第47回 スプリンターズステークス（2013年）

1. ロードカナロア（1.3倍）：昨年のスプリンターズSから香港をはさんでG1を4連勝。実力はNo.1
2. ハクサンムーン（6.8倍）：セントウルSを逃げてロードカナロアに勝つ。力をつけておりどこまで粘るか
3. グランプリボス（11.6倍）：マイルはG1を2勝など実績あるが1200mは初でスピードに対応できるか
4. サクラゴスペル（17.2倍）：G1で4,5着と安定しており、末脚も鋭い
5. ドリームバレンチノ（17.2倍）：スプリントG1は3,2着と安定。休み明けをたたいて上昇
   以下マジンプロスパー（27.2倍）、フォーエバーマーク（42.7倍）、サドンストーム（67.2倍）、サンカルロ（68.4倍）までが70倍以下

ロードカナロア：クビを使って堂々と余裕のある歩様で踏み込みも深い
ドリームバレンチノ：落ち着いていて毛づやもよくトモも力強い
ハクサンムーン：気合乗りよくキビキビした歩様。やや発汗が目立つ
マジンプロスパー：落ち着いていてトモの踏み込み深くよく見せる
サクラゴスペル：ややテンション高いが気合乗りよくトモも力強い
グランプリボス：堂々としており気合乗りよいがゆったり歩く。やや発汗が目立つ

ほぼ揃ったスタートから、一気にハクサンムーンが抜け出して先頭。すぐにフォーエバーマーク、パドトロワ、サクラゴスペルなどが続き、ペースが速くなる。さらにマイネルエテルネル、マヤノリュウジンが続き、中団外にロードカナロア、内にドリームバレンチノ、さらにマジンプロスパーが続く。その後ろにグランプリボス、アドマイヤセプターなどがいて、後方はサンカルロ、シルクフォーチュンなど。
ハクサンムーンと3頭がやや離れて先頭集団を作り、600mは32.9とハイペース。

3コーナー過ぎから後方の馬も徐々に前に進出するが、4コーナーはやや縦長で回る。直線に杯ってハクサンムーンが突き放し、懸命に粘る先団の馬の外から、ロードカナロアが伸びてくる。
残り200mでハクサンムーンが2馬身ほど離して先頭で、2番手はマヤノリュウジン、その外にサクラゴスペルだが、その外からロードカナロアが一気に並びかける。
残り100mでロードカナロアが2番手に上がるが、内のマヤノリュウジンも抜かれてからしぶとく伸びてくる。残り50mでロードカナロアがハクサンムーンを交わして先頭に立つと、さらに伸びて1着でゴール。ハクサンムーンはマヤノリュウジンに並びかけられるが、粘って2着を確保。
外を追い込んできたマジンプロスパーは4着までで、内をついてのびたアドマイヤセプターが5着。

ロードカナロアはセントウルSも負けて強しだったが、中団から一気に伸びてその借りを返す鮮やかな勝利で連覇を飾った。着差以上の強さだったが、やや末脚に物足りなさも残った。
ハクサンムーンはハイペースで逃げながら先行馬で唯一粘り、力をつけている。近走の安定感も抜群。
マヤノリュウジンは体が絞れて前走とは一変。好位からよく伸びており、力はありそう。今後に注目。
マジンプロスパーは中団から末脚を伸ばしてあわやの4着。坂のあるコースのG1でもやれるところを見せた。

ロードカナロアは短距離では敵なし。次走は香港のようだが連覇の可能性も十分
ハクサンムーンは力をつけており、特に小回り平坦コースでは強さを発揮
マヤノリュウジンは正攻法で上位にきており、条件次第では今回のような好走も望めそう
マジンプロスパーは末脚を生かす戦法があっているか。いつもより強い姿を見せた