第38回 エリザベス女王杯（2013年）

1. ヴィルシーナ（3.3倍）：昨年は3冠とエリ女杯ですべて2着。ヴィクトリアMでG1初制覇と勢いあり
2. メイショウマンボ（3.9倍）：オークス、秋華賞とG1を2勝し3歳牝馬ではNo.1。初の古馬との対決がどうか
3. デニムアンドルビー（5.0倍）：オークス、秋華賞とも1番人気で勝てず。直線長い外回りは有利
4. ホエールキャプチャ（13.9倍）：ヴィクトリアM2着で復活し府中牝Sで久々の勝利。
5. アロマティコ（15.8倍）：重賞勝ちはないが末脚鋭く京都も合う
   以下ラキシス（16.7倍）、オールザットジャズ（19.1倍）までが20倍以下

ヴィルシーナ：落ち着いていクビを使って堂々と歩きトモの踏み込み深い
ラキシス：落ち着いてトモの送りも深くスムーズでよく見せる
デニムアンドルビー：落ち着いていてクビを使ってトモも力強い
レインボーダリア：元気で気合乗りよくトモの踏み込みも深い
メイショウマンボ：秋華賞よりも落ち着いているがやや覇気が足りないか
オールザットジャズ：元気だがやや気合のりすぎか。クビを使ってリズミカルな歩様

ほぼ揃ったスタートからエディンが抜けて前へ。さらにセキショウ、セレブリティモデルが続き、ラキシス、トーセンアルニカも徐々に前に行く。最初の直線は先行していたメイショウマンボ、それをマークするヴィルシーナはやや下げて中団。さらにホエールキャプチャ、ハナズゴールなどが続き、後方はレインボーダリア、オールザットジャズ、アロマティコなどで、最後方は行き脚のつかなかったデニムアンドルビー。
1000mは1.02.7と重とはいえ昨年よりもさらに遅いペース。

向こう正面では大きく2つに馬群が分かれる形で縦長で進み、3コーナー手前で徐々に馬群がつまってくる。3コーナーの下りを使ってメイショウマンボが早めに外を通って進出。つれて後方の馬も動く。メイショウマンボは4コーナー7,8番手でそのすぐ内にヴィルシーナ。
直線に入って外のメイショウマンボがヴィルシーナを馬群に閉じ込める形で交わし、ラキシスと並んで先頭のエディンに迫る。内からはハナズゴールも先頭争い。

残り150mをきってメイショウマンボが内のハナズゴール、中央のエディンを交わして先頭。内にあわせたラキシスも懸命に粘る。その後方からはアロマティコが追い込んでくるが、ヴィルシーナは伸びず。
そこから一気にメイショウマンボが伸びて先頭。1馬身差でラキシス、さらにアロマティコも迫るが、メイショウマンボはそのまま先頭でゴール。アロマティコは差を詰めるが3着までで、ラキシスがクビ差抑えて2着。4着以下はやや離れた。

メイショウマンボはやや掛かるそぶりも見せたが、中団追走から外を回って一気に差しきる強い勝ち方。古馬G1も制して、牝馬としてはジェンティルドンナに次ぐ実績。
ラキシスは1000万楽勝から臨んだが、実績以上の力の持ち主であることを証明。アロマティコは重でも切れる脚を見せたが、少し届かず。
ヴィルシーナは先行できずに直線も伸びず10着と大敗。牡馬相手の重賞は厳しかったか

メイショウマンボは中団から早め進出で差しきる強い勝ち方。安定感が出て、今後は牡馬との力関係に注目
ラキシスは秋になって素質開花という印象。スタミナも切れもあり今後に注目
アロマティコはよく伸びてきたが、重賞では勝ちきれない。直線の長いコースは合う