは脱落するが、タガノブルグ、キングズオブザサン、ロサギガンティアが先頭に一気に並びかける。ゴール直前でホウライアキコの脚がやや鈍り、タガノブルグキングズオブザサン、ロサギガンティアが並んで迫るが、一足早くミッキーアイルが先頭でゴール。

ミッキーアイルはマイペースで逃げ、最後は詰め寄られたがギリギリ残して1着。前半うまく逃げられたのが勝因だが、逃げ切るのが至難のコースで勝ったのは力がある証拠。
タガノブルグは早めに仕掛けて最後まできちんと伸びたが、クビ差及ばず。人気はなかったがしっかりした末脚を発揮。
キングズオブザサンはメンバー2番の上りで中団から追い込んだが少し及ばず。皐月賞大敗から巻き返し力があるところを見せた。
ロサギガンティアは出遅れが響き、最後方から最速の上りで追い込んだが及ばず。道中やや後ろ過ぎたか。ホウライアキコは先行して最後まで粘り、力があるところを見せたが一歩及ばず。

ミッキーアイルはテンのスピードが速くマイペースで行くとしぶとい。ただし距離はマイルが最適な印象
タガノブルグは末脚よくマイル以下の直線が長いコースでは活躍が期待できる
キングズオブザサンはやや成績にムラがあるが、良血で末脚よくマイルから2000mでは注意が必要